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脳で病気を治す 次は心臓だ

8月の後半になると外見筋肉の解体がほぼ順調に終わったので、次は肺、心臓、内臓など見えない筋肉のスクラップ&ビルドを始めることにしたのですが、脳が「OK」の返事をしません。内臓の筋肉は外見の筋肉と違ってほぼ自動制御で動いています。「筋肉を下手にスクラップしたら死んじゃうよ!命の保証は出来ないよ。賛成しないな。」って言うのです。
困りました。でも確かにその通りです。外見の筋肉と違って、疲れたからって休ますわけにはいきません。かと言って何も対処せずにしておけば、近い将来また免疫が筋肉を攻撃し始めるかもしれません。結局一生薬が手放せないことになります。目指すは完治です。
2、3日経つうちに妙案が浮かびました。リノベーションはどうだろう。筋肉の本質は残したまま外見を見違えるようにする方法です。そうすれば免疫が攻撃対象の筋肉とは認識しなくなるかもしれません。そこで脳と相談しました。「どうだろう好い案と思わないかい?」すると「良さそうだね可能性はあるよ」と返事が返ってきました。やったね。「でも、かなり難しいよ」「そうだろうね、プログラムは書けるかな?」「試してみるよ」と続きました。
数日経ってやっと脳から返事がきました。「書いてみたけど100%の保証はしないよ。どうする。」と。何事も危険は伴うものです、躊躇する余地はありません。脳にGOサインをだしました。
リノベーションと言えどもかなりの解体作業は伴います。高感度心筋トロポニンは心臓の筋肉が壊れた時に出てくる数値です。心臓のリノベーション作業始まった途端に、みるみるうちに数値が上昇していきました。
これには先生も大変驚いたようでした。心臓が発作を起こした時のための薬が処方され、心臓のMRIなど色々な検査が追加されました。心電図にいったては24時間装着の検査になりました。
先生ごめんなさい、何も言ってませんが、心臓のリノベーション工事しています。

高感度心筋トロポニンの推移
8月13日 13.1
8月16日 14.5
8月20日 18.0
8月23日 -
8月27日 174.3
8月31日 177.8
9月  3日 213.4
9月  6日 80.2 退院前検査
9月20日 26.5
10月4日 14.7
11月8日 9.6
12月6日 7.0
1月10日 4.4
2月  7日 3.3 

退院後の数値は完全に平常にもどったので、どうにか心臓や他の内臓筋肉のスクラップ&ビルドも無事に完了したようです。

まだ治療は道半ばです。少なくなったとは言え、まだプレドニゾロンは1日8mgを服用しています。点滴の免疫抑制剤治療は無くなりましたが、プログラフカプセルはまだ服用しています。薬の為に本来は副腎から出るはずのホルモン(1日3~5mg)が出ていません。薬があると副腎が出す必要がないので、本来の仕事をサボってしまうそうです。(人間と同じですね。当たり前か。)なのでプレドニゾロンの投薬量が5mgを切ったところで副腎皮質に働きかけて、本来のホルモンを出すように指示しなくてはなりません。それが出来て初めて完治が見えてきます。

次回は脳が指令を出すコツを考えてみます。お楽しみに。

治療には筋肉を付けることがとても大切なので、毎日病院内を散歩していました。

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