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なぜ香川県は、貯金ランキングで"全国5位"なのか。【価値観の形成について考える】その②

前回の記事では、「香川県の特徴や歴史から、県民が持つ価値観について考える」ということで、紹介させていただきました。
前回の記事をご覧いただいてから、今回の記事を読んでいただくと、より価値観の形成について理解が深まると思いますので、ぜひ読んでみてください。

今回の記事では、「香川県が貯金ランキングが全国で5位の理由」ということで、前回紹介した、香川県民が持つ「節約する/貯める」という価値観が、水以外のことにどのように影響しているのかについて、より具体的に紹介したいと思います。


前回の記事のまとめ

前回の記事の内容を簡単にまとめると、こんな感じです。

  • 香川県は、降水量が全国で4番目に少なく、慢性的な水不足を抱えており、大好きなうどんを食べるためには、大量の水が必要

  • 水不足の悩みを解消するために、ため池を多く設置したり、"節水の意識"を高めることで対策

  • このような香川県の特徴から、県民性として、「節約する」「貯める」という価値観が強く根付いている

これらの香川県民が持っている価値観を踏まえて、「香川県が、貯金ランキングの全国5位の理由」を解説していきます。

香川県が、貯金ランキングの全国第5位の理由

少し前のデータになりますが、総務省が2015年に発表した、「2人以上の世帯の貯蓄額の都道府県別順位」では、香川県は全国で"5位"にランクインしています。

また、2023年に発表された「都道府県別平均年収ランキング 2023」をみてみると、香川県は25位で、全国でも半分以下あり、決して年収が高いから貯金が多いといわけではなさそうです。

都道府県別平均年収ランキング 2023

そうなると、香川県民は、お金は使わずに貯金する傾向が強いのでしょう。

そして、その価値観は、"慢性的な水不足という経験"から水は貯めて節水するという考え方からきている
と言えるのではないでしょうか。

また、余談ですが、先日香川県のディーラーに訪れた際に、スタッフの方からこのような話を聞きました。

香川県民は、新車が販売されても一旦様子を見てから買う傾向が、他県と比べても強い。

つまり、新車が発売されても、「すぐに予約して買う!」という人が少ないみたいです。

この傾向については、もちろん県民性である「貯める/節約する」という価値観が関係していると思います。

他にも、「今 水を使うと、後々困るかもしれない」という考えから、"慎重に意思決定"する傾向があったり、「水がなくならないために、どうすればいいのか」という"リスク回避"の価値観が、「すぐに新車を購入して不具合があったら嫌だ」という考えを生み、一旦様子を見てから購入を検討するという思考につながっているとも言えるでしょう。

まとめ

このように、香川県民は、水不足から得た経験によって、「貯める/節約する」という価値観が形成され、それが貯金ランキング全国第5位につながっていると考えることができるでしょう。

また、県の特徴や歴史から、県民の考え方や価値観がわかり、そこから行動にどのような傾向があるかがわかるというのは、とても面白いと思います。

皆さんが住んでいる県にはそのような特徴や歴史があり、そこからどんな価値観が形成されていますか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

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