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"信用"と"信頼"の決定的な違いとは。

みなさんは、"信用"と"信頼"の意味の違いをご存知でしょうか?

これら2つの漢字の意味は似ているようで、決定的に異なるポイントがあります。
今回は、この意味の違いについて明確にしていきたいと思います。

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⚫︎"信用"と"信頼"の決定的な違いとは

結論から先にお伝えします。
"信用"と"信頼"の決定的な違いとは、"客観的"or"主観的"に判断して信じるのかという点です。

信用:相手の実績やステータスを客観的に評価し、信じること
信頼:相手の性格や行動、考え方を主観的に評価し、信じること

ここからは、"信用"と"信頼"の意味について、それぞれ詳しく解説していきます。

⚫︎"信用"とは

信用とは、相手の実績やステータスを客観的に評価し、信じることです。
つまり、"客観的"に見て、誰でも信じることができる根拠が必要で、客観的に判断するための基準が存在します。

誰が見ても、高い実績やステータスを持っている人

例えば、家を借りる時は、必ず「この人は家賃の支払い能力があるか?」という審査があります。
この時に一般的な審査基準として、"家賃の36倍以上の年収をもらっているか"という根拠が必要になります。

そして、"家賃の36倍以上の年収をもらっている"という客観的な根拠を満たすことで、初めて大家さんや不動産管理会社に信用され、家を借りることができます。

また、例えば、不動産管理会社で働くAさんは、家を借りる予定のBさんと友達だとします。
Bさんは家賃の36倍以上の年収はありません。
しかし、Aさんは、「昔から"Bさんは、真面目で責任感が強い性格である"と知っていので、家を貸しても問題ない!」というような感じで、Aさんの主観な判断(信頼)で、家を貸すことは絶対にありません。

このように、信用というのは、客観的に見て誰が見ても信じることができるというのが重要です。

⚫︎"信頼"とは

信頼とは、相手の性格や行動、考え方を主観的に評価し、信じることです。
つまり、個人が相手の性格や行動、考え方を知った上で、信じられるかどうかという"主観的"な判断で信じることができます。
そのため、信頼するための客観的な基準はなく、個人の感情が重視されるので、「AさんはBさんのことを信頼できるけど、CさんはBさんのことを信頼できない」ということが起きます。

毎日素振りしている学生と、その姿を知っている監督

例えば、高校3年生のAさんは、学校では不真面目で全く授業を聞きませんが、家では夜遅くまで勉強を頑張っています。
模試の成績は良く、偏差値は全教科の平均で約68です。

この状況で、Aさんが、「東京大学を受験する」と言った場合、学校の先生は、Aさんの成績が良いことは知っていますが、不真面目な部分しか見ていないので、信用はするけど、信頼しないと思います。

しかし、親は、Aさんが学校で不真面目なのは知りませんが、成績が良いことと、夜遅くまで勉強しているのを知っているので、「Aさんならできる!」と信用も信頼するでしょう。

つまり、Aさんは、東京大学の入試日必要な67.5~72.5という偏差値の基準を満たしているので、信用は得ることができます。
しかし、信頼に関しては、学校の先生も親も、自分たちだけが知っているAさんの性格や行動だけを主観的に判断するので、意見が分かれるのです。

⚫︎まとめ

このように、"信用"と"信頼"では、"客観的"or"主観的"に信じるという大きな違いがあります。
また、信用を得るには客観的な基準が必要で、信頼を得るには客観的な基準が必要なく、個人の主観的な感情が重視されます。

今回の記事で、"信用"と"信頼"の言葉の意味の違いを理解していただき、ついでに「自分は信用を獲得したいのか?それとも信頼を獲得したいのか?また、両方獲得したいのか?」と考えてみてはいかがでしょうか。

その答えによって、あなたの行動は変わってくると思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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