見出し画像

ねえ、プラスチックどうしてる?

環境問題、気候変動、海洋汚染、森林破壊、生態系破壊、迫り来る飢餓

SDGs、SDGs、SDGs、耳にしない日はないですね。

だけれど問題の規模が大きすぎて、根が深すぎて、考えるところまで考えると、脳がシャットダウンしてしまうくらいです。

グリーンウォッシュ、意識高い系、持つ者達の偽善

こんなふうに、思う人の気持ちもわかります。一個人が何か状況を改善させられる次元を超えているのに、個人に責任が転嫁され、「ひとりひとりがより良い選択をすれば」とプレッシャーがかかった状態になる。『リサイクル』が事実上プラ製品消費促進のキャンペーンとして使われていたのに気がつかないわけです。

考えれば考えるほど憤りを感じるのですが、造りが楽天的な私は、一周回ってため息ひとつ「うーん。マイナスよりは小さなプラスの方がいいよね」と思うほかはありません。壊れゆく自然界を背負うこともできなければ、高慢知己でよくばりな自分達を蔑むこともあんまりしたくないので、そうなると自分の生活にいちばん身近で、わかりやすく大きな問題であるプラスチックの使用をできる所から減らしていくくらいが私の最初のいーっぽなのです。

それで気になって、2ヶ月間日々出るプラごみを逐一写真に収めてマッピングしてみたことがあるんです。驚愕の量でした。写真を撮るようになって、買い物する時も気をつかうようになりました。それで気がついたのはスーパーや商店に売られているもので「プラ包装されていないものなんてない」事実でした。お店にある物はなんでもかんでもプラスチックに包まれて売られているのです。写真を撮り始めてから出るプラごみの量は目に見えて減りましたが、さすがに日常的な買い物がつらくなりすぎてプラゴミ日記はやめました。

ところで、「分別してリサイクルしてるのにどうして?」と私も思っていたんですけど、よくよく調べてみるとプラスチックのリサイクルは仕分けがものすごく複雑煩雑で、結局海や途上国のランドフィルに遺棄され、生態系破壊や公害問題になっているそうです。今まで製造されてきたプラスチックの10%もリサイクルされてないんですってね。しかもリサイクルする過程での空気汚染と排出するCO2もすごい。どっこい減らそうにも(少なくとも日本では)ゼロプラ買い物の選択肢がない(あっても高額で続けられない)。

それでも私、自慢じゃないけどここ2年で以前に比べて激減できたプラごみがあるんですよ。

それはね、ペットボトル。

自分も子供も水筒を持ち、ブリタソーダストリームを駆使し、ジュースは紙パックや缶、各種茶葉、コーヒー、ソーダで割るシロップをそろえて、前よりも充実した飲料生活を送っています。時々水筒を忘れて外出し、子供に麦茶を買ったりする失敗はありますが、4人家族でベットボトル月数本出るか出ないかです。電車通学だった中高生の頃から少なくとも1日に2、3本ペットボトル飲料を買っていました。飲み終わっていなくてもそのままリサイクル用のゴミ箱に捨てて顧みることもありませんでした。一日3本買っていたとして、1人で一年1000本強の削減。全体から見たら砂漠の砂粒でしょうが、自分だけで年間1000本もペットボトルを減らせると思うと、ちょっとすごいじゃないですか?

私は面倒くさがりです。遠出してナチュラル系高級スーパーで買い物するのなんてイヤです。自分がイヤにならずに続けられることしかきっとできないでしょう。それでもできるだけ気をつけたいと願っているし、ペットボトルにさよならすることはできます。少しずつでもできることを見つけていきたいと、今度はジップロックを家から締め出したくなって、シリコン製の繰り返し使える保存袋を試しています。少し高価ですが製品自体はレンジも湯煎も、食洗機にも対応していて続けていけそうです。少なくとも現状ではプラゼロは現実的ではありませんが、これからもやってみたことを報告していこうと思っています。お付き合いいただければ幸いです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?