『恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい』感想
短歌をテーマにしつつ。
ボーイミーツガールとしての。
物語が光る作品でしたね!
というわけで。
本日、ご紹介するライトノベルは、畑野ライ麦先生の『恋する少女にささやく愛は、みそひともじだけあればいい』(2024年7月刊行)です。
では、本日も行ってみましょう!
あらすじをどうぞ
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
というわけで。
本日のテーマは、「短歌」となっております。
まずは、短歌についての説明をば
さて、この作品について語っていくわけですが。
まずは、短歌についての簡単な説明から始めたいと思います。
以下、引用です。
上記で引用したHPからですが。
短歌の起源としては。
「万葉集」や「記紀歌謡(ききかよう)」(※)からのため。
歴史は古く。
様々な出来事があって、後に。
現代での短歌にへと繋がったとされています。
まあ、つまるところ。
現代においては。
文芸の一種とされているものですね。
それを踏まえた上で、まずはあらましを書いていきます。
※2 なお、和歌について書いた記事もありますので。こちらも参照してみてください。
短歌に出会った、元高校球児。中学生に弟子入りする
大怪我をしたことをキッカケに。
野球に青春を捧げることを諦めてしまった。
高校性の大谷三球(おおたに さんた)。
そんな彼は。
新しい何かを求めるように。
図書館に来ていました。
そこで、一人の少女と出会います。
彼女の名前は、涼風救(すずかぜ すくい)。
中学生の彼女と出会った、大谷でしたが。
ひょんなことから、大谷は彼女に対して。
「(短歌の)弟子にして欲しい」と、お願いをします。
それを快く受け入れる、救。
かくして。
元・高校球児は、短歌経験者の中学生との。
短歌を通じた交流が始まって――。
というのが、話のあらましとなっていますね。
この作品の面白い所について
短歌という、現代人においてはあまり馴染みのないテーマであるにもかかわらず。
見事に、物語へ組み込まれているところです。
短歌を通じて。
それぞれのキャラクター達の思いを感じることができ。
私としては。
「短歌が、物語に奥深さを味わえるよう構築されている!」と。
そのように思えました。
また、この作品。
短歌を取り扱う、Vtuberのキャラクターが登場します。
その結果。
和歌のハードルを下げることに成功しており。
読みやすいように工夫されていると感じました。
あと、恋愛劇は、非常に手堅く。
王道的な物語が展開されます。
その恋愛劇がまた素晴らしい!
「好き」と直接伝えるのではなく。
「短歌」を通じて、心を通い合わせていく、その姿は。
非常に、たまらないものがありました!
つまるところ、この作品。
色々と良いね!
この作品の欠点について
エピローグというか。
話の終わりがちょっと……、といった形です。
というよりも。
終わり方が、続刊を連想させるような終わり方になってしまっています。
おそらくですが。
続刊が出せるように、投稿した作品から物語が変わったのではないかと思います。
その結果、どうなったかというと。
恋愛劇だったのが、取って付けたようなコメディになってしまったといった感じです。
そこの所が残念でしたね。
特にヒロインが、です。
最後に
とはいうものの。
恋愛劇としては。
王道でありながらも。
短歌によって。
奥深さが味わえる作品となっております。
これは、是非とも薦めなければと思い。
こうして書いている所存であったりするのです。
さて。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。
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