LITE@ASD社会人

社会人2年目突入・ASD/ADHD。できないことも多いですが、社会と折り合いをつけて生…

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社会人2年目突入・ASD/ADHD。できないことも多いですが、社会と折り合いをつけて生活する日々を綴っています。エンタメ全般好きです。Twitter:@LITE1010pv

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最近の記事

ASDオープン就労、休職の背景

休職に至るまでの経緯 ASD・ADHDの自分が新卒として某IT系中小企業にてオープン就労を始めてから、1年半以上経ちました。気付けばもうすぐ26歳です。 部署内の若手社員が自分含め2人、かつフルリモートの方がほとんどな状況下で、慣れないながらも試行錯誤を重ねる日々でした。その中で今回、最低1か月以上のお休みをいただくことになりました。 (身バレ・会社バレを防ぐため、業務内容や会社の規模などの情報は必要最低限にしてあります。皆さんの想像で補っていただく部分が多数あることは

    • 壊れちゃいない、残機はまだある。

      ASD・ADHDを併発する自分が、新卒から障害者手帳を開示して働いておよそ1年8カ月。リモートワークの中で部署内でのすれ違いが続き、正直一向に組織に貢献しきれない状態が続いている。 それは1年半以上会社にいるのに、未だに分からないことが多い自分の吸収力・要領の悪さももちろんある。だが冷静に考えれば考えるほど「これって傍から見たら色々おかしくないか」「弊社は何のためにこれをやって、どこに向かって走っているんだ」と思うことも増えてきた。「会社ってそんなもんか」で片付けてはいけな

      • 安野貴博さんのパートナーの方の演説、「他人を貶めることはしません。しかしシステムの欠陥は見抜きます。」はとても良い表現。こんな人間でありたいと思わされる。

        • 変わっていくこと、かわらないもの

          ちょっとの間全記事非公開にしていました。戸惑われた方も多いかもしれません。構って欲しい的な何かではなく、noteに自分の気持ちを書いていく中で起きた多様な変化がきっかけです。 これまで書いてきた記事は大きく分けて、純粋に自分の気持ちを整理するためのものと、自分の体験談をさも再現性があるかのごとく書いたものの2つに分かれます。エッセイ的な記事とライフハック的な記事の両方があったってことです。 ですがまあ、これまで書いてきた中でうっすら気付いていたことですが、「所詮これってn

        ASDオープン就労、休職の背景

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          僕がマニュアル人間なのは

          小学生低学年の頃、通っていたそろばん塾で「LITE君、もっと丁寧にやりなさいよ」と先生から嗜められた時、「丁寧ってどうやるんですか?」と詰め寄ったことがある。 子どもの純粋なヘルプは、「お宅のお子さん口答えするんですよ。正直そろばんに向いてないんじゃないですか?」と告げ口されたことで無事親に伝わった。 その後の人生のあらゆる局面で、このエピソードは「お前は人から何を言われても口答えして受け入れない人間なのだ」という証明として幾度となく蒸し返された。 今振り返ってみれば無

          僕がマニュアル人間なのは

          自分がやるべきこと、別にやらなくていいこと~発達障害者のキャリア観

          あっという間に社会人生活が始まってから1年4カ月過ぎました。 こんな風な自己紹介を以前書きましたが、相変わらず僕は皆さんにとって「大それたことを言っているけど一体お前は何がやりたいんだよ」と思われているでしょう。正直ごもっともです。 ですが今のところは、「障害を持ちながらも自分の生きていける環境を見つけて、何とか社会と折り合いをつけていく様を発信しながら、同時に誰かのそのプロセスも支援する」というのが自分のやりたいことです。 自分のやっていることが、副次的に誰かの助けに

          自分がやるべきこと、別にやらなくていいこと~発達障害者のキャリア観

          たられば人生の終わらせ方

          産まれてからおよそ30年毎のタイムリープを繰り返すブラッシュアップライフの主人公のように、この記憶を持ったまま人生をやり直せたらどんなに良いか考えることが度々ある。 それはやっぱり過去の自分を振り返った時にあまりに非効率なやり方で物事を進めていたり、極端な視野の狭さから人を傷つけたりといった失敗ばかりが目につき、できることなら全て無かった事にしたいからだ。 また1度目の人生よりも2度目の人生の方が、経験値や視野が広がっている分要領良く人生を進められるだろう。今よりもよほど

          たられば人生の終わらせ方

          教科書の見つからない社会へようこそ

          新卒一年目は正直、大学生活の延長線上と、ひきこもりからの社会復帰のリハビリ期間だった。「これをやってね」と出された課題を期日までに終え、「これを覚えてね」と言われたことを少しずつ頭に入れる。 以前からこのnoteに書いてきたように、同期もいないしリモートワークでたまにしか会社に行かない中で、「報連相」「コミュニケーション」「仕事の力の入れ具合」といった「基本のき」を、うだうだ悩みながらも身に着けて行った。会社に居場所があったし、周囲も多くを求めなかった。 そして2年目。で

          教科書の見つからない社会へようこそ

          にわかオタクの本当の意味

          社会人になってからここ数年のうちに、改めてやたら多趣味になった。 音楽 お笑い 映画鑑賞 漫画 読書 街探索 旅行 英会話 バー巡り 当事者会などのイベント参加 ファッション note執筆 自分の特徴として、「どれも浅く広い」が挙げられる。好きなアーティスト・芸人・映画など枚挙に暇が無いが、敬愛するMr.Childrenのように「明日そのテーマでアメトーーク!に出ろ」と言われたとて「任せて下さい!」と即答できるほどの熱量は、さすがに全てに対して捧げら

          にわかオタクの本当の意味

          一方通行の愛

          とあるイベントの運営に携わっていた時、ゲストとしてお呼びした男性有名人の方を一目見ようとわざわざ遠方から足を運び、黄色い歓声を上げるファン達の姿を見て、図らずも「なんか嫌だな」という感情が芽生えた事がある。 そのイベントはファンミーティングを目的とした物では無い、れっきとした別の趣旨のもと開催されている物のはずだった。「この人達にとってイベントの本来の趣旨なんてどうでも良くて、ゲストだけ見れりゃそれで良いんだな...」というのが透けて見えてしまったのだ。 昨日解散を発表し

          一方通行の愛

          尖っていてもリスペクトを

          マヂカルラブリーの野田さんは高校時代、「学校へ行こう!」の「お笑いインターハイ」に出場して大爆笑を巻き起こしたことがきっかけで、クラスメイトを見下した態度を取り続けたら友達がいなくなったという。 「俺はお笑いのプロで、クラスメイトは素人集団」「忙しいと思われるために学校を早退」「電車移動時は常にマスクとサングラス」。 なぜなら俺は、松本人志の生まれ変わりだから。 そんな野田さんは中野twlで東京地下芸人の洗礼を受け、かつての面影をよそにアングラピン芸人として活動を始める。

          尖っていてもリスペクトを

          組織における居場所と役割

          皆さんお疲れ様です!当方絶賛「社会人2年目の壁」にブチ当たって苦しんでおります。 ですが幸いにも、1年目で培ったこの内向と内省の性格が功を奏しました。自分のキャパを的確に把握でき、危機管理•予知能力が適切に身についたのです。 それに加えて、中小とベンチャーとの間くらいの距離感の会社で社長との距離が近いし、少なくとも身近に理解者がいない訳では無いので、完全に孤独になっている訳では無いです。 居場所や役割が無いなと思ったら、自ら動いて作り出せる人間が評価される部分が、今の職

          組織における居場所と役割

          noteの更新ペースが落ちたのは

          以前のようなペースでnoteを投稿しなくなった。これは純粋にネタが尽きたというより、他にやることが増えてnoteを投稿する意義がはっきりし始めたからだ。 新しい自己紹介の記事にも書いたように、あくまでも(仮)が付くレベル感ではあるが人生を通してやりたいことが見えてきた。その時初めてこのnoteを「自分の思考整理と情報発信」の2つを軸にして使っていこうという目的がはっきりし始めたのだ。 ASDの悪いところは、「こうと決めたらこう」と当初の固定観念や方針に縛られ続けてしまうこ

          noteの更新ペースが落ちたのは

          サブカルとの正しい距離感

          このnoteを以前から読んで下さったり僕のXをフォローして下さる方であれば、僕がやたら文章中の表現で映画や音楽の場面やフレーズを引用したり、見た映画や聴いた音楽の話をするのをご存知だと思う。ちょっと前まで月初に、その前の月触れたカルチャーをまとめるなんて記事を書いていた。 で、これはおそらく同じような趣味を持っている方には刺さるが、超ストレートな言い方をすれば「カルチャー全然興味ない。発達障害についての情報が純粋に知りたい」なんて方にとってみれば嫌味でウザイことこの上無いの

          サブカルとの正しい距離感

          「哀れなるものたち」の僕なりの解釈

          ヨルゴス・ランティモス監督最新作「哀れなるものたち」が生涯ベストレベルで好きな作品だったので、感想をつらつら綴ります。 【注意】 壮大なネタバレを含む、かつ物語の起承転結についての説明は省きます。とにかくぜひ劇場に足を運んで下さい。 CMでも指原さんが携わっていたり、「女性の自立」が根幹にあるということは意図されていると思います。こちらが引くほど性描写にフォーカスした映画ですし、物語が進むにつれてベラが「自分は周囲の男に搾取されていたのだ」と気付くストーリー展開からもそれ

          「哀れなるものたち」の僕なりの解釈

          やわらかさ

          21歳の頃、今はもう無い新高円寺のバーで隣に座った地方の新聞記者のおじさんに「君は自分をカッコ良く見せようとして武装し過ぎている」と、何の脈絡もなくいきなり説教されたことがある。 「DA PUMPのU.S.A.はなぜ売れたと思う?それは楽曲のダサさっていうのが、むしろキャッチーでカッコ良い物として大衆に受け入れられたからだよ。そうやって相手に対して壁作ってばかりいるからモテないんだよ。(意訳)」 正直「知らねぇよバーカ」で、ずっと腑に落ちない表情をしていた。帰宅してから夜