自分がやるべきこと、別にやらなくていいこと~発達障害者のキャリア観
あっという間に社会人生活が始まってから1年4カ月過ぎました。
こんな風な自己紹介を以前書きましたが、相変わらず僕は皆さんにとって「大それたことを言っているけど一体お前は何がやりたいんだよ」と思われているでしょう。正直ごもっともです。
ですが今のところは、「障害を持ちながらも自分の生きていける環境を見つけて、何とか社会と折り合いをつけていく様を発信しながら、同時に誰かのそのプロセスも支援する」というのが自分のやりたいことです。
自分のやっていることが、副次的に誰かの助けに繋がればいいなと思って仕事や発信をしています。
さて、WAISⅣやGATB、ストレングスファインダーの結果からだったり、自分が実際に仕事してきた中で、「自分はこれができてこれができないんだな」というキャリアの方向性が固まって来ました。今回はそれを、備忘録として残しておきたいと思います。
気質的に向いていること
データサイエンティスト/データアナリスト
ITコンサルタント
マーケティングスペシャリスト
教育トレーナー
プロジェクトマネージャー
クリエイティブな仕事
(ブログ・PodCastなど。YouTuberでもやろっかな)アナリスト
IT関連のサポートおよびトレーニング
(今のところ本職)プロジェクト管理
子供の頃から動物や妖怪の図鑑を丸暗記していた生粋のオタク気質は、スイッチさえ入ってしまえばある特定の分野の知識を延々と詰め込める自分のASD気質を証明しています。その知識を身に着けて体系的に理解するまで時間がかかるとはいえ、一度理解してしまえばベラベラ言語化できるのです。
その身に着けた知識を元にデータ分析して、次どうするかを自分の頭で考えるのは、別に苦でも何でもありません。
またいくら内向的とはいえ、目的が分かって自分が全体の空気や流れを把握できるという条件下であれば、ある程度主体的に動けます。
今の会社でやっていることは下積みで、知識を詰め込めるだけ詰め込んでいる段階なので、まだ自分の主体性を発揮できる部分が少ないところが正直悔しいです。ですが良かったなと思うのは、現在のキャリアの方向性の大枠はそれほど間違っていないということ。
また今のところ仕事になってはいませんが、こんな風に日々感じたことや考えたことをネット上で発信して誰かに伝えたりするのも、自分の性格に合っていると言えるでしょう。
気質的に向いていないこと
飛び込み営業(訪問販売)
テレアポ営業
高いフィジカルアクティビティを伴う営業
(医療機器や重機械とかの営業だそうです)単調でルーティン化された長時間の作業
(データ入力・工場労働・事務作業)非常に競争的な環境の営業
高度な対人スキルが求められる仕事
(コールセンターオペレーター・接客業など)高度なフィジカルスキルが求められる仕事
(大工・機械工とか)変動が多く予測不可能な仕事
(トレーダー・イベントプランナーなど)高度な機密情報の取り扱いが求められる仕事
(財務監査人など)
注意散漫かつ多動により、丁寧さと素早さが求められる作業がてんでできません。毎日ひたすら同じ作業を繰り返すのも飽きてしまうというとても面倒な性格なので、単調な事務作業はすぐに飽きて不平不満を並べてしまいます。
また幾度となく体育会系のコミュニティから逃げてきた経験があるので、思考停止してガッツの要る作業が求められる環境ではとてもやっていけないでしょう。
就活生の時にこういったタイプの仕事を避けられたのは、これまでの人生の失敗体験から本能的な何かがそうさせていたのかも知れません。
こういう環境にいたら、まず間違いなく適応障害を起こしていたでしょう。その意味では自分は非常に運が良いし、今の状況に感謝しなくちゃなと思います。
おわりに~俺はまだマサラタウンにいる
長々偉そうなことを語ってきましたが、僕はまだメチャクチャうちの会社で戦力として働いているわけではありません。
それは「プロとして活躍するための知識やスキル、経験値がまだ不足しているから」です。言うなれば、恥ずかしながらまだRPGの最初の村を少し出たくらいなのです。
たまにテレビで活躍する芸人さんの初期のネタとかをYouTubeで見るのですが、やっぱり十分面白くても、テクニックや見せ方の部分だったらキャリアを重ねた今の方が上手だなと素人目にも分かります。
そんなプロの方々と社会人の僕とを重ねるのも超図々しいですが、芸人さんと同じように「自分の強みが分かっても、それを形にするには勉強だって鍛錬だって必要なんだよな。だから頑張んなきゃな」なんてことを考えながら仕事してます。
このnoteは一貫して「どれだけ社会不適合者とされるような人間であっても、才能を適切な環境で活かすことはできる」というのをテーマに掲げています。何よりも自分がそれを体現できるように、これからも目の前のことをやっていきたいです。
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