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超短編など

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#怒り

どうしてあの娘の口に
秋刀魚を突っ込んだんだと言われても、
先に秋刀魚を僕の口に突っ込んできたのは、
あの娘なんだから、
どうしたもこうしたもない。
やり返しただけだ。

どうなってるんだよあの娘。
おかしいだろ。
僕が美味しくチョコを食べている時にさ、
急に突っ込んできてさ、酷いじゃん。
何が、「魚を愛して!」だよ。
逆効果だろ。
嫌いになるわ。
ホント気分が悪い。

容赦なく喉の奥まで秋刀魚を

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ステップ

軽快なステップで行く手を阻んでくるおばさんに、いい加減頭に来た俺は、持っていた傘を振り回して強引におばさんを突破した。

突破したらば、
「ふざけんなババアコラ!
ナメんなよ!
二度と俺の前に姿を現すな!
これを機に催涙スプレーを持ち歩くからな!
バーカ! アーホ! カース! ターコ!」
とキレ散らかした。

ったく、なんだってんだあのババア。
見ず知らずの俺に嫌がらせしてくんなよ。
やる相手によ

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言いたくない

「そういうことをこういう場で言うな!」
と上司の人にちょいギレされた私は、
「なんでですか!」
とブチギレた。

更には、
こういうことを言いたくなかったんだけど、
「殺すぞ!」
とも発した。

そこから続く言葉も私としては、
全く言うつもりもなかったし、
本当に言いたくなかったんだけど、
「殺して顔を踏みつけるぞカス!」
とも思わず勢いで発した。

それを浴びせられた上司の人は、
「いやちょっと

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チラバラ

場を凍りつかせるほどキレた君は、
場にガラス瓶を叩きつけて場を去っていった。
場にはガラス瓶が無残にも散らばった。

可哀想なガラス瓶……。
完全に八つ当たりだよ。
てか君はガラス瓶を叩きつけすぎだ。
この為だけにガラス瓶を常備してるだろ。

君がキレ始めたら僕は毎回距離をとる。
だって絶対、ガラス瓶取り出すもん。
危なくて近寄れないよ。
酷い時は三本ぐらいガラス瓶を叩きつけるから最悪だ。
場を綺

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全員終わり

生徒一同に
「辞めてください!」
と言われた翌日。

親戚の集まりに参加した俺は、
親戚一同から
「なんでここに居んだよ」
みたいな目で見られた。

それだから悲しいことに、
会話の輪へは入れてもらえず、
完全無視を決め込まれた。

酷い親戚を持ったものだ。
いつか全員ボコボコにしてやりたい。
馬乗りになってボコボコにしてやりたい。
絶対泣かす。
泣かしまくる。

と、そう言えば、
昨日の生徒一同

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テントウムシ

キミの肩に
テントウムシが止まっていたものの、
ボクはそれを教えてやることなく、
キミとアハハな談笑をしていく。

と、そんな中、
ボクはなんだか
自分の肩に何かの気配を感じた。
なので、ちょっと見てみる。

すると、
そこには拳大のクソデカテントウムシが居た。

という訳でボクは、
「ギャー!」
と叫んで、
慌てふためいて、
一回すっ転んで、
めちゃめちゃ焦りまくって、
心臓バクバクの中、
着て

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