どうしても許せないことが生まれるまでとその改善法〜反芻思考とメタ認知【心理学】

こんにちは、Mimiです。

こんかいは、『どうしても許せないことが生まれるまで』というお題で書きたいと思います。

皆さんはどうしても許せないことはありますか?きっと多かれ少なかれ経験したことはありますよね。

許せない他人の癖や習性とか
許せない過去の友達の失言とか

なんでいつも自分は何かに対して怒りを感じているんだろう?

って思う方もいると思います。

『ワタシはいつも穏やかですっ』という方は、この記事は読み進めなくても大丈夫だと思います。


『過去に許せないことはあったけれど、もうどうでも良くなった』という方は、まあまあラッキーだと思います。

辛いのは、『どうしてこんなに怒りが!?』というくらい、いつも何かにイライラしてしまう方。イライラチップが頭にこびりついたように、許せないことだらけ、となってしまうと、周りも辛いですが本人も辛いのです。

今回は、そんなイライラの原因を、目の前のイライラの原因は置いておいて、ちょっとさかのぼって見てみよう、というお話です。

家庭環境・社会環境をメタ認知してみる

メタ認知というのを聞いたことがあると思いますが、

メタ認知とは

自分自身を客観的に認知する能力

です。

『いまワタシ悲しんでいる・・・』
『いま悲しみが怒りに変わった・・・』

などと、頭の中でもうひとりの自分が自分について解説しているような状態、と捉えればわかりやすいと思います。

例えば、あなたがイライラしている原因が、

大きな声で話す同僚に毎日イライラする

だとします。

もちろん、原因としては、内向的やHSPであり、
音に敏感、同僚がそもそも嫌い、ただ疲れている、
などがあると思います。

一方で、自分のイライラのパターンを見つけた時に

『そもそも大声を出す人に毎回イラッとしがちである。今までの人生ずっとそう。』

という場合、もう少し掘り下げてメタ認知をする必要がでてきます。


まずは以下の物語を読んでみてください。

柿から生まれた柿太郎が
毎日毎日お父さんとお母さんに耳元で怒鳴られて生活していました。

疑問を抱かずに生きてきたけれど
20歳を超えたころから、友達の家庭を比べて
自分の家庭が変だと気づきました。

そして、他人を怒鳴ることはいけないことだと気づき
「自分は人に怒鳴らないようにしよう」と思い始めます。
両親を反面教師にして自分の生活から排除できたことが嬉しかったのです。

柿太郎は、社会人になり怒鳴り声を出す人を許せず、避けていました。
自分は怒鳴り声を上げる下品な人とは付き合わず素晴らしい人生を歩んでいると感じていました。

一方で、避け続けた結果、飲み会には行けないし、
友達もちょっと減ったなという印象はあります。

会社の転勤で中国に移動になりました。
中国の職場では、毎日怒鳴り声のレベルで大きな音が飛び交います。
彼らにとっては普通の声。
誰も怒っている人はいません。

でも自分は怒鳴り声が許せず
「なぜ怒鳴るんだ!」
「相手の身にならないのか!」
「耳が痛いじゃないか!」
「下品だ」とありとあらゆる理由が思い浮かびます。

でも中国では当たりまえ。
むしろ柿太郎には「声が小さくで聞こえない」と言われます。

『許せない大声』というものに、毎日毎時間、毎秒のように向き合わなければいけない日々が続きます。気づくと発狂したくなります。

「合わない」といえばそれまでです。
「大声はあんまり好きじゃない」というマイルドな人もいるでしょう。
でも
なぜ柿太郎は「許せない」のでしょうか?

『中国では大きな声なんだなあ』と穏やかに思えないのはなぜでしょうか?

柿太郎のストーリーを読んだ方なら
「そりゃ、おとうちゃんとおかあちゃんの
大きな声に苦しめられたからだよ」と
思いますよね。

中国では大きな声は普通の意味合いなのに、
怒鳴り声を毎日聞いて苦しんだ自分が過剰に反応しているのです。


これがある種のメタ認知です。

他人のストーリーだとわかりやすいですが、
自分自身に当てはめたときに
「今どうしても許せないこと」が
自分の育った環境にあると分析できているかどうか、
を考えてみると良いと思います。

「お父さんやお母さんも大変だったから」
「彼らはそういう人だし」
「あれば別に慣れている」

という別の感情が分析活動をブロックしがちなんですよね。

柿太郎だってきっとそう思うでしょう。

メタ認知とは、そういうものを乗り越えて認識してみよう、
という姿勢です。


反芻思考

どうしても許せない人がもっている癖の一つが反芻思考と呼ばれるものです。

嫌な出来事や許せないことを何度も何度も頭の中で考えてしまう、
そして結果的に自分をぐったり疲労させてしまうというもの。

結果的に鬱になる確率も高くなります。


嫌な出来事や過去の苦しかったことは、ある程度までは感情を吐き出した方がいいのですが、語りすぎると

短期記憶から→長期記憶に移行

してしまい、完全に染み付いてしまいますよね。

台本見なくても丸暗記してるのですらすら話せる・・というように。


つまり、嫌な出来事や許せないことは、

一旦感情を吐き出して消化したら

反芻思考を留めたほうがより回復が早くなるといえます。


どうしたら反芻思考をとめられるか

アメリカにある心理学で有名なスタンフォード大学の研究で、

森の中を90分歩くと改善される

という研究があります。

森の中や自然に90分触れると、前頭前野の活性化を減少させられるので結果として反芻思考が止まり、うつ病などの防止・改善になるというものです。

英文の原文はこちらの論文です。Google translateでの和訳は以下に貼っておきますので、興味があるかたは読んでみてください。





今日はこれで終わりです。

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