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ひねもす

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つれづれなるままに。日々の思うこと。
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#読書

読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(4)

読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(4)

『ジェーン・エア』シャーロット・ブロンテ(光文社古典新訳文庫)小尾芙佐訳 日記投稿は久々ですが、多分毎月料金負けせずにKindle Unlimited読めてると思う……。
 今回は名作古典『ジェーン・エア』読みました。Kindle Unlimitedは上巻のみなので、下巻は課金してKindle版を購入したのですけどね。
 『ジェーン・エア』の話は他のSNSで色々投稿したので、割愛します。古典的名作

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読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(3)

読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(3)

『俺か、俺以外か。 ローランドという生き方』ROLAND KADOKAWA 「現代ホスト界の帝王」の異名を取る青年実業家。でもコロナ禍でホスト店は閉店し、現在は美容室、脱毛サロン、アパレル店、雑貨店などお洒落メンズ向けの事業を中心にビジネスを広げている。花屋さんもやっている。ほぼ「ローランド様」というキャラクターのイメージありきのブランド戦略と思われる。ただ、今まで男性向けの化粧品やお洒落グッズ、

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読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(2)

読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(2)

『犬にきいてみろ 花咲舞シリーズ』池井戸潤(Kindle Unlimited) TBS日曜劇場『半沢直樹』シリーズでおなじみの池井戸潤の小説を初めて読みました。『半沢』以外にこの「花咲舞」も映像化しているのかな? 『下町ロケット』シリーズのいくつかもKindle Unlimitedにあるようでした。
 まさに「水戸黄門」! 現代の勧善懲悪時代劇なのは『半沢』以外も同じだったのかな。真面目で実直な人

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読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(1)

読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(1)

『シャンデリア』 川上未映子 (Kindle Unlimited) 舞台のデパートのモデルは新宿伊勢丹だろうか。結婚指輪を選んでいたときに、作中の人がさまよったフロアを私もさまよったような気がする。
 アラフォーの子供時代、デパートは遊園地のようなものでした。父の世代の子供の頃は「日曜日に家族でデパートに行く」はリッチなお出かけだったそうだ。そしてデパートのレストランで食べるカレーライスは贅沢のシ

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2019年に読んだ小説・戯曲

 Twitterで2010年代のベスト映画を挙げるのが流行しているらしく、もうそんな時期か、と、自分が今年読んだ小説を振り返る事にした。というのも、私は本来読書=小説でありたい立場であり、しかしあまりにも自分が小説を読めないので、小説を読むために勉強したいと思ったのだった。その結果、今年もろくろく小説を読めなかった。ちょっと記憶を辿ったら10冊読んだかどうかも危うい。震えながら今年読んだ小説を挙げ

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ドニゼッティのオペラ「アンナ・ボレーナ」

ドニゼッティのオペラ「アンナ・ボレーナ」

 19世紀前半のイタリア人作曲家ドニゼッティ。名前くらいしか知らない(あと『愛の妙薬』の人と)けど、新書に解説が載っていて興味を持ってしまった。
 私はオペラに興味があるものの、悲劇はさっぱりで、軽薄無比なオペレッタの方を好む傾向だった。好みもへったくれもほぼ聴いたことがないので何を生意気な、なのだがちょっと言ってみたかったのである。
 しかしアリストテレスの『詩学』なる書物に悲劇にかんする記述し

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三連休日記

三連休日記

平日中、よく眠れなくて疲れて連休の土日はほぼ寝て過ごす。
非効率だから平日もちゃんと長く眠ろうと思うのだけど、体調を崩していると普通の労働だけで疲労が激しくてだめだな。体力付けたいと思うけど、なかなか筋トレが習慣付かなくてだめだ。だめだ。だが、まあいいか。適当で。反省したからよしとする。

推し先生の小説を久々に拝読する。人様に推したので自分も再読しなきゃと思うのだ。
いやあ、やはり推し先生は最高

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読めない、つらい

読めない、つらい

あまり誰が書いたかわからないWEB投稿を間に受けない方が良いのだろうけど、毎日2〜3冊くらい読了してそうなペースで本を読んでいる人達の話を見ていて、この5年位自分があまりにも活字が読めない事に落ち込んでいた。
元々それほど本を読むタイプでもないし(記録を付けていた高校生の頃で年間50冊〜80冊程度だった)、物によっては1日1〜2冊読めなくもないけど、自分がそのペースで読める本の内容は相当に軽くて薄

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読書と書き物について

読書と書き物について

『マクベス』シェイクスピア・安西徹雄訳 読了
 全世界的に古典中の古典といわれるシェイクスピアなのだけど、よくよく読み込まないと正直なところ私にはその面白さがサラッとわからない。
 『リア王』も『ハムレット』も、読めば読むほど面白さがわかってくる一方、初見でローレンス・オリヴィエの『ハムレット』を観たときはなんだかよくわからなかった。でも、呪いと妄想と主観的な正義感などの複合的なものを組み合わせた

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訳のわからないものを読む

 バタイユとゾラを読み比べていてちょっと思う事が。
 ゾラの短編集も私には概要を把握しきれない感触はあるのだが、でもそれほど関心が向かなかった。何故かはよくわからない。一方でバタイユの『マダム・エトワルダ』は魅力に満ちていた。プロットは単純にもかかわらず、そこで描かれる謎めいた出来事━━いや「街娼と性交する」という説明の中に収まるはずの出来事が、それ以上の事を描いてしまう意味の広がり、そして広がり

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初バタイユ

初バタイユ

なんとなくフランス祭りに。まあフランス文学の古典を読むのが元々の目標だったのだけど。というわけで、昨夜は初バタイユ。あまり時間がなかったので、掌編の『マダム・エドワルダ』を。
昨日のゾラにはやや親しみ切れなさを感じたが、バタイユ先生は、まあそうじゃないかと思ったけど好きな作家という第一印象。例によってセクシャル大好きな人達の話なのだが、私は作中人物が自分のろくでもなさやダメさの極みを晒け出した話に

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読書量で殴っても当たるとは限らない

読書量で殴っても当たるとは限らない

うっかりするとすぐモラハラと自信のない女の生涯みたいな話になってしまう。
 私が書きたかったのは、私は低学歴なので自分の知力に自信がなく、卑屈になりがちという話だった。
 ネットを見ていると稀に、学生というわけでも研究者でも専門家でも小説家でも批評家でもない人が自分の読書量を根拠に「私は教養がある」と発言していて戦慄を覚える。暴力の予感にだ。文系オタクの陰湿さは、自分が大層詳しいことを「あまり知識

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良かった事、腹立った事

 今日の何ということもない出来事を投稿しようと思っていたら、社会批判になってしまった。
 書き直す。
 今日は前々から行きたかった地元のカフェに初訪問した。先週は大当たりのカフェで、今週もそこに行こうと思いつつ、新しい店の開拓の野望を優先して初訪問を行った。
 私にとっていいカフェとは、読書または書物または勉強の出来るカフェなので、今日はそういうお店ではないようだった。あるいはコーヒーそしてケーキ

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