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ビリギャル「偏差値30から慶應大学合格」はなぜできたのか

ビリギャルこと、小林さやかさんに取材させていただきました。現在、Yahoo!などでたくさんの方に読んでいたき、コメントもいただいています。そこで毎回言われるのが、「私立の中高一貫校にいたから元々頭がよかった」説。小林さんに当時の状況を詳しく聞いてみたところ…。

「やればできる」と「過去の成功体験」

小林さやかさんが恩師の坪田先生と出会ったのは、高校1年の夏。本来は行く予定ではなかった塾の面談に、弟さんのかわりに行ってほしいと母に頼まれて、軽い気持ちで出かけて行ったことで、人生が大きく変わり始めることに。

当時、塾長をやっていたのは坪田信貴先生。個人塾をされていたそうです。坪田先生と話しているうちに、小林さんは慶應を目指すことになったそうですが、坪田先生には「小林さんなら、もしかしたら伸びるんじゃないか」と思ったポイントがあったそうです。

それは、「やればできる」と思っていること。受験生や保護者に東大、慶應などを勧めても、大半が「いや、無理です」というそうです。ではなぜ小林さんが「慶應なら目指してもいい」といったかといえば、小林さんいわく「中学の時の受験で、頑張ったら受かった」という過去の成功体験があったから。

小林さんは、インタビューの中で「成功の要因は、過去の成功体験とやればできるという自己効力感」だと言っていました。

「私立中学」受験をしたら基礎学力はつくのか

Yahoo!のコメントにもたくさんありましたが「中学で私立受験をしたから頭がよかったに違いない」と思う人はたくさんいるでしょう。小林さんに聞いてみたら、「人間関係を変えたくて、そのためには私立に行くしかなかった。まわりからどうせ無理だろうと思われていたけど、必死に勉強したら合格した」とのこと。ちなみに小林さんが受験した時は「国語と算数」だったそうです。今は4教科か5教科受験になっているようですね。

私立中学に合格し、高校も大学もエスカレーター式だから勉強しなくていいと遊んでいた学生時代。高校まではなんとかいけたものの、学校での成績はビリで、たばこを吸うなど素行も悪かったから、いつも先生に目を付けられて呼び出されていたそうです。
「高校時代は、成績が悪く大学への内部推薦をもらえる状態になかった。だから高校を卒業したら働こうと思っていた」と語っていました。

そんな小林さんですが、坪田先生との出会いでやる気に火が付き、毎日坪田先生の塾に通うように。なぜ慶應を目指したのか。なぜそんなにモチベーションを高く持ち続けられたのかを聞いたところ、「最初は嵐の櫻井君みたいなイケメンと付き合いたいというのがきっかけだったけれど、同時に、大人はみんな学校の先生や自分の父親みたいに嫌な人しかいないと思っていた。でも、坪田先生と出会い話してみたら、こんな大人がいるんだ。坪田先生みたいになったら自分の人生変わるかも。そのためには大学に行かないとだめだ」と思ったからだとお話されていました。

つまり、「坪田先生みたな人生を生きてみたい」を目標として、その通過点に大学があったということなのです。

それから慶應合格のために勉強を始めたそうですが、坪田先生の塾の方針で「できるところまでもどってやる」ということで、小林さんは小4のところまで戻って勉強を始めたそうです。

「最初は簡単すぎたからどんどんやる。やってもっていくとほめられる。だからまたやる、の繰り返しだったそうです。高校1年生の夏は、勉強付けだったかといえば、そうではなく、カラオケパーティー、ボーリングと遊びもたくさんしていたとか。
坪田先生が小林さやかさんについて書いたコラムでは「さやかちゃんは、カラオケに行ってもボーリングに行っても、文句を言っても、必ず毎日やると決めた勉強はやってきた」と。つまり、遊んではいるけれど、毎日やるべきことはやっていたんですね。

受験科目は、英語と日本史、小論文

慶應の試験についてですが、科目は日本史と英語、小論文だったそうです。小林さんは、「日本史は、中高の授業であったかもしれないけど、まったく覚えてないから受験のために初めて勉強した。そのため石器時代と平安時代、どっちが先かもわからなかった」とお話されていました。確かに、高校生で時代がわかならないというのは、本当にまったく授業を聞いていなかったのでしょうね。そう思うと、今高校1年生で、日本史やその他の教科が平均点取れていたら、がんばれば自分も慶應に受かるかも? と思えてきませんか?

がんばれば、もしかしたら受かるかもしれない。でも、なぜ大半の人が受からないのか。ここが大きなポイントだと思います。こちらは次のnoteで紹介します。

書籍
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴)
『ビリギャルが、またビリになった日 勉強が大嫌いだった私が、34歳で米国名門大学院に行くまで』(小林さやか)
『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』(小林さやか)

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