「痛みは最高の教師」英語をネットで学べる時代に、留学に行く意味とは?
こんにちは、ゆうです。ネットで英語を学べるのに、留学先の語学学校では1日1人当たりの発言量は5分くらい。
今日そんな語学留学あるある事例を通して、それでも語学留学に行く意義はあるんだということについての私見をシェアしようと思います。
仮想世界に無くて、リアルな世界にあるもの、それは「痛み」です。そして痛みこそが人を成長させるのです。
例えば、中学生の男の子が急激に身長が伸びるとき。骨が成長に追いつけずギシギシと痛むことを成長痛と呼びますね。この痛みを乗り越えるからこそ、身長が驚くほど伸びるわけです。
また体の痛みだけではなく、心の痛みを通しても人は成長を遂げます。その例が思春期でしょう。些細なことでも傷つきやすくなる時期ですが、その時に受けた傷が積もり積もって成長に変換されるのです。
体も心も痛みによって成長するなら、英語も痛みによって伸びるのではないだろうか。
この発想をフルに活用し、ネットでは成し得ない留学ならではの成果の生み出し方とは、いかなるものなのでしょうか?
1.留学先で大打撃?!「本当にあった痛い話」
最初に、本記事の執筆のキッカケとなった「本当にあった痛い話」を紹介したいと思います。下は実際に私の教え子が留学先で言われた衝撃の一言で、どうしたらいいのか...と私に相談をしてきました。
「語学学校に通っていても、20人くらいの生徒がいるから、1日に発言する時間はどのくらい?せいぜい一人当たり1〜2分程度の単語しか話す機会がない。そこに一年費やすのは価値があるの?」
留学中にこんな言葉を言われたら、もう学校行けません。たぶん、100人中100人言い返せないと思います。
だからこそ、今日はわたしが正面に立って、このような事を言う輩に言い返してあげようではありませんか。
この先の内容は、私が実際にした返信を元に作られています(1800文字くらい)。辛口のコメントも含まれており、リアルな内容です。良薬口に苦しですので。現在留学中で、平穏に留学を終えたいという人は読まないほうが身のためです。覚悟のある方だけ、読んでください。
2.人は痛みを感じて初めて学ぶ
日本に居ながらネットで英語を勉強することと、海外で英語を勉強することの違いは何なのでしょうか?その答えは、「リアル世界と仮想世界違いは何か?」という問いと同じ答えです。
ネットの仮想世界がどれだけリアルに近づき、VRゴーグルの映像が現実と区別がつかないほどになっても、ネット世界のものには何一つ触れません。つまり、そこには「痛覚」はないのです。
一方、海外での英語の学習というのは、痛みを伴います。
住み慣れた日本を離れ、ホームシックに苛まれながら、言葉や文化の壁に潰されそうになりながら、英語を学習できる環境なのです。
よく言いませんか?
「人は失って初めてそのものの価値に気づく」
と。
これを言い換えると
「人は痛みを感じて初めて学ぶ」
になると思います。生の経験から来る痛みを伴ってこそ、海外で英語を学ぶ価値があるのです。
人間はもともと痛みを避けたいという心理があります。
つらいから勉強したくない。心苦しいから住み慣れた場所から離れたくない。罰則が怖いから法律は守りたい。などなど。
不快な日常生活はイヤなのは分かります。痛みは基本的に避けるべきです。
しかし留学中の痛みは避けてはいけないと思うのです。
お金を払って、痛みの伴うリアルな英語の勉強をしているのです。だからその痛みを避けるべきではないのです。
痛みの深さが、学びの深さなのだから。
3.涙の数だけ強くなれるの本当の意味
英語力がまだ底辺レベルだった時に1ヶ月オーストラリアに留学したことがあります。
勇気を100%振り絞り、そして今日習った英語を使おうと心の中でフレーズのリハーサルをして話しかけても秒で「Hah ? What ?」と聞き返されました。
矢みたいに突き刺さった一言でした。
ハエでも払うかのように「あっちいけ」と合図されたこともありました。
心臓に銃弾を受けたみたいなショックでした。
語学留学に行けばそのような痛みの伴う実体験が溢れています。
痛み止めは有りません。
でもその痛みを超えた人だけ、痛みから抜け出せます。
痛みに屈してしまった人は、一生挫折感が鈍痛として襲うことでしょう。
世の多くの人は痛みを和らげる、止めるためにお金を払います。語学留学をする人はその反対です。痛みを求めるためにお金を払うのです。
成長痛を求めてお金を払うのです。
「涙の数だけ強くなれる」で始まる歌がありますが、その真意とは何でしょうか?
強くなるために涙を流せるような環境を求めることだと思います。
ここまで読む勇気があった皆さんには、1つ言葉を贈ります。
「痛みは最大の教師だ」
という言葉があります。これを成長の糧にするか、挫折の理由にするかは皆さん次第です。痛みの深さが、語学留学の意味の深さなのですから。
4.英語的にも人間的にも大成長を遂げて帰国しよう
わたしはこれまでブログの中でたびたび「言語は人格に作用する」と書いてきましたが、痛みにも同じことが言え、留学先の様々な「痛み入る経験」を人格に染み込ませ、ネットではできない人間的な成長を遂げられると思うのです。
非常に恥ずかしいですが、私個人の例を挙げたいと思います。下の写真を見てください。ホームステイ先で食事をしている時のことです。
左から2番めがわたしで、かすかに笑っているように見えると思いますが実は心の中では涙で胸がむせそうになるくらい泣いていました。
みんな楽しく笑いながら食事をしているのに、私は一言も分からなかったのです。
その日の晩はそれが悔しくて部屋にこもり、蚊のように泣いていました。
そしてその日は寝ました。
翌朝、朝4時に起きたのを覚えています。体は何も抵抗しないで起きました、なぜなら心は奮起していたからです。
「ゼッタイこいつらの英語を分かってみせる」
と別人になったように英語を勉強し始めました。今思い返せばこの早朝の誓いが英語力的にも人格的にもターニングポイントだった気がします。
原子爆弾並みのエネルギーはあったものの、何をしたら良いか分からなかったので、とりあえずいつも分からなかった「Go・Come・Take」などの基礎単語が入った熟語をすべて覚えることにしました。英英辞書を開き、見出し語、意味、例文、全てを書き写すことを数週間続け、そのころには少しずつ会話が分かるようになってきていたのです。
もしあの日の痛みが無かったら、人が変わったように努力する体質にはならなかったと思いますし、英語力も今のように人に教えられるほどにはならなかったと思います。
真の教師は学生の心に火をつけると言います。英語力を爆伸びさせてくれるのは、わかりやすい説明をしてくれる先生ではありません。
痛みという最高の教師なのです。
いかがでしたか?
何でもネットで済んでしまう時代だからこそ、リアルな痛みを求めに留学する価値は充分あると思います。
英語力を伸ばすために、そして人間としての急激な成長を遂げるために、留学に行ってみませんか?
PS
心に火がついたら後は頑張るだけです、さて、どうやって目標を立てたら良いでしょうか?あなたのヤル気を無駄にしない目標の立て方がここにあります。
魂の込もった目標を風化させないためにはどのように努力を賢く続けたら良いのでしょうか?
もしこれから英語を始めたい...という読者の方がおりましたら、この記事も役に立つと思います
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