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【日記】3月2日〜3月8日

3月2日
日常に生きる
コロナウイルスのせいでフェア最初の土日はやはり不調。いつもの月曜日と変わらない。
前夜のライヴに少なからず影響されてナンバーガールを聴き、夜はアーカイブを見る。

3月3日
昼間、スマホを開くとイナダミホさんから連絡が来ていた。夜開催されるはずだったイベントがコロナウィルスの影響により延期になったとのこと。苦い気持ちを抱えながら帰り道の電車でスマホを開くと、今度は3月6日のカタカナ出演イベントも中止になったというツイートが目に入ってきた。今は我慢するしかない。

夜、本来なら見に行く予定だったイナダミホさん、The Broken TVが出演するイベントが無観客ライヴとなり配信されていた。音楽のちからを強く伝えてくれるようなポジティブなパワーに溢れた素晴らしいライヴだった。

3月4日
日常に生きる
デヴィッド・バーンの最新ライヴ映像を見て少なからず刺激を受ける。表現したいという衝動が枯れない限り、年齢なんて関係ない。

3月5日
日常に生きる
フェア中とは思えない静かな日。百貨店もスーパーマーケットも短縮営業をしているので、「ぜひぜひ買いに来てください!」と声高には言えない。売り上げがいよいよ気にかかる。

夜、YMOの映像を見る。来年YMOが散開した頃の細野さんの年齢になると気づき、"ううーむ"となる。自分がYMOを聴き始めてからもう20年をとうに過ぎていた。

3月6日
日常に生きる
毎回フェア最終週前の金曜日は訳が分からなくなるくらいに忙しくなるのに至って普通の金曜日。
奇数月に開催されている某駅ビルの10%オフ企画も中止になった。年に数回ある貴重な売り時なのに。

見に行く予定のライヴがなくなったので、本来なら秋葉原へ向かっているはずの時間に家に向かう電車に乗っていた。そのことがとても悔しくて、目に見えないウィルスに対して強い怒りを覚える。

ライヴのキャンセルが相次いだり、バンドマンだというだけで嫌がらせや暴力を振るわれた、そんな話を毎日のように目にしては悲しい気持ちになる。けれど、そういう今だからこそ、「このバンドの曲めちゃくちゃカッコいいよ!」とか「このアーティストさんの歌凄く綺麗だよ」といった前向きな言葉をどんどんSNSなどで発信するべきだと思う。
いずれウィルスの脅威が去ったあともバンドマンやアーティストさんが今のような立場にいたままでは、ライヴハウスだけでなく文化さえも瞬く間に滅びてしまう。新しい音楽と出会える大切な場所を失くさないために。そしてバンドやアーティストさんを守るために。小さなことであっても今のうちから出来ることはやりたい。最近ずっとそんなことを考えている。

3月7日
気分転換に散歩に出る。春の街並みにはいつものように人で溢れているように見えた。
月末に開催予定のイベントについて考える毎日。不用意な発言は控えるべきなのでここには書かない。ただ非常に難しい問題ではある。
ライヴがなくなり人に会う機会が少なくなったせいか自分自身の心の呟きに耳を傾けることが多くなった。

坂本龍一「フロントライン」シングルを聴く。

3月8日
FILMREELのライヴを見に下北沢へ行く。下北沢は人に溢れていた。

今回のイベントもコロナウイルスの影響で当初のラインナップとは違う形になってしまったけれど、3組それぞれにとても良い音楽を鳴らしていて見応えのある素晴らしいイベントだった。

そして最近のネガティブな感情や噛み砕けない様々な思いをFILMREELの果てしなく美しい轟音が全て吹き飛ばしてくれた。今までに体感したことがないようなバキバキにエモーショナルな音をひたすら浴びるのは文字通り至福の時間としか言いようがなかった。

終演後、村井さんが「dis-coveredは何としてもやろう!!」と言ってくれて本当に嬉しかった。dis-coveredまであと3週間だ。

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