【noteで学ぶ筋トレの科学③:オーバートレーニングと適量】
こんにちは(o・ω・o)虫圭です。
筋トレの科学③は、運動量について。
筋トレや有酸素運動は、ゼロが1番いけないわけですが、やり過ぎも良くありません。
それは何となく分かっている人が多いと思いますが、ではどれくらいが適量で、どれくらいからオーバートレーニングになるのか?
今回はそんな話を紹介します。
■自分の限界を知る方法『RPE』
自覚的運動強度(rate of perceived exertion)」とは、
運動時の主観的負担度を数字で表したもの
疲労感を自分の感覚で数字に置き換えたもの
と考えておK。
【RPEレベル】(New Borg Scale)
0〜1:疲労感なし。何もせず座ってる時など
2〜3:ウォームアップ程度の疲労感。息切れなど皆無の状態
4〜5:呼吸が早くなるレベルの疲労感。ジョギングや軽い筋トレ相当
6〜7:けっこうキツい疲労感。呼吸が激しくなるレベル。ウェイトトレーニングなどでは残り5〜6回くらいならいけそう。という感覚
8〜9:かなりキツい疲労感。呼吸が苦しくなるレベル。ウェイトトレーニングで表すとあと1〜2回できるかどうか。という感覚
10:疲労感MAX。もうこれ以上動けない。一歩も歩けないし一回のリフトアップもムリ。というレベル
「自分の体感で運動量を決めるってそれ大丈夫?」
と思うかもしれませんが、こちら、1980年代から使われてきた伝統的な方法。
アメリカスポーツ医学会(ACSM)によると、RPEの定義は、
「有酸素運動や筋トレの間に経験する、努力感や緊張、不快感、疲労感など」
自分の疲労感を数字に置き換えるメリットですが、
✅主観でもいいから明確な数値をあたえてあげたほうが、ヒトの脳は正確に現状を把握できる
ということ。
また、
心拍数に換算すると、
レベル6-7:140〜160
レベル8-9:160〜180
レベル10:180〜
に対応している
のだそう。
心拍計を用いなくても、主観である程度正確な疲労感、運動量を測れるのだそうな。
ヒトってすごいです。
■心拍計を使う
とはいえ、
「ちゃんと数字でトレーニング量をコントロールしたい」
という人もいると思います。
ガッツリ筋肉を付けたい人はなおさらです。
心拍計を使えば心拍数は測れますが、自分の最大心拍数を知っていないと意味がありません。
ということで、自分の最大心拍数を計算してみましょう。
最大心拍数の計算式
最大心拍数=208-(年齢×0.7)
私の場合は、
208-(35×0.7)=183.5(最大心拍数)
となります。
最大心拍数を計算したあとに、目標心拍数を計算するのですが、これはどんなトレーニングをするのかに左右されます。
例えば、
✅筋トレやHIITなどは心拍数MAXに近い数字【最大心拍数×0.9】
まで上げる必要があるのに対し、
✅ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動などの場合は【最大心拍数×0.75】
などに変化します。
✅ダイエット目的で日常的に運動を取り入れたい場合は、【最大心拍数×0.75】の心拍数で、20分以上の運動を行うのが必要最低限のライン
となっています。
✅オーバートレーニングの分水嶺
では、どこからがオーバートレーニングになるのか?
という問題ですが、現在の科学的な結論としては、
✅週に5〜7日有酸素運動をすると、体がストレス反応を起こす
ということになっています。
前項で提示した、
【最大心拍数×0.75×20分以上】の運動を週5以上行うのは、単純にオーバートレーニングになってしまう。
ということになります。
■運動の適量とは?
適量は人それぞれ(現在の筋肉量、体重、体脂肪などに左右される)なので一概に「これがあなたのベスト!」とは言えませんが、
✅ガッツリしたトレーニングは週2回でおK
とされています。
「ガッツリしたトレーニングって何よ!?」というのは、RPEレベル8〜10相当のハードトレーニングのこと。
つまり、ウォーキングや軽い筋トレ程度なら毎日行っても良いけれど、ヘトヘトで動けなくなるレベルの疲労感になるトレーニングは週2回までにしておきましょう。
ということです。
で、ここで問題が起きます。
毎日トレーニングしている人なら体感したことがあると思いますが、
「毎日ハードな筋トレをしないと、筋肉が減ってしまうんじゃないか」
「毎日ハードに取り組まないと、目標の体型にならないんじゃないか」
みたいな強迫観念にとらわれることがあります。
なので、科学的な見地を知っておいてほしいのですが、正しいトレーニングとは、
✅トレーニング=運動+休憩
という式で成り立っています。
運動は絶対に必要
休憩も絶対に必要
ということです。
どちらが欠けてもトレーニングの効果は出ません。
むしろ、休憩もトレーニングのうちと認識しましょう。
安心して鶏肉を食べて、プロテインを飲んで、野菜をもりもり食べて、8時間以上たっぷり寝てください。
その方が筋肉が育ちます。
■オーバートレーニングすると起こる害
それでもオーバートレーニングしちゃいそうな人は、オーバートレーニングすると起きる健康的害悪を覚えましょう。
悪影響まで知っていて、効果は最大化されるというものです。
①モチベーションの喪失
ホルモンバランスが崩れ、躁鬱のようなテンションの急上昇急降下が起きる状態になります
②不眠
運動すると人は、ストレホルモンを分泌します。
このストレスホルモンが過剰に分泌され、不眠症になります
③メンタルの不調
ホルモンバランスが崩れることに加えて、オーバートレーニングにより常に神経に負荷がかかった状態になり、脳の機能が低下します
④心拍数の変調
オーバートレーニングにより身体がカロリーを過剰に求めるようになり、心拍数と体温に変調が起きます。
プロアスリートは平熱が37.0以上になりますが、体調をコントロールしているアスリートでない場合は、心拍数の異常という形になります
⑤極度の筋肉痛
1〜2日の筋肉痛は普通ですが、オーバートレーニングの場合は4日を超える筋肉痛が続きます
⑥異常なノドの渇き
ハードすぎるトレーニングはストレスホルモンにより筋肉の分解が起こりますが(マラソンランナーがガリガリなのはこの影響)、筋肉が分解される際に水分が必要となり、ノドが常に乾いた状態になります
せっかくの筋肉も失われます
⑦トレーニング量の減少
筋肉のパフォーマンスが低下することと、筋肉が分解されたことによる筋肉量低下により、今まで出来ていたトレーニングができなくなります
⑧免疫力の低下
オーバートレーニングのストレスで免疫力が低下します。
オーバートレーニングは、腸の壁を守る細胞壁に穴が空くリーキーガット症候群の原因でもあります。
オーバーワークは腸内環境が荒れる原因にもなり、体調そのものに異常をきたします。
などのリスクもありますので、ハードなトレーニングはしっかり自身のコントロールをして行ってください(o・ω・o)
私も365日毎日運動していますが、私の場合「ひたすら楽して筋肉育成」をモットーにしています。
ハードなトレーニングと言っても
・バーピージャンプ 30秒×8set
・スクワット 30秒×4set〜
・プランシェの練習 4分〜
くらいのもので、1日の運動時間はだいたい12分未満なので、ハッキリ言ってハードなトレーニングはしていません。
ガッツリとジムに通ってウェイトトレーニングしている人と比較したら雲泥の差です。
なので、オーバートレーニングとは無縁なのですが、
「どれくらいがやり過ぎなのか」
を知ることはとても重要なので、今回改めて学び、ここで紹介しました。
運動に関する科学的情報は日進月歩なので、情報は更新され続けると思いますが、何事も、「やり過ぎには注意」
ということで、健康的な身体を運動で作っていきましょう\(^o^)/
ということで今回はここまでです。
(o・ω・)<ここまで読んで頂きありがとうございます。
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参考にさせていただいたもの
⇒RPE
パレオな男
⇒心拍計を使わなくても自分の運動レベルは判断できる!「RPE」のススメ
⇒運動はしすぎもしなさすぎもよくないので、エクササイズの「適量」を見分ける方法を並べてみましょう
⇒すべての努力を無にする「オーバートレーニング」8つの恐怖
⇒運動のしすぎ+糖質制限は超体に悪いのでご注意ください