#388 「ビジネス頭の体操」 8月17日のケーススタディ
はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための豊富な一次情報やデータもご紹介。
→部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。
8月17日(火) 暑くなると売れ行きが加速する飲み物は○○○○ドリンク!?
2018年(平成30年)7月23日に埼玉県熊谷市で41.1℃を観測し、さらに、2020年(令和2年)8月17日に静岡県浜松市でも同じく41.1℃を観測した。この2日を「日本最高気温の日」としています。
日本最高気温。
温暖化で真夏日が多くなっていることは以前以下でご紹介していました。
(あれ?同じテーマでかぶってます…)
ここ数日の大雨も温暖化の影響と言われますから本当に怖いというか恐ろしいというか…
さて、気象庁「観測史上の順位」によると最高気温の高い順Top20は以下の通りです。今年更新されるところもありそうですが…
この投稿、ビジネス、と銘打っていますので、7月23日とは切り口を変えて、気温と売上の関係を見ていきましょう。
2018年にこの最高気温が更新された際に「流通ニュース」が最高気温を記録した日を含む4週間の食品の販売状況についてPOSデータを調べていたものがありました。
まず食品カテゴリー全体。
☑️ 清涼飲料水:対前年18.4%増
☑️ アイスクリーム類:同13.2%増
☑️ 惣菜類:同13.1%増
飲み物、アイスは予想できますが、惣菜類、はなんでしょう?
と思ったら、家庭内でガスを極力使いたくないから暑いと惣菜の売上が伸びるのだそうです。なるほど…
次に「清涼飲料」を詳しく見たものです。
最も伸びているのは59.9%増の炭酸水です。次いで34.4%増のスポーツドリンクとなっています。
では気温が上がれば炭酸水がいつでもTopか、というと違うようです。このデータは先ほど触れたように4週間の売上データです。当然真夏日もあればもう少し涼しい日も含まれています。
週ごとに見たものがこちら。
赤の折れ線グラフは2018年東京の最高気温の週平均値です。
35度を超えるあたりで動きが変わっています。具体的にはスポーツドリンクが激増していることが分かります。
この分析を気象庁と組んで全国清涼飲料連合会が行っているプロジェクトがありました。ここでもやはりスポーツ飲料は気温に対して直線ではなく指数関数的に伸びていることが示されています。
かねてより言われている通り気温と強い相関関係にある商品やサービスはあるようです。それがどれくらいなのか分析したい、という場合、気象庁やウェザーニュースが簡易に分析できるデータを提供しています。
もしお仕事で関係しそうな商品やサービスを扱っているかたでしたら試してみても面白いかもしれません。
→食品ロス削減などSDGs的な観点からも需要予測は重要になってきている。温度も大きな要素である場合は多いだろう。こうした気象ビジネス、他にどのような活用が考えられるだろうか?
ちなみに、気象庁と気象協会の違いについては以下でご紹介していましたのでご興味あれば。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。
昨年7月からこのような投稿を続けてきてほぼ1年になります。以下のマガジンにまとめてありますので、お仕事を離れて頭の体操をしたいときに覗いて見てください。
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