試される大地の優しさに触れた北海道10日間の旅 / 木古内~函館
「JR北海道フリーパス」 を使って、北の大地を一周してきました。
言葉にならないぐらい吸い込まれるような景色の数々を見せてくれた北海道。
のんびりと暮らしている様子を伺える牛や馬。
本能のまま行動する野生動物の姿。
そして果てしなく続く大地。
一面に広がる湿原。
ひたすら続く海からの地平線。
走っても走っても途切れることのない緑あふれる山々。
こちらを鉄道と言う乗り物を使って見ることができました。
流れる車窓そのものが北海道を知る観光。窓ぎわに頬杖をついてずっと眺めていられる景色と共に自然の厳しさの中、立ち向かうように前に進む鉄道の姿が北海道にはありました。
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さて、そんな北海道を満喫できるフリーパスは7日間有効。新幹線には乗れませんが、在来線、特急、JR北海道バスに基本乗り降り自由。(例外もあり)特急指定席は6回まで取ることができます。
詳しく知りたい方はJR北海道ホームページへ。
2023年 10月12日
くろしお北海道旅の始まりです。
1日目は函館に入ることが目的。フリーパスは翌日から使います。
大阪~木古内は新幹線を乗り継いで向かいます。所要時間は約7時間以上。
14時48分 木古内到着。
木古内駅。立派でとてもきれいな駅舎です。
木古内で降りたのは “道南いさりび鉄道” に乗車したかったから。こちらの路線で函館を目指します。
道南いさりび鉄道は新幹線開通によって生まれた第三セクター鉄道。
この駅舎は道南スギを取り入れて自然あふれる北の大地を印象づけたい思いのもとデザインされたんだそうですよ。
道南いさりび鉄道は各駅停車。工夫をこらした駅舎をたくさん目にします。
コンテナを利用した駅舎の釜谷駅。北海道にはこのような駅がたくさんあります。
車窓から見える津軽海峡。
こんなに可愛らしい駅舎も。トラピスト修道院をモチーフにしているのかな?郵便局も併設されている駅です。
行き違いでタラコ色の車両に出会う。
行き違いした駅はここ
もうすぐ 函館駅。
乗車時間は約1時間。車窓を眺めていたらあっという間でした。
到着です。
駅に着いたら恒例の駅舎撮影です。
周辺はホテルがたくさん。駅前は、さすが北海道の玄関口といった印象を受けました。今夜は私もここでお世話になります。
10日間の旅は初めてなのでバッグを新調。55リットルのバックパックで北海道を一周します。
駅周辺をすこし散策しながらホテルに向かいチェックインを済ませたら函館山の夜景を見に行きますよ。
ここも有名。焼きとり弁当だけど鳥じゃなく豚串です。前を通ると炭火のいい香りがしてきます。
函館駅前バスターミナルから函館山山頂までのバス運行があることを知ったので、それで一気に函館山へ。ロープウェイに乗って山頂に向かいたい方は、ロープウェイ乗り場行きのバスもあるのでそちらを利用して下さいね。
バスで20分ぐらいかな。山道に入ると車中でも夜景を楽しんでもらおうと、車内の照明を消して山頂まで運んでくれます。
函館のこの地形が夜景をさらに美しく見せているのだと思いました。
両側の光のない部分は津軽海峡。日中の景色も素晴らしいでしょうね。
漁火公園のほうに行けば夜景とロープウェイを一緒に写真を撮ることができます。
記念になる函館山の石碑。ここは到着すると一番初めに通る場所です。着いたらすぐに写真を撮りたい気持ちは分かりますが撮影には列が᠁。最初はスルーして先に進みましょう。帰りのほうが人もまばらで撮影しやすいです。
とてもきれいな函館の夜景でした。
駅からのアクセスもいいのでおすすめです。
ホテルに帰る前にもう少しあたりをブラブラしてみよう。
こちらは記念館として開放されています。
函館は小さな港町って感じ。駅前は賑わっているけど少し路地を入ればとっても静か。ひっそりとしているけど、街の明かりはいい具合に隅々まで届いている。函館の本来の姿はこちらかもしれない。
函館の街は北海道に初めて来て、いきなりひとりで一周する私に、そっとエールを送ってくれたような気がしました。
── 例えるなら優しい眼差しで孫を見るおじいちゃん、おばあちゃんのような雰囲気の街。それが私が感じた函館。
楽しい夜だった。
明日からフリーパスで行く北海道一周旅のはじまりです。
くろしお
旅をするにつれ気づくのだけれど、北海道の消火栓は全てこんな形。