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試される大地の優しさに触れた北海道10日間の旅 / 稚内を知る


7日間有効のJR北海道フリーパスで稚内に滞在したくろしお。

前回は稚内のグルメを紹介しました。


1日目は宗谷岬とノシャップ岬、豪華2本立てとも言える忘れられないほどの素晴らしい景色を体験しました。


2日目は駅周辺を散策します。

そうそう、豪華2本立てと言えば、稚内駅に併設されている “キタカラ” の2階に映画館があります。駅直結最短距離じゃないかと思うぐらい近いです。

稚内駅自体がそんなに大きくないので、
改札を出ると迷うことなくここに来れます。

1階には、お土産やさんの他に食事処やスイーツなどもあります。セイコーマートもこの建物の一部にあって、お買い物にはとても便利です。


今日は、歩いてでも行ける稚内の見どころを、くろしおが実際に歩いたルートで紹介したいと思います。

最初に向かったのは、こちら

ほくもん神社


ドーミーインからだと、さらに近いです。

水色マーカーがドーミーイン、ピンクマーカーは稚内駅です。そして、赤いポイントが北門ほくもん神社。

この北門神社は宮司さんが常駐している日本最北端の神社なんです。

この先の階段を上がっていきます。


手水舎は人感センサー


こじんまりとしていて、心が和みます。
ご近所の方も朝のお散歩に来ていました。挨拶を交わすと『稚内はいいところだよ。鹿もね~家族みたいなものだよ。どうぞ、ゆっくりしていって』と言って下さいました。

ありがとうございます。

稚内はすっかり秋です。


そして、ここの狛犬や狛狐は片側がすべて親子になっています。来たら見逃さず見てみて。



こちらのえぞみくじ、北海道全土に散らばっていて特産品をモチーフにしたおみくじです。名前もダジャレ風で遊び心があります。おみくじの内容が北海道弁で書かれているのだそうですよ。(←くろしお、普段からあまりおみくじ引かないのでやっていません(汗))

稚内はカニさん


この北門神社の脇には小高い丘の上にある稚内公園に行ける遊歩道があります。(20分ぐらいで登れるそうです。)


稚内公園、すごく綺麗に整備されいて展望台もあります。日中はとても景色がいいそうです。ここには、このような石碑が建てられています。


二度と繰り返さないように語り継ぐのは大事なことだと思います。尊い命を自ら絶った九人の彼女達のために、この場所はいつでも綺麗に整備して、そしてたくさんの方が訪れてほしいという思いがあるのではないでしょうか?


私は昨日、どうしても見てもらいたいと、おじいちゃんが案内してくれたので、訪れることができました。

氷雪の門 樺太島民慰霊碑
夜景もきれいです。
エゾシカがいっぱいいます。


稚内公園は冬は閉鎖されるので、冬季に行かれる際は確認してから向かって下さいね。

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朝の参拝を終えたくろしお。北門神社を後に向かった先はこちら。

稚内港北防波堤ドーム
わっかないこうきたぼうはていドーム


昔は樺太と稚内をつなぐ定期船がたくさんあって、その重要な駅として今の稚内駅からさらに、こちらまで線路が引かれ汽車※が走っていました。

※稚内の人を始め、北海道の方々は今でも鉄道のことを『汽車』と言う方がたくさんおられます。とくに年配の方が多い印象です。旅の中での交流で “汽車” という響きをたくさん耳にしました。さらに駅ホームの案内では特急のことを、きちんと『特別急行』と駅員さんがアナウンスします。西日本ではそのような案内は、たぶんゼロです。

くろしおにとって、それらの言葉がさらに旅の重さを感じさせて、旅をしていることの喜びを深いものにしてくれました。北海道の地元の方がお話ししてくれる中に登場する “汽車” や、駅員さんが案内放送してくれる “特別急行” 。今も頑張って壮大な大地の中を走っています。

ちなみに、タクシーは『ハイヤー』とも言うのですね。最初、私は何のことを指しているのか分からなかったです。


また、話がそれる…(笑)

防波堤ドームに戻します。
名称のとおり稚内は年間を通して風がとても強い地域。強風で荒れる海の波から汽車や駅の設備、さらに人々を守るためにこのような形で作られているのです。


この稚内港北防波堤わっかないこうきたぼうはていドーム、けっこう撮りがいがあります。素晴らしい建造物だと思います。

北海道遺産に認定されています。

撮る向きや角度を変えただけで、様々に表情が変わります。とても美しいです。

今度は目の前にある芝生広場から見てみることに。

素晴らしい眺めです。


この芝生広場にはこんなものもあります。

みなさん案内板に
記念スタンプを押すのは止めましょう。


ほんとうは小樽まで行く予定だった大鵬。お母さんの船酔いがあまりにも酷いため稚内で下船をしたところ命が助かったのだそうです。導きがあったのでしょうね。


さて、今度は稚内駅に向かって歩いて行きます。その途中で見つけたのは、このマンホール。

ここに描かれている犬は「タロとジロ」 南極物語と聞けば、みなさんお分かりいただけるのではないでしょうか。

タロとジロは稚内生まれなんですって。
稚内っていろんなものが詰まっている。奥が深いね。

芝生広場のところにあります。
北門神社にもありますよ。
(デザインが違うので必ず見つけてね)
信号機も雪国仕様です。


稚内駅の裏口にあたるところです。しっかり見ないと見落としそうな外観です。トイレ行こ~って何気なしに中に入って、あ!駅やったんや!みたいな(笑)


やっと駅舎撮影できました(笑)

こちらも記念撮影しておこう。


駅を過ぎ次はこちらへ向かいます。

旧瀬戸邸


昔、稚内は底曳網漁がとても盛んに行われていて、その親方の家屋が保存され、当時の生活の様子や、使われていた物などが公開されていて見応えがあります。入館料は200円(2023年10月15日現在)

簡単に言えば、お魚御殿です。立派な御屋敷で、漁業が大変盛んだったことが見て取れます。特にニシンがたくさん捕れていたんだそうですよ。

二重窓も立派な造りです。
器なども高級品
すばらしい中庭
歴代の稚内駅

ほかにもたくさん展示されていますので、ぜひ足を運んでみてください。

ここからさらに、こちらへ向かいますよ。

道の駅ならぬ海の駅だそうです。

ここでまた、くろしおやらかしています(笑)外観の写真撮っていなかったみたい。

観光バスもいっぱい停まっていて、行くとすぐ分かります。ここは日帰り温泉施設もあって、たくさんの方で賑わっていましたよ。



見ていて楽しかったです。みんな、めちゃくちゃ買い物していました(笑)

北海道のホッケは絶品だそうです
花咲ガニを初めて見ました!
カニだらけ(笑)


この利尻とろろ昆布買いました!美味しい!

いちばん手前に写っているやつです。


そしてこちらにはこのようなコーナーもあります。

朝に行った防波堤ドームの
昔の様子が再現されている。


そして、ここにも稚内港の昔を知れるパネルがたくさん展示されています。

この写真の場所はこのパネルの裏側。建物から出たら見える通りがそれなんです。


今では船はほとんど停泊していません。
昔はこちらにたくさんの漁船が停泊し、トラックでどんどん魚が運ばれて行ったそうです。魚があふれ、道路がぬるぬるしていて冬でもないのに、よく滑ったのだそうですよ。


副港ふっこう市場には、もちろん食事処もあるので、お昼ごはんを食べて、お買い物して、温泉も入れるし、稚内の歴史も見学できて、とてもおすすめだと思います。


稚内、素直によかったです。町も人も、雰囲気も、なんだかゆっくりです。

駅周辺は観光地感はあまり感じられません。稚内に住む方々の日常の風景に混ぜてもらった感じです。大阪弁で言うと「よせてもろた感じ」

よせてくれてありがとう!また来るわな!って言いたくなるような場所でした。まぁ、実際には大阪からとても遠いのですが…(泣)


そんな稚内ともお別れです。旅の続きが再開します。

次に向かうは旭川。

稚内から特急サロベツに乗車して、旭川駅へ。

13時01分発 旭川行き
今回は自由席に乗ります。

こちらのサロベツ4号は通常運行ではありません。運休日があるので、きちんと確認をしてから予定を立てるようにしてくださいね。



切符の券売機の上にある運賃表。こんなにシンプルなのに、切符の値段が1万円を超える表記がある。こんなのは初めて見たかも。

新千歳空港まで10910円也~。


やっぱり北海道フリーパスってめちゃ、お得!



そんなフリーパスの続きはまた。


くろしお

強風の日が多い稚内。2日間とも風速0なんて珍しいかもと言われました。確かに暖かくてとても過ごしやすかったです。


次の記事はこちら。

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