試される大地の優しさに触れた北海道10日間の旅 / 函館~札幌
10月13日。
北海道一周の旅スタートです。
前回の記事はこちら
旅の相棒はこのきっぷ。27430円です。(2023年10月13日現在) 高いのか?安いのか?᠁それは北海道を旅するにつれ、この値段の価値を知ることとなります。
函館と言えば朝市ですね。
そんな訳で朝市へ出かけたものの、朝から海鮮丼…。どうも食べたいと思わない(汗)どれもボリューム満点の様子。食いしん坊バンザイのくろしおですが早朝からのガッツリ飯は弱い᠁。そそくさとホテルに帰って出発の準備をすることにしました。
さて、函館朝市の雰囲気だけしっかり味わった(苦笑)くろしお。今日は特急北斗に乗車して札幌に向かいます。
とその前に、紹介したいものがあります。それはイカに包囲されたローソン!私の中でツボでして᠁ これを見た時『やばい、おもろい(おもしろい)』と関西人の心をくすぐられ、笑っちゃいました。
よく見てみるとイカにまぎれて…
今度こそ函館駅です。
ここのホームはとても趣のある造りをしている気がします。北海道の玄関口と言われているけど、だからといって堂々とした構えではなく控えめな雰囲気。なんだかホッとしちゃう。
こちらに乗ります。
そっか、玄関口ということは見送るだけじゃなく、迎え入れる場所でもあるんだもんね。
人も歳を重ねると角が取れて丸くなったねって言われたりする。ここ函館駅もそれと同じなのかもしれない。
そんなホームに特急北斗が入線してきました。
旅の始まりからロングラン特急に乗車です。函館から札幌は意外と遠くて3時間46分かかります。
車内も様々な色使いが施されていて気分が上がります。
一周旅のスタートを飾る トップバッター特急北斗 に乗って出発進行!
函館本線を走る北斗の見どころは駒ヶ岳や内浦湾を望める車窓。なので函館→札幌行きではD席がおすすめです。どんな景色に出会えるでしょう。楽しみです。
まず最初に停車した駅は
函館の名所である五稜郭タワーの五稜郭です。くろしお今回の旅では行きません(笑)だけどちょっぴりプチ情報。この駅から五稜郭タワーは遠いらしいです(苦笑)駅から出ている函館バス利用がおすすめのようですよ。
続いてこちらの駅なんですが᠁。駅名標がかわいそうすぎる。焼きすぎたトーストみたいになってるし(汗)
そしてのどかな車窓からいきなり現れた駅がこちら。
新幹線との接続駅である新函館北斗駅です。
でもカラーリングは特急北斗や北海道新幹線であるH5系の紫帯とリンクさせているから、こだわりは感じますね。
特急北斗はどんどん走って行きます。続いて停まった駅はこちら。
お恥ずかしながらここがあの『千の風になって』名曲誕生の地だと初めて知りました。
こちらの大沼公園駅を過ぎると見えてくるのが大きな裾野を広げる立派な駒ヶ岳です。
駒ヶ岳に沿うように走る特急北斗。
同じ山でも見え方が変化していくのが面白いです。
駒ヶ岳を抜けると海が見え、次の停車駅である森駅に到着します。
ここで森駅に到着する前に見てもらいたいものがあります。
こちらの石碑は
『明治天皇御上陸地碑(森桟橋跡)』
調べてみたけど、どうやら石碑の前までは辿り着けないようです。なので列車の窓からが一番見えるポイントだと思います。
石碑には《明治天皇御上陸地》と刻まれていて、明治14年 明治天皇が北海道を巡幸※するために当時ここにあった森桟橋から北海道に上陸されたのだとか。それの記念碑がこちらなのです。※天皇が各地を見回って歩くこと。
函館から札幌方面に乗車の場合だと森駅に到着する前に見えてきます。よかったら車窓より見学してみて下さい。
まもなく森駅に到着です。
森駅を出発後も海沿いを走る特急北斗。
そして次の停車駅へ。
そのあと北斗はこちらの駅に停車します。
ここはカニ飯が有名ですね。食べてみたいな。余談ですが、この長万部駅までが函館本線。この先、北斗は室蘭本線を走っていきます。線路は繋がっているので乗車していれば気にしなくて大丈夫(笑)
長万部を過ぎると次第にトンネルが増えてきて山の中を走ります。
その中に日本一の秘境駅とも言われる小幌駅があります。トンネルとトンネルのわずか80mの間にある駅。特急北斗からだと一瞬です。興味のある方は窓に張り付いておいて下さい。でないと見逃します。
秘境駅を高速で走り去りさった北斗は山々を縫うように走っていきます。
そしてしばらくすると、また海が見えてきます。海越しに見えているのはおそらく駒ヶ岳と函館の先端部。
紫矢印の方向に北斗は走行していて小幌駅の次にある礼文駅付近から見える車窓です。なので、青丸あたりが見えているんじゃないかと思っているのですがどうでしょう。
続いてこちらに停車します。
洞爺湖が有名ですね。駅前も栄えていそう。温泉もあるようで人気の観光地です。
洞爺駅を見届けた後、お昼ご飯を食べることにしました。車内で駅弁をいただきます!こちらの駅弁、私が今まで食べた中でナンバーワンです。めちゃくちゃ美味い。
鰊みがき弁当。函館駅で買えます。
くろしおがランチ中でも北斗は頑張って走ります。次の停車駅は
こちらの駅には兜が展示されていて駅舎は武家屋敷風だそうですよ。
特急北斗は内浦湾沿いを一周する形で次の停車駅である東室蘭を目指します。
このあたりで、再び海越しに駒ヶ岳を見ることができます。
東室蘭駅が見えてきました。
到着。
札幌まではまだまだあります。
ここでちょっとおやつ(笑)
車内でくつろいでいると北斗はこちらの駅に停車しました。
この登別駅ホームで気になるものを見つけます。
まず1つ目はこちら。
続けて読むと噛んでしまいそう(笑)ちなみにオロフレ峠の住所がステキなんですよ。
2つ目はこちら。
看板と土台がチグハグでなんか不自然やなぁ…と眺めていたんですよね。で気になるので調べてみたら、どうやらこの土台は昔使われていた洗面台らしいのです。
ホームに洗面台?
その理由は、昔の鉄道は蒸気機関車でした。車内には空調設備などはなく夏は窓を開けないと暑くて乗っていられません。蒸気機関車は石炭を燃やして黒い煙を吐いて走ります。トンネルなどを走行すれば黒煙やススが車内に入り込んできて乗客も顔が黒くなってススだらけに。蒸気機関車は登別駅で給水※のため少しの時間停車していたのでしょう。その間に、乗客達はホームにある洗面台で顔を洗ったり汗を拭いた手ぬぐいを洗ったりしていたのです。登別のように一部分でも当時のままの形で残っている駅が、ほかにもあるかもしれませんね。
※蒸気機関車は水がないと走れません。なので主要駅で給水作業するために数十分停車していました。石炭を燃やした熱で水を沸騰させ、そのとき発生する蒸気の力を利用して車輪を動かしているからです。
北海道の路線はどこも見落とせない車窓ばかりです。
続いての停車駅も北海道を知る大事な施設があるところです。
ちょっと見にくいですが白老駅。ここにはアイヌ文化を学べる施設があり、白老駅の到着アナウンスにはアイヌ語も流れます。ぜひ耳をすまして聞いて欲しい車内アナウンスです。
この白老駅を過ぎるとA席側に樽前山が見えてきます。たまたま空席だったので自分の席から見ることができました。函館~札幌と乗り通すのであれば、おすすめはやはりD席です。なので白老を過ぎて山が見えてきたらデッキに移動して眺めるのもいいと思います。
そしてこの白老駅から苫小牧駅あたりまでが日本一長い直線区間なんだそうですが、特急に乗っていたらそれはあまり実感できません(汗)
とても巨大な製紙工場です。
駅前の工場地帯とはガラッと変わり、苫小牧から南千歳までは広大な牧場や草原が広がります。
南千歳駅に停車中。
そして、話題のエスコンフィールド北海道がある駅はこちらの北広島駅。
さぁ北斗はようやく新札幌駅までやってきました。札幌はもうすぐです。車窓も変わってきます。
ついに札幌駅到着!
年季の入ったホームは貫禄を感じさせます。都会な雰囲気が溢れ、たくさんの方が行き交います。
それに変わって改札を出ると、ハイセンスな作りでとてもきれい。通路幅が大きく、とても広々とした印象を受けます。
さらに駅舎はもっとおしゃれ。素敵な札幌駅です。
この立派な駅舎は南口。札幌駅は北口と南口とあって、西改札、東改札と分かれています。
簡単に言えば 札幌駅は長方形の形をしていて長い辺が南北出口。短い辺が東西改札という造りです。
先程の白いオブジェは南口 西コンコース側にあって、こちらの赤いオブジェは南口 東コンコース側にあります。
で、北口はと言うと…くろしおあるあるで絶賛工事中でした(汗)
今日は札幌で宿泊します。早速ホテルに荷物を預け観光に出発です。
この続きは次回。
くろしお
札幌駅構内(改札外)にある人気のサンドイッチの自動販売機。時間帯によっては長蛇の列で、いつも誰かが買っていました。食べてみたい気もしたけど、ほかの北海道グルメにはかなわず、今回の旅では買う機会はありませんでした(苦笑)
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