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消雲堂自分史 阿武隈川

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駄目な人間の私が、どうやって生きてきたのかを再確認するマガジンです。自分のためのものですが、興味のある方はどうぞご覧下さい。
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#漫画

東京万景 上大崎 鷹美術アトリエ村

東京万景 上大崎 鷹美術アトリエ村

昨日は、目黒駅近くの事務所で打ち合わせのあとにそれほど暑くなかったので隣の白金台駅まで歩いた。途中に、22歳の頃に自宅があった神奈川県大和市から田園都市線つきみ野駅(当時は中央林間まで開通していなかった)から電車を乗り継いで目黒(といっても品川区の白金台にあった)の「鷹美術アトリエ村」まで通った。

群馬の市立大学を中退して働くこともなく、ボーっと引きこもりのような生活をしていた僕は、あまりにも怠

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林静一さんのこと

林静一さんのこと

僕は25歳から独り立ちして(遅い…)東京の上落合(一応、新宿区です)に住み、池袋西部の画材売り場で働き出しました。1982年のことでした。その画材売り場に、毎週のように漫画家の林静一さんが画材を買いにやってきました。

僕は小学生の頃に(その頃は秋田市に住んでいました)雑貨屋の店頭見つけて買った漫画雑誌「ガロ」で林さんの「巨大な魚」を読み、「こんな世界を描けたら…」なんて子ども心に思ったのです。そ

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愛すべき傍観者「おろち」

愛すべき傍観者「おろち」

「楳図かずおさん」

僕は子どもの頃に楳図かずおさんの「へび少女(1966年~)」「赤んぼう少女(1967年~)」などをチラ読みしたことがありますが、全編を読み通したことがありませんでした。何故なら、残念ながら僕の妹は少女漫画を読むことがなかったんです。楳図さんのほとんどの作品は少女漫画雑誌に連載された作品ですからね。ですから恥ずかしながら僕がたまに買ってきて、断片的に読むんです。

「ウルトラマ

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坂口尚「石の花」

坂口尚「石の花」

坂口尚さんの代表作「石の花」が大判で復刊されています。全5巻になります。嬉しいですね。巻頭のカラーイラストが美しいですよ。最終刊の5巻には1970年の作品『抵抗の詩』が初収録されているそうです。昨年から今年にかけて谷口ジローさんや大友克洋さんの作品も大判で復刊されているし、本当に嬉しいですね。

坂口尚さんについてですが、Wikipediaを参照すると、定時制高校時代の1963年に虫プロに入社。高

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没イチ…

没イチ…

僕の家族は、かみさんと実の妹と義妹の3人だ。妹は神奈川県の実家に一人住まいしている。義妹は昨年から遙か遠くの北海道に住んでいる。家族や親族が呆気なく死んでしまうので、「次は誰が死ぬのか?」「いつ自分が死ぬのか?」なんて考えることが多くなった。僕は永劫回帰支持者であるから死んだ後はどうなるのかはまったく気にしてはいない。

ただ、自分がいつ死ぬのかは気になる。だって、今、僕が死んだらかみさんが経済的

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25歳のひとり旅

25歳のひとり旅

その当時の僕たち家族は、神奈川県に住んでいました。

父親が長く勤めた建設会社を辞めて、故郷の福島県で自分の会社を作りましたが、使われるのは得意でも人を使うのは苦手だったようで、3年ほどで倒産してしまいました。父は逃げるように福島を出て、神奈川県の建設会社で働くことになりました。

群馬県の伊勢崎市にある私立大学に入学しても大学に行かずにブラブラしていた僕も大学を辞めさせられ(辞めたかったんですけ

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