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女子スポーツはここから始まった! 〜いだてん第21話「櫻の園」〜

今週のいだてんの内容は、「女子体育の始まり」についてでした。

まさか金栗四三が女子体育の普及に大きく貢献していたとは知らず、ドラマを見ながら驚きの連続でした。

顧問をしている部活が女子のバドミントン競技である事も重なり、ドラマの中の金栗と自分との共通点が多かったです。

ストレートに物事を進めようとしながらも、なかなか女子生徒に思いが伝わらない様子が印象的で、「その気持ち、分かる分かる(>_<)」と感情移入しながら見てしまいました(笑)

そんな「女子体育の始まり」について、

今回はドラマ中にもあった、女学校での初めての授業の史実を紹介します。

少しドラマと違うのでお楽しみください(^^)

いたずらからの始まり

1921年、アントワープ大会の翌年から金栗は東京女子師範学校へ教師として赴任します。

のちのお茶の水女子大学です。

お茶の水女子大デジタルアーカイブより転載

地理の教材を持った四三が勢いよく教室を開けると、なんと黒板消しが頭の上にコツンと当たります。

待ち構えていたように生徒たちの笑い声が起きました。

戸口に黒板消しをはさんで、ドアを開けると落ちてくるようにいたずらをしていたのです。


しかし、四三は心の中で「ハハァ。これだな。」とつぶやきます。

あらかじめ、女子生徒のお転婆さを校長から聞いており、ピンときたそうです。

いたずらのあとにとった金栗四三の行動


このいたずらを逆手に四三はそのまま授業をします。

頭のてっぺんから顔も洋服も、白いチョークの粉がついたまま出席をとった四三でした。


「中村っ!」「鈴木っ!」

いきなりの呼び捨てに度肝を抜かれた生徒は、怒られるか驚かれるかを期待し、困らせようとしていたのにも関わらず拍子抜けし、そのままつられて元気よく返事をします。

そしてそのまま授業へ。
1時間目は欧州各地の風物についての授業でした。

過去に2度も現地を歩いてきた四三の話には実感がこもり、魅力があります。

そのペースに生徒たちも巻き込まれて、授業がスムーズに進むと、ひと段落してこう言います。

「ハッハッハ、お前がたはなかなか元気がいいな!私はお前がまたのようなお転婆娘が好きだよ。」

「若い頃は元気があるほどいい。今日くらいのいたずらなら大いに結構。なおかつ馬力があまったら本を読み、勉強しなさい。そして外へ出て走り回るんだ。」


女生徒の1人が、「ステキだわぁー、金栗先生。」と声をあげると、たちまち笑いの渦に。

金栗四三も一緒に大声で笑いました。

そしていたずらをした女子生徒が自首をしてきて、四三の服や頭についた粉を払ったそうです。

そして四三の人気とともに、女子生徒の中に体育熱が広がり、特に陸上とテニスが流行しました。


金栗先生はすごいな、、と同じ教師として尊敬したエピソードでした^_^

参考文献:『走れ二十五万キロ』


教育のこと、授業をしている倫理や政治経済のこと、熊本の良いところ…。 記事の幅が多岐に渡りますが、それはシンプルに「多くの人の人生を豊かにしたい!」という想いから!。参考となる記事になるようコツコツ書いていきます(^^)/