久保田 香里

子どもの本を書いています。好きなのは奈良時代。『やくやもしおの百人一首』(くもん出版)…

久保田 香里

子どもの本を書いています。好きなのは奈良時代。『やくやもしおの百人一首』(くもん出版)『千に染める古の色』(アリス館)『うたう鬼』『きつねの橋』(偕成社)『もえぎ草子』『駅鈴』『氷石』(くもん出版)など。創作集団プロミネ ンス 日本児童文学者協会 会員

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  • 創作集団プロミネンス

    • 68本

    「創作集団プロミネンス」とその会員の皆さんの活動をお知らせします。 「創作集団プロミネンス」は、その前身である「少年文芸作家クラブ」時代から半世紀近い歴史を持つ、児童書の作家・画家の職能団体です。 現在、岩崎書店と共に、「福島正実記念SF童話賞」(中学年向け)、「ジュニア冒険小説大賞」(高学年以上向け)というふたつの児童文学新人賞を運営しています。 「少年文芸作家クラブ」は1968年秋に発足しました。 規約には「本会は少年少女を対象としたエンターテイメントの創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって、構成される」とあり、 初期の名簿には故石ノ森章太郎氏も名を連ねていました。 規約の文言は「本会は主として年少の読者を対象とした創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって構成される」と修正されましたが、 現在も発足当時の精神を受け継いでいます。

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はじめましてのごあいさつ

初めまして。 久保田 香里(くぼた かおり)といいます。 子どもの本を書いています。 所属しています創作集団プロミネンスの公式noteが開設されましたので、登録してみま…

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【新刊のお知らせ】きつねの橋 巻の三 玉の小箱

『きつねの橋 巻の三 玉の小箱』(偕成社)7月20発売です 出版社のサイトはこちら 産経児童出版文化賞・JR賞を受賞したシリーズの最新刊! ときは平安時代、京の都。 …

久保田 香里
3週間前
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雪山の賭け

昨日の朝、車に乗った雪を落とそうとしたところ、かちこちに凍っていて落ちません。 雪が溶けずに凍ると結構かたくなるものだなと思ったり。 そういえば、雪かきした雪を山…

久保田 香里
5か月前
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『きつねの橋』のこと

『きつねの橋』久保田香里著 佐竹美保絵(偕成社)の増刷見本をいただきました。あらたな読者さんに出会えますよう願っています。 詳しい情報はこちらから 源頼光の郎等…

久保田 香里
8か月前
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西日本読書感想画コンクールの指定図書になりました

『やくやもしおの百人一首』久保田香里/著 坂口友佳子/画(くもん出版)が第67回西日本読書感想画コンクール 小学校高学年の指定図書に選定されました。 第52回長崎県…

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新刊『やくやもしおの百人一首』

【新刊のお知らせ】 『やくやもしおの百人一首』久保田香里/著 坂口友佳子/画(くもん出版) かるたの文字札が、いなくなった絵札をさがすため女の子になって鎌倉時代…

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【新刊のお知らせ】『千に染める古の色』(アリス館)

裳着(成人の儀式)が近く、外出を禁止されている千古姫。しかし、「かさねの色目」をきっかけに、自分で着物を染めてみたくなり外に出て行ってしまい…。 新刊です。 染め…

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平安時代の本のかたち

平安時代の本のかたちには、巻子本(巻物)と冊子(草子)とがあります。 枕草子のなかで、清少納言は中宮定子に上等な紙をもらいます。 清少納言がうつうつと、家に引き…

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はじめましてのごあいさつ

はじめましてのごあいさつ

初めまして。
久保田 香里(くぼた かおり)といいます。
子どもの本を書いています。

所属しています創作集団プロミネンスの公式noteが開設されましたので、登録してみました。
何が書けるか手探りではありますが、ぽつぽつと書いていこうと思います。

まずは自己紹介。
出身は岐阜県、いまは長野県に住んでいます。
創作集団プロミネンス・岩崎書店主催のジュニア冒険小説大賞を受賞しデビューしました。
受賞

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【新刊のお知らせ】きつねの橋 巻の三 玉の小箱

【新刊のお知らせ】きつねの橋 巻の三 玉の小箱

『きつねの橋 巻の三 玉の小箱』(偕成社)7月20発売です
出版社のサイトはこちら

産経児童出版文化賞・JR賞を受賞したシリーズの最新刊!

ときは平安時代、京の都。
郎等の貞道は、上京してきた遠助という男と知り合う。遠助はある橋のたもとで女から小箱を預かり、京の届け先に行くという。小箱はけっして開けてはならないといわれていたが、二人はひょんなことから中を見てしまう。そこには光を放つ玉が入ってい

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雪山の賭け

雪山の賭け

昨日の朝、車に乗った雪を落とそうとしたところ、かちこちに凍っていて落ちません。
雪が溶けずに凍ると結構かたくなるものだなと思ったり。
そういえば、雪かきした雪を山にしておくと、いつまでも残ってたりします。

枕草子の長徳4年12月中旬
雪がたくさん降って、中宮定子が職曹司の庭に雪山を作らせたとき
雪山がいつまで残っているだろうかという定子の問いに、他の人は10日くらいという中、清少納言は強気に1月

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『きつねの橋』のこと

『きつねの橋』のこと

『きつねの橋』久保田香里著 佐竹美保絵(偕成社)の増刷見本をいただきました。あらたな読者さんに出会えますよう願っています。
詳しい情報はこちらから

源頼光の郎等、平貞道(たいらのさだみち)は京に出てきたばかり。あやかしの白きつね・葉月(はつき)とかかわり、郎等なかまの季武(すえたけ)たちとともに盗賊袴垂を追う。平安時代が舞台の和風ファンタジーです。

2019年の初版から4年もたっての増刷なので

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西日本読書感想画コンクールの指定図書になりました

西日本読書感想画コンクールの指定図書になりました

『やくやもしおの百人一首』久保田香里/著 坂口友佳子/画(くもん出版)が第67回西日本読書感想画コンクール 小学校高学年の指定図書に選定されました。

第52回長崎県読書感想文コンクール 小学校高学年の部のテーマブックにもなっています。

夏休みの読書、楽しんでいただけますように。

新刊『やくやもしおの百人一首』

新刊『やくやもしおの百人一首』

【新刊のお知らせ】
『やくやもしおの百人一首』久保田香里/著 坂口友佳子/画(くもん出版)

かるたの文字札が、いなくなった絵札をさがすため女の子になって鎌倉時代へ。そこには百人一首の生みの親、藤原定家がいて、折しも、のちに百人一首となる和歌を選ぼうとしていた…。
かわいい挿絵いっぱいの楽しいお話です。

百人一首が、どんな時代に、どこで、どんなふうにできたか、史実をふまえて創作しました。
藤原定

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【新刊のお知らせ】『千に染める古の色』(アリス館)

【新刊のお知らせ】『千に染める古の色』(アリス館)

裳着(成人の儀式)が近く、外出を禁止されている千古姫。しかし、「かさねの色目」をきっかけに、自分で着物を染めてみたくなり外に出て行ってしまい…。

新刊です。
染め物のこと、平安時代の襲(かさね)の色目のことなど書きました。
平安時代の姫君のくらし、お屋敷を垣間見るように楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

平安時代の本のかたち

平安時代の本のかたち

平安時代の本のかたちには、巻子本(巻物)と冊子(草子)とがあります。

枕草子のなかで、清少納言は中宮定子に上等な紙をもらいます。
清少納言がうつうつと、家に引きこもっていたときのこと。
「嫌なことがあっても新しい紙を手にすれば、もう少し生きていける気がする」
まえに清少納言がそういっていたのを、覚えていた中宮が贈ってくれたのです。

その紙を、清少納言はまず冊子に綴じます。
そうして、枕草子を書

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