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韓国つれづれ

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韓国についての、あれこれを、つれづれと。
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#まち歩き

知らない、恐さ。

知らない、恐さ。

気になったことがあり、調べていたら出てきた、自分のツイート。

ソモリクッパ(牛の頭部の肉を使った煮込みスープ料理)のことを改めて調べていたのですが、元々その存在を知ったのは2016年9月の韓国旅行で広州市に行くことになり、何か名物はないのいかな…と軽く検索したのがきっかけ。ソモリクッパと陶磁器(朝鮮青磁・白磁の産地)というざっくりした情報があり、地域の中心市街地なら何かしらそれらしいものがあるだ

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開発と、歴史と。

開発と、歴史と。

昨年末から、再開発に揺れるソウル乙支路地区。
都市防災の意味からも再開発は必要なのですが、開発計画の内容が現在の住民・商業主や街の歴史・特性への配慮が見えず、工事着手のやり方が乱暴だとして批判の声が年明け以降大きくなり、その再開発区域に有名な老舗飲食店が数軒あることから騒ぎが拡大、市長が「事業見直し・老舗の営業継続への配慮」を発表するに至りました。
(経緯などは下の記事をご参照ください)

市長は

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住民が望んだものとは

住民が望んだものとは

ソウル最後のタルトンネ(貧民街)住民、再開発プランに反発|中央日報

 ネットを彷徨っていたら、この記事にあたりました。
 ソウル市蘆原区中渓洞104番地。ソウル最後のタルトンネ(貧民窟)と言われるこの地にも、再開発の話は以前からありました。
(104マウルについては別に記事を書いていますのでご参照ください)
https://note.mu/ktnh/n/n2b7f64dc40d9

 さてこのタ

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何故か1泊することになった釜山 その4

何故か1泊することになった釜山 その4

 何故か想定外に1泊することになった昨年の釜山の旅の旅行記。かなり間が空いてしまいましたが、二日目の様子をまとめてみます。
(初日の行程は下記の各記事に)
https://note.mu/ktnh/n/n402bfbf9a2b7
https://note.mu/ktnh/n/n8865b22ca28a
https://note.mu/ktnh/n/ne7aa523481e5

 ホテルの窓から、朝

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軌道のあった街 -京城軌道ものがたり 4-

軌道のあった街 -京城軌道ものがたり 4-

ときは戦前、1930年代。朝鮮随一の大都市として成長著しい京城の町、その東の玄関となる東大門・興仁之門のすぐ前に、京城軌道の駅はありました。

京城軌道の当初計画は市街電車の終点であり朝鮮鉄道との接点でもあった往十里から郊外の渡し場・舟運の船着き場として賑わった纛島を結ぶもので、京城の街に直接乗り入れる路線は当初計画には無かったのですが、京城府(現ソウル市)の政府との様々な交渉があったようで、当初

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墓石の村に、行った日。

墓石の村に、行った日。

韓国の各所にあったタルトンネ。
ソウルや仁川だけでなく、釜山にも、あります。と言いましょうか、釜山は市街地の多くが、いわゆるタルトンネに近い「まち」だったりします。いや、タルトンネより、先に出来ていたのかも。

(朝鮮戦争休戦後の釜山の様子)

朝鮮戦争の際、韓国側は劣勢に立たされ、日に日に北側の軍に攻め込まれてゆきます。今の北側各地からの避難民(映画「国際市場で逢いましょう」の冒頭に出てきた興南

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南仁川に、行った日。

南仁川に、行った日。

韓国には、高度成長期を支えた労働者などが集まるバラック街があります。たいていは小高い丘や山の斜面にあることから「月に近い街」ということで「タル(月)トンネ(集落)」と呼ばれています。

タルトンネについてのnoteは、こちらに。
https://note.mu/ktnh/n/n2b7f64dc40d9

そんなタルトンネですが、山あいにあるとは、限りません。
労働力が必要な場所に、自ずと出来るもの

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タルトンネに、行った日。

タルトンネに、行った日。

高層建築が建ち並ぶソウルの街、世界的になったK-popのアイドルたち、輝く灯りに彩られた夜。韓国の今のイメージは、そんな感じじゃないでしょうか。

そこに至るまでには、様々な努力もあってのこと。特に「漢江の奇跡」と呼ばれる、1970~80年代の急速な経済成長があり、88年のソウルオリンピックで、「近代的な韓国の姿」を晴れて世界に向けて発信した、という流れがありました。

そんな韓国の高度成長の裏に

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朝鮮について

朝鮮について

 さて典型的2ch東亜板型笑韓派だった私の初の韓国旅行、それは2010年のこと。
 団体旅行での訪問だったので、全体の構成は初日を除けば、ほぼ一般的な観光旅行。2日目は古都・慶州の古刹と博物館見学、そしてソウルへ移動し1泊し、3日目がソウル市内観光。さあ、笑韓派の粗探し、スタート(苦笑)。
(初日を中心にした記事はコチラ)
     ↓

https://note.com/ktnh/n/n94e0

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韓国について

韓国について

 さて私、元は、笑韓派だった。いわゆる、ネトウヨ的な。

 時はノムタン時代。盧武鉉大統領の登場で俄かに日本のネット民が沸きたっていた。まさか現役の大統領が二重の整形手術をするなんて…(眼瞼下垂の手術ということでしたが)。
 それから色々とノムタンの「ネタ探し」が2chの中で始まるのだった。政策面でも色々と話題になった大統領たっだけど、色々と隙の多いというか、フランクで親しめる大統領だったのかな…

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春の、色。

春の、色。

 各地から、春の便りが届きます。様々な、春の便り。
そう言えば少し前に、播磨の浜の春を書きましたね。
https://note.mu/ktnh/n/nf3dfddd6c551

 春と言えば、鮮やかな色彩が溢れだす季節です。新芽いぶく緑、桜そして桃のピンク、雪解け水の青、いろいろな、色。

 私にとって、春は、黄色。

 4年前の春、私は韓国の田舎を独り歩いていました。
 まだ冬枯れのイメージが色

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