Hino, K.

人を育てる人を育てる人を育てる人

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マガジン

  • 体験と意識について

    体験教育と意識についての覚書集

  • アドベンチャー教育

最近の記事

見取り~察する技術~

身体を診取る観察して、テンションや情動を捉える →偏りが大きい場合はレジリエントゾーンに向かうように調整する ハイゾーン  過覚醒:パニックゾーン  交感神経が強く働き、心身が高揚している状態  主に活動時:興奮、心拍数増加、呼吸速め  ストレスが増えるほど活性化し、怒りや逃走を引き起こす ローゾーン 低覚醒:コンフォートゾーン  副交感神経が強く働き、心身が落ち込んでいる状態  主に休息時:心拍数、呼吸数は減少し、瞳孔は小さくなる  ストレスが少ないと活性化し、リ

    • 20231207体験理論の再構築

      体験学習サイクル(ELC)のアップデート なぜELCは「体験」と「経験」の表記揺れがあるのか 日本語における体験と経験の違いと英語表記 スパイラルアップはどこから来てどこへ向かうのか 本来は大小いくつものスパイラルが絡み合った状態か より細分化することができる 体験→振り返り 出来事(事実)と感情を切り離す 出来事→スキル的な処理→PDCAサイクルへ 感情→人格的な処理→ELCへ 適用→体験 前フリまたはアンカリングによる、体験と振り返りの方向づけ アクティビ

      • 発達から考える「教育の究極の目的」

        これから社会が向かう方向突然ですが、歴史のおさらいです。 これからVUCAの時代へ向かうといわれていますが、過去の社会をおさらいしてみましょう。 Society1.0:狩猟社会(古代) Society2.0:農耕社会(中世) Society3.0:工業社会(近代) Society4.0:情報社会(現代) Society5.0:超スマート社会?(未来) 歴史の流れを踏まえると、社会の発展とともに「V:変動性」「U:不確実性」「C:複雑性」「A:曖昧性」が増しているこ

        • Workshopの発達

          発達段階的に考えるヒトの成長は連続体であり、明確なラインで変化するわけではなく、グラデーション状に徐々に変わっていきます。その瞬間は変化に気づかず、後に振り返って気づいていきます。 この変化のパターンを概念化していくと、ヒトの成長だけでなく、集団特性、歴史、環境など、ヒトの関わる様々な物事が似たような仕組みで動いていくことがわかります。 そのような変化を適当な段階(レベル)で区切って捉えることで、自らの立ち位置、通ってきた道、そして次の発達がみえるようになります。とある人

        見取り~察する技術~

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        • 体験と意識について
          9本
        • アドベンチャー教育
          2本

        記事

          体験学習サイクルの課題と展望

          PDCA:行動(外面) OODA:反応(側面) ELC:学習(内面) 全ての円環的活動は同時に起こっている。 過去→現在→未来→現在…の流れは全て同じ。 それぞれでカイゼンできる部分が異なる。 つまるところはどの視点で捉えるか。 今回の課題はどの円環的描写でも共通の内容となる。 ①どの年齢でも適用できるのか言語や時間の理解ができなければ振り返りはできない。 少なくとも2歳まではELCという流れを意識的に扱うことは不可能であるということだろう。またその先にある一般化につ

          体験学習サイクルの課題と展望

          ヒトの成長と体験学習、伴走

          意識の成長発達段階:個人の発達において開発される時期 グループの発達段階:集団の場合をタックマンで示す 経験時間:成人において、何かを学ぶときにその段階を通過する必要時間 レベル01【マゼンタ】 発達段階:幼児前期 グループの発達段階:フォーミング 経験時間:3分 レベル02【レッド】 発達段階:幼児後期 グループの発達段階:フォーミング 経験時間:3時間 レベル1【アンバー】 発達段階:学童期 グループの発達段階:ストーミング 経験時間:3日 レベル2【オレン

          ヒトの成長と体験学習、伴走

          心と意識について原案

          心と意識の仕組み 「心は身体(モノ)と精神(コト)の間に生まれる」 身体と精神は対として扱う。 身体の発達のカウンターバランスとして、精神も発達する。 その発達順序は同じ円環を互いに逆行する。 起点より分かれた(二元化)それぞれの発達は、身体を顕性意識(陽)、精神を潜性意識(陰)として、お互いにバランスをとりながら進み、グリーンにおいて再会、成人としての調和(個体としての身体的発達が成熟)を迎える。 顕性意識ー潜性意識が対になって発達する ⓪マゼンターウルトラヴァイオレ

          心と意識について原案

          教育手法と発達段階

          レベル01 新しくその世界に飛び込んだ瞬間の段階。右も左もわからず、その世界で扱われる言語も解することができない。つまり、されるがままとなる。 ゆえにそこでの体験は、その人自身のありのままの純粋なものでもある。この体験が快であれば、次の段階へと進む。 レベル02 モデルを模倣し、その世界と関わりをつりはじめる段階。モデルと自分自身、二者の世界で成り立ち、真似できているかどうかがポイントとなる。 教育者は、模倣される対象となる自らの姿を正すことが求められる。 レベル1

          教育手法と発達段階

          意識レベルと行動目的

          レベル01:競技をする前提として。競技を行うこと自体が快であること。 レベル02:試合に勝つ競技を行わなければ、試合に臨むことはない。 そして、ルール上の条件が整わなければ(強くなければ)、勝つことはできない。 レベル1:優勝する試合に勝つことを積み重ねなければ、優勝できない。 競技のルールよりも大きな決め事によって、順位(ヒエラルキー)が構成される。 レベル2:収益を上げるもちろん優勝することも要素の一つだが、よりチームを大きくすることが必要。 たとえ優勝できなくとも

          意識レベルと行動目的

          振り返りの考察

          振り返りのための思考モデル視点:二元モデル どのような思考も「はい」または「いいえ」のどちらかの視点をとる二元論的判断の複合体と考える。複雑な思考も細分化するとシンプルな問いの組み合わせで表現できる。 そして、視点は必ず背反するもう一つの視点が存在することでバランスを取る、表裏一体のものと捉える。つまり、ある一意見(視点)には必ず対立する意見が存在する。 可/否 陰/陽 表/裏 外/内 生/死 善/悪 精神/物体 Doing/Being I/O 二元モ

          振り返りの考察

          ユースワークカリキュラム

          ユースワークは、若者のためのホリスティック(包括的)なアプローチです。それは発達上の観点または場所(誰でもアクセス可能、またはアウトリーチ活動)を起点に進みます ─ 若者とユースワーカーの関係性は強制されるものではありません ─ ユースワークは多くの場合に自発的な関係でなければ機能しません。若者が参加する活動の多くはその活動分野の専門家が牽引しますが、ユースワークにおいては若者が主体となって専門家と関わるかどうかを選択します。 ユースワーカーは11歳から25歳までの若者と共

          ユースワークカリキュラム

          対話と発達段階

          対話とはなにか交渉:どちらが正しいか勝敗をつける 対話:お互いの意見に聴き入る 創発:新しい意味や文化を生み出す なぜ対話するのか第一層においては「モノ:外的な認知」に関する内容、対となる第三層では「コト:内的な認識」に関する内容が扱われる。 その橋渡しとなる第二層においては、「モノ」と「コト」の分離と統合が課題となる。 第一層の「交渉」では意味を戦わせること、第三層の「創発」は新たな意味を生み出すことが目的となる。戦わせるでもなく、生み出すでもなく、意味の「理解」と「交

          対話と発達段階

          よいこのいんてぐらるりろん

          クオドラントどんなものでも4つのみかたでかんがえることができるよ がっこうのべんきょうにたとえてみると… こくご わたしのきもち ひとによってちがうことをおもっていたり、かんがえていたりするよ しゃかい みんなのきもちのあつまり みんなでまもっているきまりとか、あたりまえのこと いっしょにいるとにているけど、べつのところだとちがうかもしれないよ りか もののうごきかた じっさいにどううごいているか。だれがみてもいっしょだよ さんすう もののしくみ うごきにもきまりがあ

          よいこのいんてぐらるりろん

          心的モデルと仮説群

          能書き 古典より顕在側の視点:存在者の私(観察される側) 潜在側の視点:観察者としての私(観察する側) 例) 顕在意識:オレンジ(意識の客体) 潜在意識:ターコイズ(意識の主体) 顕在前意識:アンバー(下位:行動の客体)、イエロー(上位:思考の客体) 潜在前意識:インディゴ(上位:思考の主体)、ティール(下位:行動の主体) 顕在無意識:マゼンタ&レッド&アンバー(パターン提供) 潜在無意識:ウルトラヴァイオレット&ヴァイオレット&インディゴ(アイデア創出) 集合的無

          心的モデルと仮説群

          体験からどのように学ぶのか

          体験学習サイクル①体験 ②振り返り ③一般化 ④試行 神経ネットワーク ①新しい神経回路のパターンを組み立てる。 ②余計な部位を剪定し、洗練する。 ③一つのネットワークとして固定する。 ④新しい体験に近似の回路パターンが活性化する。 自律神経 ①過覚醒により闘争・逃走反応が起こる。 ②揺り戻しで低覚醒へ向かい、リラックス状態となる。 ③バランスが取れた状態で、耐性の窓が変化する。 ④交感神経が優位になる。 神経伝達物質 ①アドレナリン:代謝向上 ②ドーパミン:記憶力向上

          体験からどのように学ぶのか

          発達段階の諸相

          レベル01:マゼンタ心理状態 - 快か不快か - 感覚運動期:生涯で一番創造的な時期 - 1m:循環反応(繰り返し行動) - 6m:対象の永続性(物の存在理解) - 8m:模倣行動(ものまね) 文化的背景 - 歩行の学習 - 固形の食物をとることの学習 - 話すことの学習 - 大小便の排泄を統制することの学習 身体発達 - 感覚および運動脳神経系の結合 - 3m:ものを見る(追視)・声を出して笑う・後頭部に律動性θ波が出始める - 6m:言語処理・音を聴く・平衡反応・寝返

          発達段階の諸相