心的モデルと仮説群
能書き
古典より
顕在側の視点:存在者の私(観察される側)
潜在側の視点:観察者としての私(観察する側)
例)
顕在意識:オレンジ(意識の客体)
潜在意識:ターコイズ(意識の主体)
顕在前意識:アンバー(下位:行動の客体)、イエロー(上位:思考の客体)
潜在前意識:インディゴ(上位:思考の主体)、ティール(下位:行動の主体)
顕在無意識:マゼンタ&レッド&アンバー(パターン提供)
潜在無意識:ウルトラヴァイオレット&ヴァイオレット&インディゴ(アイデア創出)
集合的無意識:グリーン以降を中心に各段階の未発達部分、個人を超えたところにまで及ぶ
タテの発達プロセス
三位一体
発達は大きく3つに分かれる。
体(肉体):意識の発達⇒第一層(過去ベース)
魂(心):意識と無意識の間に生まれる⇒第二層(現在ベース)
精神(霊):無意識の発達⇒第三層(未来ベース)
それぞれの教育方針は守破離であらわすこともできる。
体―教育:守(五感で得られるもの)
心―支援:破(考えて得られるもの)
霊―自学:離(感じて得られるもの)
各段階において想定される脳の発達および活性領域
レベル01:マゼンタ:快不快─交感神経系
レベル02:レッド:感情─視床下部(情動と記憶)
レベル1:アンバー:規則─辺縁系(感覚統合)
レベル2:オレンジ:報酬─前脳基底部(衝動性)
レベル3:イエロー:交流─大脳基底核
レベル4:ライトグリーン:関係─脳梁
レベル5:ディープグリーン:対話─大脳新皮質
レベル6:ティール:連携─中央実行ネットワーク
レベル7:ターコイズ:感知─サリエンスネットワーク
レベル8:インディゴ:綜合─サリエンスネットワーク
レベル9:ヴァイオレット:創造─デフォルトモードネットワーク
レベル10:ウルトラヴァイオレット:統合
第一層:電界
第二層:電磁界
第三層:磁界
発達の流れ
誕生から、意識はレベル01(マゼンタ)から順行(ボトムアップ)で発達する。一方でカウンターウエイトとして、無意識においてはレベル01(ウルトラヴァイオレット)から逆行(トップダウン)で同時発達すると考える。
ここでは、いわゆるDoingを認識する意識と、いわゆるBeingを把握する無意識を綜合して心と呼ぶ。つまり、体と霊の間に心が生まれるということもいえる。これは過去と未来の間に現在があることと同義でもある。
低次意識と高次意識の釣り合わない発達は、そのまま子供の心が安定しないことにもあらわれる。大人になるということは、脳神経の発達(意識)と、それに伴うネットワークの形成(無意識)のバランスが取れるようになったときであり、それは意識発達ではグリーンに位置する。
意識においては、(ライト)グリーンより前を低次、(ディープ)グリーンより後ろを高次とする。
前者は世界を広げるプロセスであり、モノへの執着(Doing)が特徴。
後者は統合へ向かうプロセスで、コトへの気づき(Being)およびモノの手放しの道。
低次と高次の架け橋となるグリーンは、多様性を司るとともに、癒やしを生みだす。
グリーンを超えて高次意識へと成長を進めるためには、多様性を数ではなく質で捉えることが求められる。この移行のためには、低次意識における発達不全の再構築(マズローでいう欲求充足)を含め、意識を安定させるための土台を固める(足を地につける)ことが必要となる。
なぜなら、これ以降の段階は無意識(シャドウ)を意識的に解放し、意識に無意識が侵食するという逆転が起こる過程となる。心的な負担が増大し、場合によっては自我の崩壊を引き起こす可能性も否めない(瞑想でいう魔境など)。
ヨコの発達プロセス
①体験の認識(遭遇)
・出来事に対して、全レベルが反応するが、最も適した意識レベルが自我となって文脈を読み取る。
・無意識により感情、前意識により思考が表出し、意識が焦点を当てる。
②体験の省察(振り返り)
・焦点のあたった感情または思考は「コンプレックス」を形成し、自我と接触する。
・時間をかけることで、自我(I:私)による振り返り、さらに超自我(We:我々)による内省と進んでいく。
・無意識下(観察者としての私)では超自我およびエスによる内的処理も行われる。
・神経過敏の状態では①が繰り返されることとなり、最終的にオーバーヒートを引き起こす。
③体験の統合(経験化:一般化)
・「コンプレックス」と「自我」が統合し、意識が発達(拡大)する。同時に無意識も拡張される。
・体験そのものは記憶として貯蔵される。
・②が完了しない場合は「コンプレックス」が統合不全となった時の意識レベルに残置される。
④体験への備え(創造:試行)
・予測される体験に対して、エスから自我へのアプローチ。まだ起こらぬ体験を脳の中で具体化することで、「備え」(または「構え」)とよばれる状態をつくる。
・様々な記憶からエピソードを抜いた本質的な状態が引き出され、パターン(記号)化する。
・創造は、源(ソース:あらゆる無意識)からの記号化されない表出であり、「イメージが湧く(S)」あるいは「アイデアが降りてくる(N)」といった形で体感する。それはまるで無意識から突如として現れる感覚でもある。それを元に自我によって、次の体験における焦点化も行われる。
意識レベルによるヨコの発達への影響
同じ体験であっても、人それぞれに受け取り方(インプット)・判断(アウトプット)が異なる。
これを発達段階(タテの発達)から考えた場合、人は意識レベルによって異なる文脈を捉えるという前提が生まれる。
高次レベルに達しているほど、多視点から体験を捉え、多様な意味を処理し、多彩な判断パターンをイメージすることが可能となる。
例)
【創造】
第一層:過去のパターン想起(経験則)
第二層:様々なパターンの組み合わせ(コラボレーション)
第三層:脱構築
【振り返りにおける視点】
第一層は左のみ。第二層は左と中央。第三層は全てを捉える。
発達モデルの図示
おまけ
各段階において想定される脳の領域と神経伝達物質、それによる影響
レベル01:マゼンタ:交感神経系:ノルアドレナリン(副腎:尾骨):ADHD
レベル02:視床下部:オキシトシン・エンドルフィン(生殖器:仙骨):愛着障害
レベル1:辺縁系:セトロニン・GABA(腸:下丹田):うつ・自閉症
レベル2:オレンジ:前脳基底部:アセチルコリン(心臓:中丹田):心身症
レベル3:イエロー:大脳基底核:ドーパミン(側坐核:喉):統合失調症
レベル4ー5:グリーン:大脳皮質:ジメチルトリプタミン・メラトニン(松果体:上丹田)
レベル6〜:脳脊髄液:グルタミン酸etc(全身)
環境(チーム)による発達加速<同調>
・より上位の意識レベルとの同調によって、未開の神経回路が構築される。
・同調は2人(個体)以上が体験を共有することで、似た神経回路およびネットワークを活性化させた状態といえる。構成上、全く同じ回路になることはほぼないと考えられる。
・これらは防衛機制として語られる心理的メカニズムが働く結果ともいえる。なお、共有した対象が同じメカニズムを働かせているとは限らない。
・ゆえに同じ作りである人間同士が最も同調しやすいが、他の動物や生物、さらに高次意識層であればあらゆる物事とも、理屈の上では同調可能となる。
・占星術などにおける天体の配置パターンと類似性はあるのか?