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ユースワークカリキュラム

ユースワークについての勉強がてら、National Youth Agency (NYA)の内容を一部邦訳してみました。
素人訳なので、加筆修正教えていただけると幸いです。適宜修正します。
Youth Work - NYA

ユースワークは、若者のためのホリスティック(包括的)なアプローチです。それは発達上の観点または場所(誰でもアクセス可能、またはアウトリーチ活動)を起点に進みます ─ 若者とユースワーカーの関係性は強制されるものではありません ─ ユースワークは多くの場合に自発的な関係でなければ機能しません。若者が参加する活動の多くはその活動分野の専門家が牽引しますが、ユースワークにおいては若者が主体となって専門家と関わるかどうかを選択します。

ユースワーカーは11歳から25歳までの若者と共に活動しますが、現代においては思春期が若年化している傾向を踏まえて、8歳からの活動も対象とされます。ユースワークは、若者の個人的・社会的な成長を促進し、彼らがコミュニティや社会において、声を上げ、影響力を持ち、活躍できるようにすることを目的としています。その活動を通して育まれたレジリエンスや個性は、若者が生活し、学び、働き、夢を実現するために必要な自信とライフスキルをもたらします。このアプローチがユースワークの核となります。ユースワークでは、若者が自身のアイデンティティを探求し、意思決定を経験し、自信を深め、対人関係のスキルを身につけ、自分の行動の結果を考えるための安全な空間を提供します。これにより、よりよい選択を若者自らの意思で行うことができるようになり、成果の向上につながる活動の変化が生まれます。


以下、ユースワークカリキュラムより。
ご希望の方にはデータでお渡しできますので、個別にご連絡ください。
Curriculum - NYA

ユースワークカリキュラムとは 

「青年」は、学童期と成人期の間の青年期の発達段階であり、身体的および感情的に大きな変化が起こります。青年期には、行動、自己イメージ、社会的相互作用、意思決定に影響を与える脳の部位が著しく変化します。また、人生における重要な選択と決定を行い、より複雑な社会的相互作用を経験し、成人期の情報社会に対処するための土台を作る重要な時期ともなります。

若者ならではの挑戦的な(時に危険な)衝動を自己統制し、新しい関係性を築き、新しい挑戦に進むといった、青年期の課題に直面する若者たちをサポートするためには、高い専門性と特別なスキルが求められます。ユースワークは、強み、能力、可能性、そして生きた経験を持つ個としての若者と関わります。 

ユースワークでは、主に12歳から22歳までの子供や若者、状況やニーズに応じては8歳から35歳までの青少年を育成支援します。他の支援とは異なり、若者がユースワークに従事することは自発的であり、そのプロセスは若者の居場所、興味、目標、経験から始まります。個々人の強みに基づく有用なアプローチを通じて、個人的および社会的発達に焦点を当てます。 

ユースワークは教育の一形態でもあり、ノンフォーマルまたはインフォーマル学習の機会を提供します。それぞれのカリキュラムでは、優れたユースワークを支える教育指針を定めています。それらは、ユースワークの価値観、原理、倫理により形作られています。それは、一連の科目やシラバスではなく、学習の触媒となる体験をサポートおよび開発するための枠組みです。若者のニーズ、興味、懸念に柔軟に対応できるように、成果は求めません。そのためユースワークにおいては、個人、グループ、コミュニティとしての若者がカリキュラムの中心となります。

カリキュラムは、ユースワークの実践における多様な性質、流動性や柔軟性、およびこれらの要素がさまざまな状況で若者の学習と能力開発をどのように可能にするかを明確に示しています。ユースワークのプロセスは、個人であれグループ内であれ、若者とそのニーズに焦点を当てた、人を中心としたものです。

ユースワークはさまざまな場所で行われ、ユースワークの提供者は、パートタイムまたはフルタイム、ボランティアから専門家までさまざまです。専門性の高いユースワーク実践への道は多種多様ですが、優れたユースワークの軸は、人間関係にあります。非常に弱い立場である若者のサポートには、週に1日働くボランティアであろうと、フルタイムの専従職員であろうと、ユースワーカーが必要です。 

またカリキュラムは、ユースワークを提供する多くのボランティアのスキルアップにも活用できます。さらに、ソーシャルワークや教育などの関連する職種にも役立ちます。ユースワークの分野からの優れた実践と専門知識に基づくと、さまざまな状況で若者の経験を向上させることができます。 

プロセスとしてのユースワークは、受動的(若者によって、または若者とともに問題やニーズに対して支援する)と能動的(若者にとって人生の可能性を広げるスキル、知識、または経験を得るために育成する)が挙げられます。ユースワークは、変化する実際のダイナミクスに適応し、それに応じて介入および調整し、若者が抱える問題を特定して対応し、事前に特定されたニーズまたは懸念を満たすための活動を計画する必要があります。これには以下が含まれます: 

  • コミュニティと文化を現場で学ぶ。 

  • 批判的対話を含む体験学習(体験から学ぶ)。

  •  学び合いを含む、発展的グループワーク。 

  •  遊びを通した学びを含む、学習における創造性。

 

はじめに

ここでは、カリキュラムの枠組みについて説明します。その目的は、ユースワークの実践をより深く理解できるようにし、教育の枠組みを提供し、意思決定者、政策立案者、委員、ユースワーカー、そして若者が使用する参考資料として機能することです。 

若者との関わりの中で、個人的、社会的、教育的発達を促進し、若者が社会において声、影響力、居場所を獲得できるようにします。ユースワーカーは、文化的多様性を考慮しながら、若者が地域社会と関わりを持つことを支援します。彼ら若者が、自己の可能性を認識し、人生の課題に分析的かつ創造的に取り組むことを支援します。  

ユースワークは、コミュニティ、団体、学校、カフェ、路上など、さまざまな環境で行われます。その手法も、野外活動、演劇ワークショップ、健康増進など多岐にわたり、同年代での学び合いや課題別、男女別の活動など、さまざまなアプローチで他の若者たちと活動を共にします。ユースワークは、ボランティアによって、またはこの分野の専門職によって行われる可能性があります。

ユースワークカリキュラムの使い方 

  • 若者にとってユースワークが重要である理由を理解することができます。

  • ユースワークとは何か、どのような価値観、信念、文脈、社会の枠組みによって支えられているかを説明できるようになります。

  • 若者のニーズに対応するユースワーカーとリーダーを通じて、ユースワークの実践を発展させます。

  • 若者と協働し、地域のニーズに対応する、若者とのダイナミックな関係に基づいたプログラムデザインが可能となります。 

次のページから、カリキュラムの中心にあるユースワークのプロセスに関するさまざまな部分について、より詳細な情報を提供します。

  • ユースワークのカリキュラムとは何を意味し、それがさまざまな個人やグループによってどのように使用されるか。

  • ユースワークの基礎として、ユースワークの目的と目標をどのように定めているのか。

  • 価値観や方針が、ユースワークのプロセスにおいて重要な要素となる人間関係にどのように影響を与えるのか

  • 若者とユースワーカーの関係性が、どのように学習の機会を生み出しているのか。若者が関心のある分野として認識している大きなテーマは何か。

 

モデルの説明

ユースワークのカリキュラムの中心にあるのは、若者たちです。若者は、自分の人生について現在そして将来の意思決定を行うことができると自信に満ちています。ユースワークは、若者自身のためになるだけでなく、より広い社会のために、若者が地域社会で積極的に役割を果たし、社会のさまざまな問題や不利益に取り組むことに貢献します。

 

ユースワークの基礎知識 

カリキュラムの枠組みは、ユースワークの大まかな目的を説明する4つの基礎知識に基づいています。

  • 教育
    ユースワークは、学校や大学におけるフォーマル学習を補完する、インフォーマル学習の機会を作ります。若者は、自分自身について、他者について、自身が関心を持っている問題について、社会について、地域社会への関わり方について、学ぶ機会を得ることができます。

  • エンパワーメント
    ユースワークでは、若者が自分自身の生活や他者の生活、地域や社会に影響を与える問題について、意思決定を行い、行動するためのスキルと自信を身につけることについて支援します。これにより、若者は諸問題を自分事と捉え、自ら声を上げ、参画することに繋がります。

  • 平等
    ユースワークはすべての若者に向けたものです。違いを尊重し、異なるグループや個人間のつながりを築きます。ユースワークは、人権、社会正義、反抑圧実践を認識かつ促進し、若者が自分自身についての理解と他者に対する行動について考えることを支援し、そして挑戦へいざないます。

  • 参加
    ユースワークでは、若者自身が自らの学習のパートナーやリーダーになるように働きかけ、若者が抱える問題がより良い方向へ向くように手助けし、民主的なプロセスに携わるように支援します。 


ユースワークの価値と原則 

ユースワークにおける関係性は、ユースワークの価値観と原理に支えられています。価値観は、ユースワーカーがユースワークにおいて意思決定を行う上での倫理的な基盤となります。私たちは、これらの価値観を用いて、ユースワークの実践を評価するための原則を策定します。

ユースワークの価値観と原則:

  • よいユースワークは、若者とユースワーカーの間に自由意志をもった信頼関係を築くことでもたらされます。

  • よいユースワークは、若者の福祉が最優先されるよう、家庭内だけでなく様々な環境における脅威からリスクを軽減する「文脈的保護アプローチ」に支えられています。

  • ユースワークは、権利に基づくインフォーマルな教育プロセスであり、有用なエンパワーメント・アプローチです。若者が潜在能力を開花させ、自己実現を達成するための機会を提供する形で、フォーマル教育を補完、拡張、支援します。

  • 若者を「問題」として位置づけるのではなく、若者にまつわるポジティブな「物語」を展開しています。

  • よいユースワークは、若者が社会にもたらす価値を受け入れ、若者と協力して、個人的、集団的、社会的に経験する課題の解決策を開発します。ユースワークは、社会的、経済的、政治的など、さまざまな側面から人生の知識とスキルを若者に提供します。 

参加と積極的な関与

若者は、リラックスすること、友達に会うこと、新しい関係を築くこと、楽しむこと、そして支援を見つけることなど、参加度合いを選ぶことができます。ユースワークは、若者の感情、価値観、見解、思想に関連する、彼らの生きた経験から情報を得ることから始まります。そして、若者が強みと能力を持っていることを認識しつつも、先回りをしながら、彼らの経験と彼らをとりまく世界に対する彼らの反応に対して、批判的で創造的であるように促します。 

公平性、多様性、包摂性

ユースワークは、若者を尊重し、価値観の違いを大切にし、他者の受容と理解を促進します。それらは社会正義、平等、権利の原則に支えられており、多様性と相互依存を尊重します。

それは、集団的アイデンティティと包括性の価値を認識し、抑圧的な行動やアイデアに立ち向かうことによって、積極的な集団行動、帰属意識、共同体意識を育成します。 

青少年や他の人々とのパートナーシップ

ユースワークは、若者一人ひとりを学習プロセスのパートナーとして認識し、彼らの潜在能力が発揮できるようにします。ユースワークは、若者のグループ間、コミュニティ間、家族間、文化間など、それぞれのネットワークとの関係を理解し​​ています。これらのネットワークに積極的に対応し、若者がより強い関係性と集団的アイデンティティを形成できるように支援します。 

個人的、社会的、政治的発展

よいユースワークは、若者が成長するために、前向きなリスクを冒す機会が必要であることを認識しており、その体験から個別にそして集合的に学びを引き出します。若者の自律的な行動力と社会における発言力を促すため、幅広い社会的スキルを身につけるための場と機会を生み出し、若者が意思決定者およびリーダーであると捉えます。


ユースワークのプロセス 

ユースワークは、若者を実践の中心に置きます。すべての若者は、可能性、精神、ノウハウに満ちています。ユースワーカーは、若者が秘めた可能性を実現する上で妨げとなる課題、不利な点、または障害を克服できるようにすることを目指しています。ユースワークは、若者のより広い仲間のグループやコミュニティを含み、それぞれがどのように相互作用するかについて批判的に考え、若者自身の人生に挑戦し、十分な情報を得た上で自己選択を行えるようにするために支援します。 

信頼 

ユースワークにおける関係性は、時間をかけて築かれた信頼と尊敬の上に成り立っていきます。どんな人間関係にも当てはまりますが、外部要因の影響を受け、浮き沈みがあります。しかし、その関係は若者が自発的に参加し、彼らが置かれている状況からスタートするため、「パワーバランス」はより平等なものとなります。これこそ、ユースワークの実践が、事前に決められた結果に左右される他の若者との専門的な関係性と異なる点です。 

ユースワーカーは、関係性の築かれた会話を通して、世界における若者の地位によって、また彼らが個人的に、あるいは彼らがコントロールできないところで直面している可能性のある障壁を理解します。

安全な環境 

ユースワーカーは、すべての若者の福祉を保障するために、適切な安全な環境(物理的またはその他)を若者に提供します。これには、仲間と集まる場所、身体的および精神的な危害から守られる場所、またはユースワーカーに悩みを打ち明けることのできる場所が含まれます。 

自発的な参加 

ユースワーカーと若者の関係は自由意志によるものであり、若者の人生における立ち位置、そして自分の感情、価値観、見解、思想に関連して始まります。これは、若者が自由に、そしてユースワーカーと「対等」にユースワークとの関わりを通して、自らの体験を協働によってデザインし、主導することを意味します。これにより、よいユースワークを可能にする信頼関係を築ことができます。

プロセスと実践 

ユースワークは、若者の個人的、社会的、教育的な成長を支援するために、さまざまな環境で適応される個別の教育プロセスです。

  • 若者の価値観、信念、アイデア、問題を探求する。

  • 社会における若者の発言力、影響力、地位を向上できるようにします。

  • 若者自身の可能性を最大限に発揮できるよう、一連の実践的または技術的なスキルや能力の学習を促します。

ユースワークの仕組みは、リフレクティブ・プラクティスとピア・エデュケーションによって支えられており、若者やコミュニティグループとの関係を確立し、維持しています。これは、以下によって支えられています 

  1. 青年期に若者がどのように成長するかについての知識と適切なサポート。

  2. 信頼できる関係性と若者の自発的な関わり。

  3. 若者自身の立場から始め、彼らの表明した、または観察された懸念やニーズに対処します。

  4. 境界がどのように生まれるのかを理解し、挑戦的行動によって、対立を段階的に縮小する。

  5. 抑圧的な態度や行動に立ち向かう。

  6. 若者に安全な環境を提供するための法的保護の重要性。 

    ユースワークのためのモデルとアプローチは、インフォーマルまたはノンフォーマル教育において述べられています。

  7. ノンフォーマル学習は通常、計画され、意図されています。多くの場合、教育的価値は活動に内在しています。ピア・エデュケーション、ボランティア活動、ソーシャルアクションが含まれます。 

  8. インフォーマルな学習は、実際の状況や場所に基づいています。批判的対話、グループ参加、ピア・エデュケーションを含んでいます。

    ユースワークを通じて、若者は非認知的能力(ソフトスキル)や21世紀型能力を習得します。

  9. 自信と自己効力感;モチベーションとインスピレーション;自己決定と自己制御;社会的信頼、対人関係スキル、チームワーク。ユースワークとみなすことができる活動はさまざまであり、その活動自体は目的ではなく、あくまでも目的を達成するための手段です。 

    誰でも利用できる または 万人向けのユースワーク:建物や移動式のものを含む

  10. 施設ベース

  11. 街頭に繰り出すユースワーク 

  12. 積極的に働きかける(アウトリーチ)

  13. 野外学習

  14. デジタルユースワーク 

  15. 児童期からの移行

  16. その他、一度限りの活動、宿泊型、ソーシャルアクション、ボランティアなど。


倫理的行動と実践 

すべてのユースワーカーは、ユースワーク倫理規定の範囲内で活動します。

  1. 私たちには、若者をケアする義務があります。ユースワークでは、若者にとって最善の利益が優先される関係性を築きます。

  2. 私たちは、若者を犠牲にして、私たち自身、私たちの組織、またはその他を、個人的、政治的、または専門的に進歩させようとはしません。 

  3. 若者とユースワークの目的を守るために、私たちと若者との関係において、常に一線を引きます。

  4. 私たちは、公正で包括的な方法で仕事をし、正義と機会の平等を促進し、あらゆる差別的または抑圧的な行動や実践に挑みます。

  5. 私たちは、次のような方法で、若者の個人的および社会的な成長を促進することを目指しています。
    • 十分な情報に基づいた意思決定を行い、選択を追求できるようにする。
    • 彼らの社会への参加と積極的な関与を支援する。
    • 彼らが自立し、適切な時期に先に進むことを援助する。 

  6. 私たちは、若者の福祉と安全を促進する一方で、挑戦的な教育活動による学習を可能にします。私たちは、若者を危害や怪我などのリスクにさらすことを避けます。これには、保護方針とその手順の明示も含まれます。 

  7. 若者の個人情報を扱う場合、その情報が誰と、どのような目的で共有されるのかを若者に告知します。危害を防止するために必要な場合、または法的に義務付けられている場合を除き、秘密情報を開示することはありません。 

  8. 若者との関わりにおいて、またその関係性において、正直かつ偏見を持たないように努めます。

  9. 私たちは、若者の福祉や幸福に関わる他者の貢献を尊重し、若者にとって最良の結果を得るためにパートナーシップを築いていきます。

  10. 私たちは、同僚や管理職、雇用者、若者たちと倫理的な考察や議論をすることを勧めています。

  11. 私たちは、若者にとって効果的な仕事をするために必要な知識とスキルがあることを確認します。私たちは、自分自身の能力を高めるために、内省しながら務めを果たします。私たちは、仕事が自分自身に与える影響を考慮します。

  12. 私たちは、自分自身の価値観、信念、関心事を意識し、それらが他者の価値観と相反することを認識し、違いを尊重して接します。


ユースワークのテーマ

ここで扱うテーマは、若者が何に取り組みたいか、何に関わりたいか、という一側面を示しています。 ユースワークが何をすべきかのチェックリストではありません。何を探究し、何を提供するかは、ユースワークのプロセスを通じて若者とともにそれぞれの場で決めることです。それは、若者のニーズ、関心事、興味を理解するために若者と積極的な関係を築くことから始め、ユースワークが彼らの個人的、社会的、市民的な発達を支援することを前提としています。

重要なことは、若者たちがあるテーマについて具体的にどのような点を探求したいのかを見極めることにあります。大人は必ずしも若者の関心事を理解しているわけではありません。結果として、若者は主導権をもって自らのユースワーク体験に参加することが求められるということになります。

これらのテーマの側面は、若者の人生すべてに通じています。彼らが参加している活動、ユースワーカーによる介入、または彼らが経験したことは、さまざまなテーマの視点を通して考えることができます。また、それぞれのテーマ別アプローチは、同じ活動、介入、経験から引き出された異なる視点と学びを与えてくれます。たとえば、スポーツ活動イベントを開催するためのプロジェクト実施に必要ないくつかのリソースを購入する活動を通じて、金融リテラシーについて学ぶこともできます。この活動のモチベーションとなるものは創造的で楽しい活動ですが、その体験から引き出される二次的な学習成果は、他のさまざまなテーマ(健康と福祉、経済的福祉、スキル開発)にまたがるものとなります。これは、経済的・財政的な幸福を中心としたプロジェクトとは全く異なる経験となるでしょう。

このセクションで紹介されている例は、プロジェクトや活動が、テーマに左右されるのではなく、テーマにリンクしていることを示しています。人を中心とした動的なアプローチであるユースワークのプロセスは、若者が主体となる状況に応じた経験的な学習機会を提供することで可能となります。

 

アイデンティティと帰属

アイデンティティとは、自分が何者であるか、自分についてどのように考えているか、そして自分を定義し、他の人とは異なる特徴を持つことを意味します。またそれは常に一定のものではありません。アイデンティティは、人種、社会経済的地位、ジェンダー、階級、セクシュアリティ、能力、障碍、家族史や宗教、生まれた場所、育った場所、住んでいる場所など、さまざまな社会的および文化的分類をどのように経験してきたかによって形成されます。それは、話し方や服装、聴く音楽、尊敬する人物などの日常的なやり取りを通じて、またはグループへの参加や居場所を見つけることなど、他者との関係によっても表現されます。アイデンティティの形成と表現はどちらも複雑で複数の要素から成り立ちます。 

思春期は、神経学的発達によって複雑さや多様性が増し、アイデンティティ発達形成のプロセスにしばしば葛藤や矛盾が生じる段階です。若者の中には、そのなかで、家族、宗教、文化と対立していることに気づく人もいます。ユースワーカーは、若者がこのような自分に対する探究心をもつことをサポートし、必要に応じてさらなる道標を示すことができます。 

ユースワークは、若者がアイデンティティを探り、理解し、帰属意識を見出すことを助けます。

  • 共通の趣味・関心を持つ人の集まり、同じ立場や似たような境遇の人の集まりなど、どのような形であれ、若者が自分の経験を他の人と共有することができる空間を提供する。 

  • 若者が、自身のアイデンティティはどのように構成されているか、他の人が自分をどのように見ていると思うかなどについて考えることをサポートします。 

  • 若者が自分の価値観、信念、好みを見つけることについて手助けします。

  • 一人ひとり、その違いを大切にします。 

  • 若者が自分のもつ偏見を理解し、多様性と公平性を大切にすることを促します。

  • 抑圧的な行動や見解に対して、安全な場所やグループを作ります。 


健康とウェルビーイング

健康とウェルビーイングは、個人の身体的、精神的、感情的な健康だけでなく、社会経済的地位、ジェンダー、人種、セクシュアリティ、文化、宗教、神経多様性、障碍など、さまざまな要素が、目標を達成したり、コミュニティや社会に貢献したりする人の能力にどのように影響しているのかを意味します。たとえば、完全に「健康」あっても有意義な仕事につくことができないこともありますし、余暇を楽しむことができない可能性があります。 

若者にとって今日の健康とウェルビーイングを向上させることは、将来彼らが大人となったときの向上に繋がり、ひいては彼らが親になったときには次世代の若者の向上にも繋がるでしょう。

若者に影響を与える意思決定への参加と関与に対する権利は、彼らの健康とウェルビーイングに関して、より重要な意味を持ちます。これは、若者向けの情報やサービス、デリケートな内容の医療アドバイス、医療行為への同意だけでなく、サービスに貢献し参加する権利と機会を持つことも意味します。

ユースワークは、若者の健康とウェルビーイングに関する問題の探求と理解を助けます。 

  • 若者の身体的、社会的、感情的、精神的健康を前向きに促進します。 

  • 若者が十分な情報に基づいて生き方を自ら選択し、リスクに対処し、ライフスタイルに関連した自分の行動に責任を持てるように支援します。

  • 運動、野外活動や遊びなどから学ぶ機会など、健康を促進する活動を提供します。 

  • 必要に応じて適切なサポートとサービスにアクセスできるようにします。 

  • 適切で正確な情報とガイダンスを提供します。 


健全な人間関係

人間は社会的な存在であり、家族や友人、学校、大学、職場など、さまざまな集団の中で人間関係を形成し、維持する能力が不可欠です。若者たちは家族から自立するにつれ、友人関係、異性関係、同僚や地域の人々との関係など、健全な関係を築く方法を学ぶ必要があります。 

ユースワークは、若者に家族やコミュニティを超えて、新たな友人や他の若者に会う機会を与え、異なる背景や価値観、信念、願望を持つ人々と交わる機会を生み出します。これを通じて、若者はさまざまな関係で適切な距離をとる方法を学ぶことができます。たとえば、人間関係と性教育においては、若者が安全で健康的な性的関係とは何か、同意はどのように成り立つのか、いかに尊重するのかといった理解につながります。さらに自尊心と自己価値の感覚を育むことは、若者が自分のセクシュアリティ、ジェンダー、身体、能力、そしてより広いアイデンティティの確立に自信を与えます。

ソーシャルメディアなどのインターネット技術は、若者が日本中、世界中の人々と交流する多くの機会を提供しますが、安全で健全な人間関係を築くための原則は変わりません。若者は、さまざまな要素やさまざまな境界を含む可能性のある情報化社会において、よりよい関係を築くために検討を進める必要があります。  

ユースワークは、若者にとって健全で安全な人間関係の形成とその理解を助けます。 

  • 若者が選択した環境と方法で、性と人間関係の教育を含むサポートとガイダンスを提供する。 

  • 個々の若者に信頼できる安全な人間関係を提供します。 

  • 積極的に尊敬し合う関係のモデルを掲示し、健全な関係と不健全な関係の違いを探ります。 

  • 若者にオンラインとオフラインの世界の違いの理解を促し、情報化社会における人間関係の形成を支援します。 

  • 若者が友達と会うことはもちろん、いつもの仲間以外の人と交流する機会も提供します。  


経済的な幸せ

経済的ウェルビーイングは若者の生活において重要な部分を担い、若者の福祉と安全に関わります。多くの若者は、条件が悪く安定しない仕事に就かざるをえない状況で、さらに教育機関からの借金を抱えたまま社会人生活を始めることが多くみられます。予算管理、銀行口座やクレジットカード、年金、税金、その他の分野について経済的・財務的な理解をもつことは、現代社会における複雑なシステムの自己管理を可能とし、経済的な自立につながります。 

金融リテラシーに特化したスキルがなくても、若者はユースワークを通じて、チームワーク、意思決定、内省、批判的思考などのソフトスキルを身につけます。これらは、雇用を含む生活のあらゆる面で若者を支える伝達可能なスキルです。企業は、学校教育で身につけたものに加えて、これらのスキルを身につけた人材を探しています。

ユースワークは、若者の生活面における経済的・金銭的側面の自立を助けます。

  • 個人的に、または資金や助成金の申請を伴うプロジェクトを通じて、予算編成について理解する機会を作ります。 

  • 金融リテラシー教育:たとえば、信用取引、金利、契約が見た目ほど良いものかどうかを判断する方法を学ぶことができます。 

  • 勉強や就職のためのさらなる機会へのアクセス、および雇用の権利と公正な賃金の擁護を支援します。 

  • 若者のスキル、興味、情熱に基づいて、起業家精神を育み、構築する機会を作ります。 


リーダーシップ、市民参加および参画

子どもの権利条約第12条に、若者には「自分に影響を与えるすべての事柄について、自分の意見、感情、希望を表明し、その意見を真摯に受け止める権利がある」とあります。

若者が地域の民主的プロセスに参加することによって、帰属意識が育まれ、地域コミュニティはより強固なものとなります。提供されるサービスは、そのサービスを利用する人々から情報を得たときに、影響を与える可能性が最も高くなります。このようなテーマのプロジェクトに参加する若者は、権限を理解し、権限を利用する方法、自分や他人のために主張する方法を学ぶことができ、その結果、自分自身の主体性を高めることにもなります。また、自信、弁論、組織運営、普及活動、ワークショップやミーティングの運営、リーダーシップなど、より幅広い応用力を身につけることができます。このような機会は、ボランティア活動、社会貢献活動、リーダーシッププログラム、公的組織など、さまざまな方法で生み出すことができます。

青少年育成団体は、若者に変化を訴え、普及活動を行い、政策決定に影響を与えるために声を上げます。他にも特定の関心分野に焦点を当てた、公的な若者参加の仕組みもあります。

ユースワークは、若者のリーダーシップ、市民参加、参画を助けます。 

  • 若者の声を、彼らが参加する議論や活動、プロジェクトに反映できるようにします。

  • プロジェクトの中で、民主的な意思決定に参加し、普及活動や会議に参加する機会を提供します。

  • 若者の参加度合いは、個人に応じて異なることを理解し、支援します。

  • 若者への行政サービスや組織に対して、異議や疑問を投げかけ、意見交換に臨み、若者が熱心に取り組んでいる問題について自治体への働きかけを行います。 

  

芸術、文化、遺産 

芸術、文化、遺産は、美術館、博物館、劇場、絵画、書籍などの有形のものと、民間伝承、習慣、伝統などの無形のものがあります。これらは多くの場合、民族的、宗教的、または国家的な背景に由来し、それらを表現するものです。自身の文化や遺産をよりよく表現するだけでなく、人々はしばしば、自分たちまたは他の集団の文化について学びたいという願望を持っていることもよくあります。 

日本は独自の文化と社会をもっており、異文化の社会的・文化的グループとは異なる観点で理解する場面も必要となります。多くの芸術・文化・遺産プロジェクトは、人々の目に触れる機会やアクセスが少ないため、閉鎖的な印象を与えることがありますし、公共の場で芸術を披露する機会はあまりありません。多くの若者にとっては、美術館や博物館、劇場は高貴で格式張っている印象で、そこで自分自身の姿や自分の生活を省みることはかないません。彼らが目にすることができるのは、ほとんどの場合、他人によって表現されているものばかりなのです。例えば、シス・ジェンダーの俳優がトランスジェンダーのキャラクターを演じることなどがその例です。

ユースワークは、若者が芸術、文化、遺産に参加し、探求することを助けます。 

  • 詩や歌詞を書き、音楽とダンスを結び付けたりするなど、若者が芸術的・創造的な願望を発展させ、実行する機会を提供します。

  • 若者が自分たちの社会的、文化的、コミュニティ的な遺産を探求する機会を提供し、アーティストをユースワークの場に招き入れます。

  • 若者が観客、訪問者、キュレーター、クリエーターとして芸術・文化・遺産部門に関わることを支援します。

  • 芸術、文化、遺産への参加の障壁を理解し、それを克服するために若者と協力します。 

  • 芸術と文化を通して文化の多様性と共通性を探求します。

 

創造性と楽しさ

若者が青少年活動に参加する理由はさまざまですが、最も重要な基本は、リラックスし、交流し、楽しむことです。研究によれば、楽しんでいるときに、新しいことへの挑戦、やる気の向上、学び、前向きな気持ちになる可能性が高いことが示されています。 

創造性と批判的思考を発達させることは、若者が物事をさまざまな方法でみて、アイデアを考え出し、さまざまな状況において知識を適用する方法を理解することに繋がります。これは個人でもグループでも、創造的活動で達成可能なものであり、それは楽しい活動でもあります。 

学校教育以外の考え方や学習の方向性を与えることで、若者はアイデアや想像力、夢を現実に応用することができます。このような活動を通じて得られる学びは、時には活動そのものに付随するものであることもありますが、批判的思考スキル、オープンマインド、チームワーク、意思決定、創造的スキルなどが含まれます。

ユースワークは、若者が楽しみながら、創造性を伸ばす機会を提供します。

  • 若者が友達と出会い、交流できるスペースを提供します。

  • 若者が楽しみ、参加したいと思う活動を提供します。 

  • 若者がこれらの活動から学び、疑問を持ち、さまざまな視点から問題をみられるように支援します。 

  • 若者が自分でレクリエーション活動やその機会を計画し、発展させることを支援します。


グローバル・シティズンシップ 

私たちは地球市民であり、私たちの生活は世界中の出来事によって相互につながり、影響を受けています。私たちが下す決定は、地球規模の影響力を持っています。交通手段やインターネットの進歩により、さまざまな考え方や影響力が生まれ、絶え間ない変化がもたらされています。調査によると、若者はこの世界的な影響、人権、社会正義を理解することに関心を高めていますが、同時に地域への理解も深めようとしています。 

挑戦してみたいのであれば、ユースワーカーは若者が地域と世界それぞれの視点で自らの立ち位置について考え、国際理解を深めることについて支援することができます。これには、若者に旅行の機会を与えることや、異文化体験をすること、自分の地域を超えて外に目を向け、視野を広げることを促すことなどが含まれます。他国の人々との出会いは、若者が自分たちのコミュニティや文化を理解するために役立ちます。また、類似性や違いに気づき、世界における自分自身の位置、自分が世界に与える影響についての理解を促進します。

ユースワークは、若者の地球市民としての成長を助けます。 

  • 地域社会や日常生活がどのように世界とのつながりや影響を持っているかを探る機会を提供します。

  • グローバル化が自分たちの生活に与える影響を理解する機会を提供します。

  • 社会正義と人権、そしてそれらがすべての人々にどのように適用されるかを探求します。 

  • リアルやバーチャルの交流を通じて、他国の若者とのつながりを深める機会を提供します。 

  • 若者が海外でボランティアや仕事をする機会を提供できるように支援します。 


環境および持続可能な開発

グローバル・シティズンシップと、環境および持続可能な開発には強い関連があります。人間が環境に与える影響や持続可能性は、現代の多くの若者が懸念する問題であり、地域、国、地球規模で政府に対策を求める運動を展開しているほか、持続可能性を促進し、環境に良い影響を与えるライフスタイルを実践しています。 

地域レベルでは、ピア教育、ゴミ拾い、ロビー活動を組織している若者の例があり、組織や議会、政府も、こうした集団行動に応えている例があります。またユースワークは、この分野の若者を教育するのに役立つだけでなく、国連の持続可能な開発目標(SDGs)や、それらをどのように実行し、貢献していくかについて考え、実践する機会を与えることもできます。

ユースワークは、若者が環境や持続可能な開発について考えることを助けます。

  • 若者が自身を取り巻く環境への影響を考えられるようにします。 

  • SDGsを自らの活動に活かします。 

  • 若者ならではのアイデアを実現できる機会を提供します。 

  • 他のグループとの連携を含め、若者が集団行動をとることを支援します。

 

スキル開発 

ユースワークに参加する過程で、若者は多種多様なスキルを学び、身につけていきます。多くの場合、これらのスキルの習得は、事前に決められたものではなく、付随的なもの、つまりユースワークの産物です。若者は、料理、音楽制作、サッカーなど、特定のハードスキルを身につけたいと希望することがあります。そのようなプログラムにおいてもユースワーカーは、若者が挑戦し、成長するような機会を生み出します。そして、明確なコミュニケーション、意思決定、共同作業、グループへの貢献、計画、問題解決、組織化などのソフトスキル習得に繋げます。

ユースワークにおける関係を通して、若者は社会的・個人的なスキルを学びます。自分自身、地域、社会についての理解を深め、自分たちが何を変えたいのか、どのように自分自身に挑戦し、当事者意識をもつことができるのかを学びます。これらのスキルはすべて、学校、家庭、コミュニティ、職場など、より広い生活の中で生かすことができます。ユースワーカーは、若者が一定の期間に行われた体験を振り返り、結果として生じる学習やスキル開発を手助けすることは、ユースワークのプロセスの一部ともなります。

ユースワークでは、次のことを通じて若者にスキルを与えます。 

  • 若者が特定のスキルを学ぶ機会を提供します。 

  • 時間をかけて、社会的および個人的なスキルを伸ばします。 

  • 学習内容を振り返り、確認する機会を提供します。 

  • これらのスキルを適用および発展するためのさらなる機会を提供します。


関連する職種

ユースワークは、他のさまざまな専門職の仕事を補完し、支援することができます。ユースワーカーは、若者、家族、サービスの間の重要な橋渡しの役割を提供することができます。またユースワークは、若者が主導し、若者の目標によって推進されるというユニークな構造をもち、複数の職種との協働が必要不可欠です。  

教育

ユースワークのアプローチは、個人の状態と社会教育に基づいた幅広いテーマに取り組む際に、最も効果を発揮します。ユースワークは、結果に焦点を当てるのではなく、若者と彼らの学習ニーズに基づいて、人を中心に進められます。これにより、個別化されたインフォーマルおよびノンフォーマルの学習に向けた積極的な空間が生まれます。このアプローチは、義務教育の現場においてもうまく機能する可能性があります。この補完的な教育スタイルは、フォーマル教育的なアプローチに苦手意識をもつ若者にも適しています。それは、愛着障害やトラウマ抱える若者なども含みます。 

社会福祉

社会福祉の現場では、ユースワークのアプローチがさまざまな場面でうまく活用されています。専門性の高いユースワークの技法は、若者のエンパワーメントを促進し、彼らが社会において声を上げることを助けます。調査によると、福祉の対象となる若者は耳を傾けてもらえず、自分のことではなく全体のために決定が下されていると感じていることが多く、結果として彼らは無力感に苛まれてしまいます。ユースワーカーは若者を擁護し、若者が自分自身を擁護するスキルを身に付けることを促します。ユースワークにおける関係性やスキルも、若者が自立に向けて移行する際に理想的な役割を果たします。

健康

ユースワークは、病院で長期入院している若者の活動への関与を支援することや、健康教育の提供などを行うことができます。ユースワークのアプローチは、薬物の使用と誤用、性の健康に関して、若者との活動で成果を上げています。これらの重要な分野で訓練を受け、スキルを持ち、専門性のある信頼できる大人との関係は、これらのテーマに関する新しい教育や学習につながる変革をもたらします。

青少年司法

ユースワークは、安全の確保できる範囲内で、青少年司法に関わるほとんどのレベルで実施されています。カリキュラムとそのアプローチは、さまざまな視点から若者と関わり、若者が自分の目標や野心を実現できるように支援することに重点を置いています。その間接的な結果として、犯罪行為への関与と被害が減少します。ユースワーク関係者は、若者が人生経験や選択を、安全に、他人ではなく自分自身に焦点を当てて探求する場を作るために、「文脈的保護」を適用することができます。さらにユースワーカーは、加害者だけでなく、犯罪の被害者である若者とも関わります。ユースワークにおいては、はじめに青少年を子どもや若者であると認識し、これを関係性における重要な要素として焦点を当てます。 


青少年あるいは若者の「指導」「支援」「育成」に関わる人間にとって、基礎知識とも言える内容。多様化による質の低下、活動の停滞を防ぐためにも、「育てる」あるいは「支える」側の意識向上は必須。