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心と意識について原案

心の定義、そして意識の働きに関する、現段階での気づきの書き置き

2022.9.15初版
2022.9.16追記

DoingとBeingの並行発達を考えるからの推論

心と意識の仕組み


「心は身体(モノ)と精神(コト)の間に生まれる」

身体と精神は対として扱う。
身体の発達のカウンターバランスとして、精神も発達する。
その発達順序は同じ円環を互いに逆行する。

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起点より分かれた(二元化)それぞれの発達は、身体を顕性意識(陽)、精神を潜性意識(陰)として、お互いにバランスをとりながら進み、グリーンにおいて再会、成人としての調和(個体としての身体的発達が成熟)を迎える。

顕性意識ー潜性意識が対になって発達する
⓪マゼンターウルトラヴァイオレット⑩
⓪レッドーヴァイオレット⑨
①アンバーーインディゴ⑧
②オレンジーターコイズ⑦
③イエローーティール⑥
④ライトグリーンーディープグリーン⑤
⑤ディープグリーンーライトグリーン④
⑥ティールーイエロー③
⑦ターコイズーオレンジ②
⑧インディゴーアンバー①
⑨ヴァイオレットーレッド⓪
⑩ウルトラヴァイオレットーマゼンタ⓪

各レベルについて:「発達段階の諸相」

本来持つ活力(黄)沈静(青)、その調和(緑)、そして肉体(赤)の組み合わせが、調子(明暗)によって表出する
発達は、知覚できる色の種類を増やしていくことでもある

色環モデル2_page-0014


個の成熟を遂げた意識は、さらなる発達のために他者(集合体)へと向かう。離合し陰陽を逆転、顕性意識は身体を超えて精神(いわゆる高次意識)の領域へ、対となる潜性意識は低次欲求の充足と手放しを進め、互いに内外をさらに逆行、統合(起点)へ向かう。

グリーン以降の意識による無意識の探究は、悟りの道と呼ばれるフェーズ

発達は、身体は生まれ持った遺伝的特性によって、精神は環境刺激によって進む。心はそれらのバランスをあらわし、不安定となれば、そのバランスをとるために発達を阻害する。
また、個人の意識が他者(集合/全体)の意識に触れた時に陰陽が逆転しようとするが、未成熟であれば心は個の発達を守るために防衛機制を働かせる。

精神疾患は、発達不全が起こっているレベルに応じたものが発症するとも考えられる

⓪生存:交感神経系:ノルアドレナリン(副腎:尾骨):発達障害
⓪安全:視床下部:オキシトシン・エンドルフィン(生殖器:仙骨):愛着障害/解離性障害
①所属:辺縁系:セトロニン・GABA(腸:下丹田):気分障害
②低次承認:前脳基底部:アセチルコリン(心臓:中丹田):心身症
③高次承認:大脳基底核:ドーパミン(側坐核:喉):統合失調症

治療のアプローチは多種様々なものが存在するが、発達を阻害している要因を特定することで、その選択を容易にするだろう


三位一体としての心の定義

「身体」
肉体、グロス、モノ、Doing、時系列
左脳での処理:言語と概念、理性、交感神経優位

「心」
魂、サトル、判断、意味、価値
脳梁での処理:情報交換、統合

「精神」
霊、コーザル、Being、今ここ、
右脳での処理:経験と感覚、感性、副交感神経優位

神経科学および近接領域から
幼少期における右脳優位の発達は細胞の空間配置を促す。そして細胞間のネットワーク配線は左脳寄りの処理で行われる。
前者(感覚的処理)は磁気的、後者(思考的処理)は電気的な仕組みを持つ。必然的に心(感情的処理)は双方の影響による電磁力が考えられる。
双方で働くグリア細胞群は、創発に関わる独自のワイヤレスなネットワーク(波)を持っている可能性も。

発達における脳波の変化は、発達レベルと関連する。また、モード変調は脳波により観察でき、自律神経の状態とリンクする。
交感神経優位(脳波:活動状態)は低次の意識、副交感神経優位(脳波:)静寂状態は高次の意識に近づく。

神経伝達物質については、発生部位への意識集中によるコントロール法がいくつかの古典より示唆されている(前項参照)。感情による状態変化だけでなく、意識レベル調整との関連も考えられる。

【心のあり方】
心的エネルギーが強く流れるレベルに位置する。
視覚(焦点の当たるレベル)が意識となり、死角が無意識となる。

「一つの自分、二つの自己」
観察者/目撃者/自己:理性的自己、左脳による心の認識
非二元/真我/存在者:感情的自己、右脳による心の認識


心的水準(発達レベル)

レベルは、意識の構造を示す。
グラデーション状に構成されており、それぞれの段階は決まった特性をもつ。
その瞬間に位置しているレベルが「意識」、それ以外が「無意識」ととらえることができる(「前意識」を定義するのであれば前後のレベル)。
無意識の中でも発達済みで内包されたレベルは「個人的無意識」、未発達の領域は「集合的無意識」と考えられる。

【低次】
1⃣個人的意識 今ここの認識(ペルソナ)→外の世界を細分化
2⃣個人的無意識 個人の過去の集合体(シャドウ)→感情の起伏や反応
3⃣集合的意識 未来の予期、創造(元型)→経験的な感覚
4⃣集合的無意識 あらゆる未知の存在(セルフ)→バランスをとる
【高次】

通常では全ての意識が協働しているが、低次の意識を手放すことで、高次意識に焦点を当てることができる。より視座を高くすることで、二元性から脱却し、全体を捉えることができるようになる。

セルフ発達

捉えることのできる全体の範囲は、低次の心の働きによって細分化された領域の広さによる。

意識の発達特性
・外から内へ向かう
・自己の超越
・他者意識による引き上げ

タテ・ヨコ成長

人は出来事を自分自身に統合することで成長する
出現→発達→統合
出来事からどの部分を統合できるかは、レベルに応じて変化する
高次レベルに至るほど、その範囲は広がり、全体(本質)に近づく

タテ・ヨコスパイラル



心の働き

心的活動

外的体験を内面への統合に向かわせる諸活動。

出来事(ストレス)との遭遇 意識/無意識それぞれとの接近
②心と出来事の境界が形成(体験) 焦点によって一般化される内容が絞られる
③統合(一般化)プロセス(経験へ) 知(過去)との整合、書き換え
④新たな「構え」の創造 出来事との境界がなくなり、自己の部分(経験)となる

 ​体験学習サイクルで表すことができる

起きた出来事を統合するためには、心的効率心的エネルギーが必要。
精神的に健康な人はバランスが取れている(高い心的水準にある)ので、その時の発達レベルに対応した心的な出来事を統合することができる。

心的効率

どこに心的エネルギーを注いでいるのか。エネルギーを集中させる能力。
より複雑な課題は、高次の心的活動(計画する、予測する、考える、感じる、想像する、希望する)が起こるため、必然的にエネルギーが割り振られる。

心的効率のクセを性格特性として捉えることができる

心的エネルギー

心のバランスおよびレジリエンスを示す。
通常はホメオスタシスによって保たれている。
発達でエネルギーを消耗するため、回復するために停滞や低次の活動を行うことも必要となる。

性格特性は高次レベル(多くの心的エネルギーと高い心的効率)であるほど、コントロール可能となる

構え

次の体験を迎え入れる上での心の状態、すなわち身体と精神の事前調整。
意識の成長により、多様な「構え」を取ることができるようになる。

ある実験からは「体験に先立って行動が始まっている」という結果がある。また、「形の継承」や「パターンの共時性」という仮説、「全てが記録されたデータベース」または「ソース」からの影響といった想定も語られる。

仮説
「未来における選択が現在に影響を及ぼす」可能性
個人的無意識に蓄積された重ね合わせ状態から、体験による意識化により選択される。
量子が相互作用によって選択される時間は数フェムト秒(10の15乗分の1秒)といわれる。人間の反応時間(0.1秒)の中に収まっているため、これだけでも仕組みは成り立つ。
しかしながら、構えなしで体験そのものを受け入れるほど人間の処理能力に余裕はない。では、選択の結果が体験の瞬間を超えて、体験直前に構えを生み出すことはできるのか。
心がもし身体と精神の間に位置しており、全体の形態が環状のものであれば、心的エネルギーによってワームホールを作り出すことも起こり得るだろう。過去や未来を司る左脳と、今ここを司る右脳の間にある心の働きは、時空を自由に往還できるものではないだろうか。
そして、この時空の超越が「ソース」の存在を感じさせる。また、個体外に伝搬したエネルギーが「共時性」を生み出すことも考えうる。
この仮説は「創発」に関するものでもあり、過去における選択が現在に影響を及ぼす「振り返り」は逆ルートで説明できる。また、コンプレックスやトラウマの領域でも同じ仕組みが働くことだろう。


以上、ひとまず書き残しの数々
まだまだ、旅はつづく