心と意識について原案
心と意識の仕組み
「心は身体(モノ)と精神(コト)の間に生まれる」
身体と精神は対として扱う。
身体の発達のカウンターバランスとして、精神も発達する。
その発達順序は同じ円環を互いに逆行する。
起点より分かれた(二元化)それぞれの発達は、身体を顕性意識(陽)、精神を潜性意識(陰)として、お互いにバランスをとりながら進み、グリーンにおいて再会、成人としての調和(個体としての身体的発達が成熟)を迎える。
顕性意識ー潜性意識が対になって発達する
⓪マゼンターウルトラヴァイオレット⑩
⓪レッドーヴァイオレット⑨
①アンバーーインディゴ⑧
②オレンジーターコイズ⑦
③イエローーティール⑥
④ライトグリーンーディープグリーン⑤
⑤ディープグリーンーライトグリーン④
⑥ティールーイエロー③
⑦ターコイズーオレンジ②
⑧インディゴーアンバー①
⑨ヴァイオレットーレッド⓪
⑩ウルトラヴァイオレットーマゼンタ⓪
個の成熟を遂げた意識は、さらなる発達のために他者(集合体)へと向かう。離合し陰陽を逆転、顕性意識は身体を超えて精神(いわゆる高次意識)の領域へ、対となる潜性意識は低次欲求の充足と手放しを進め、互いに内外をさらに逆行、統合(起点)へ向かう。
発達は、身体は生まれ持った遺伝的特性によって、精神は環境刺激によって進む。心はそれらのバランスをあらわし、不安定となれば、そのバランスをとるために発達を阻害する。
また、個人の意識が他者(集合/全体)の意識に触れた時に陰陽が逆転しようとするが、未成熟であれば心は個の発達を守るために防衛機制を働かせる。
三位一体としての心の定義
「身体」
肉体、グロス、モノ、Doing、時系列
左脳での処理:言語と概念、理性、交感神経優位
「心」
魂、サトル、判断、意味、価値
脳梁での処理:情報交換、統合
「精神」
霊、コーザル、Being、今ここ、
右脳での処理:経験と感覚、感性、副交感神経優位
【心のあり方】
心的エネルギーが強く流れるレベルに位置する。
視覚(焦点の当たるレベル)が意識となり、死角が無意識となる。
心的水準(発達レベル)
レベルは、意識の構造を示す。
グラデーション状に構成されており、それぞれの段階は決まった特性をもつ。
その瞬間に位置しているレベルが「意識」、それ以外が「無意識」ととらえることができる(「前意識」を定義するのであれば前後のレベル)。
無意識の中でも発達済みで内包されたレベルは「個人的無意識」、未発達の領域は「集合的無意識」と考えられる。
【低次】
1⃣個人的意識 今ここの認識(ペルソナ)→外の世界を細分化
2⃣個人的無意識 個人の過去の集合体(シャドウ)→感情の起伏や反応
3⃣集合的意識 未来の予期、創造(元型)→経験的な感覚
4⃣集合的無意識 あらゆる未知の存在(セルフ)→バランスをとる
【高次】
通常では全ての意識が協働しているが、低次の意識を手放すことで、高次意識に焦点を当てることができる。より視座を高くすることで、二元性から脱却し、全体を捉えることができるようになる。
捉えることのできる全体の範囲は、低次の心の働きによって細分化された領域の広さによる。
心の働き
心的活動
外的体験を内面への統合に向かわせる諸活動。
①出来事(ストレス)との遭遇 意識/無意識それぞれとの接近
②心と出来事の境界が形成(体験) 焦点によって一般化される内容が絞られる
③統合(一般化)プロセス(経験へ) 知(過去)との整合、書き換え
④新たな「構え」の創造 出来事との境界がなくなり、自己の部分(経験)となる
起きた出来事を統合するためには、心的効率と心的エネルギーが必要。
精神的に健康な人はバランスが取れている(高い心的水準にある)ので、その時の発達レベルに対応した心的な出来事を統合することができる。
心的効率
どこに心的エネルギーを注いでいるのか。エネルギーを集中させる能力。
より複雑な課題は、高次の心的活動(計画する、予測する、考える、感じる、想像する、希望する)が起こるため、必然的にエネルギーが割り振られる。
心的エネルギー
心のバランスおよびレジリエンスを示す。
通常はホメオスタシスによって保たれている。
発達でエネルギーを消耗するため、回復するために停滞や低次の活動を行うことも必要となる。
構え
次の体験を迎え入れる上での心の状態、すなわち身体と精神の事前調整。
意識の成長により、多様な「構え」を取ることができるようになる。