見取り~察する技術~
身体を診取る
観察して、テンションや情動を捉える
→偏りが大きい場合はレジリエントゾーンに向かうように調整する
ハイゾーン
過覚醒:パニックゾーン
交感神経が強く働き、心身が高揚している状態
主に活動時:興奮、心拍数増加、呼吸速め
ストレスが増えるほど活性化し、怒りや逃走を引き起こす
ローゾーン
低覚醒:コンフォートゾーン
副交感神経が強く働き、心身が落ち込んでいる状態
主に休息時:心拍数、呼吸数は減少し、瞳孔は小さくなる
ストレスが少ないと活性化し、リラックスや睡眠につながる
レジリエントゾーン
適正な覚醒レベル:耐性の窓:ラーニングゾーン
自律神経のバランスが整い、心身が安定している状態
心地よいストレス状態、当人の能力でなんとかクリアできる課題など
心を視取る
推察して、心のエネルギーがどこに向いているのかを把握する
→留まっている場合は、成長する方向へ促す
能動的実験
考えから次につなげ、物事にチャレンジする
神経系は次におこる出来事を想定して備える→できる
具体的体験
実際に体験し、出来事を自分事として捉える
刺激を受けて神経細胞が発火→きづく
省察的観察
体験を振り返り、出来事や感情を吟味し解釈する
発火した神経細胞間で新たな回路の形成→わかる
抽象的概念化
経験から取り出された意味が無意識下に格納される
形成された神経回路のミエリン化→使える
魂を観取る
洞察して、「器」の大きさ(視座)を確認する
→発達段階と意識状態を踏まえて、より高位の段階へといざなう
1人称
自己へのフォーカス
自我の拡張範囲:自分自身 : 私
幼児~小学校低学年レベル、安全欲求
事物の具体的な1つの特徴を言葉によって捉えることができる
2人称
他者へのフォーカス
自我の拡張範囲:仲間:私とあなた
小学校高学年~中学生レベル、所属欲求
事物の具体的な特徴を1つ取り上げ、その特徴についてさらに1つの具体的な特性を説明することができる
3人称
集団へのフォーカス
自我の拡張範囲:集団の周りにいる人々:私たちとステークホルダー
高校生~大学生レベル、低次承認欲求
ある事物を取り上げ、その事物の具体的な特徴を複数捉え、それらをまとめることができるようになる
4人称
外の世界へのフォーカス
自我の拡張範囲:社会や環境 : 人類とストーリーテラー
社会人~専門職レベル、高次承認欲求~自己実現
ある事物を取り上げ、その事物の抽象的な特徴を捉えながら、関連づけることができるようになる
5人称
構造へのフォーカス
自我の拡張範囲:ミクロとマクロの往還 : 神・自然・宇宙
達人レベル、自己超越
抽象的な面を関連づけ、一段階高次元の概念の中でそれらをまとめる ことができるようになる
教育において
身体:自律神経のバランスを整える
心:身体の状態と発達段階に合わせた環境をつくる
魂:自己中心性を減らし、自我の拡張性を高める
→見取りから、対象に最も適した学習環境を変化に合わせて選ぶ