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意識レベルと行動目的

それぞれの意識レベルにおける行動の目的をチームスポーツに例えて記述。
細かな区分けについては「発達段階の諸相」を参照。

レベル01:競技をする

前提として。競技を行うこと自体が快であること。

レベル02:試合に勝つ

競技を行わなければ、試合に臨むことはない。
そして、ルール上の条件が整わなければ(強くなければ)、勝つことはできない。

レベル1:優勝する

試合に勝つことを積み重ねなければ、優勝できない。
競技のルールよりも大きな決め事によって、順位(ヒエラルキー)が構成される。

レベル2:収益を上げる

もちろん優勝することも要素の一つだが、よりチームを大きくすることが必要。
たとえ優勝できなくとも、例えばマネーゲームなどで他を上回れば良い。

レベル3:ファンを増やす

儲けるだけでは、チームとしての評価が高いわけではない。
チームに関わる人々を増やすことによって、より価値を上げる。

レベル4:多くの人に知ってもらう

価値が上がることで、チームに関わらない人々への影響力も増す。
より存在感をアピールすることで、自分たちのファンを開拓することもできる。

レベル5:団体のために

大きな影響力を自分たちで独占するのではなく、所属する団体や組織に向ける。
他のチームとの関わりが増えると、団体そのものも活性化する。

レベル6:競技のために

団体や組織を盛り上げるだけでなく、競技そのものの価値を高める動きをとる。
まだ競技に関わりのない人々をいざない、文化として社会に影響を与える。

レベル7:スポーツ/人類のために

競技に基づく文化が、スポーツそのものの価値を引き上げる。
同時にそれらは、人間の生きる目的とも絡み合い、生きる意味の一部を形成する。

レベル8:全体のために

文化と価値、目的と意味といった様々な部分が集まることで全体を成す。
その大きな存在をより精緻に捉えるために考える。

レベル9:あり方をあらわす

物事を捉えるということは、立ち位置に気づくことでもある。
自分自身を自らの目で見ることは叶わないが、観ることに近づくことはできる。

レベル10:普遍性を示す

あり方に近づいても、なかなかそこには辿り着かない。
なぜならすでに、そしてすべてはここにある。

レベル0:非二元性をとく

はじまりの前提がすべてを分け隔っている。


P.S.

  • 新しい段階で生まれる目的からすると、前の段階の目的は目標となる。段階が進んでも、前の段階が消えてなくなるわけではなく、要素として含まれている。

  • ある段階に執着している限りは、属している段階が絶対だと思い込み、次の段階がみえることはない。

  • レベル2までは自己中心、レベル4までが自集団中心、それ以降は意識が自身から離れていく。視点を変えると、意識の高まりが自己の範囲を拡張しているようにもみえる。

  • 高次になるほど抽象度が増す。レベル8以降は経験を超えた意味概念の世界にまで広がっている。


以上。あくまでも私見です。