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神話の清水 今もなお!神さまも“失敗”して成長した ことの葉綴り。二三二

末っ子の御子の系譜も!


おはようございます。雲間の合間に青空が見えています。さて、今朝も「ことの葉綴り。」のひとときです。その後、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』を鑑賞しに映画館へ向かいます。

前回は、神話の物語の中つ巻。
『欠史八代』と呼ばれる、あまに知られていない系譜の物語の、
第三代 安寧天皇(あんねいてんのう)までを綴りました。
安寧天皇にも、三人の御子がいらっしゃって、その二番目の御子、大倭日子鉏友命(おおやまとひこすきとものみこと)が、皇位を継承されました。

第三代の安寧天皇の、二番目の御子、大倭日子鉏友命(おおやまとひこすきとものみこと)が、第四代 懿徳天皇(いとくてんのう)に即位されました。…「懿」……なんて難しい漢字なんだ!!(苦笑)

と、第四代の懿徳天皇(いとくてんのう)のご紹介の前に、安寧天皇の御子の、末っ子の師木津日子命(しきつひこのみこと)についてもご紹介。

「欠史八代」とはいいながらも、系譜が綴られていますよ。
安寧天皇の末っ子の御子、師木津日子命(しきつひこのみこと)
こちらには、二王(ふたみこ)がいらっしゃったこと。
御子とは書かずに二王とかいて、ふたみこ。
漢字が違うのもおもしろいですね。

とはいえ、安寧天皇からすると、二王(ふたみこ)も、お孫さんにあたりますね。
そして、このうちの一人の子の子孫は、伊賀の須知、那婆理、三野の稲置(いなぎ)とあります。
この「稲置」(いなぎ)も、地方を治める首長のことです。
御子の子ども、孫たちが、地方の首長として、そこを治めていたことも書かれているのですね。

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天皇の飲料水「御井の清水」は今も!

そして、もう一人の二王(ふたみこ)ことお孫さんは、和知都美命(わちつみのみこと)という名前だったと、紹介されています。
こちらは、淡道(あはじ)、淡路島の御井宮(みゐのみや)のお宮を営まれていたと、あります。
 そして淡路島には、今もなお、天皇の飲料水として運ばれたという御井の清水の伝承地がこの淡路島の場所にあるのですよ。

淡路島の妙見山(みょうけんざん)の竹林に囲まれた水くみの小屋があり、今も、清水が湧き出ているのです!!
この清水は、妙見山に降った雨水が、歳月をかけて天然の石清水となり湧き出ているもの。ミネラル豊富!!
古(いにしえ)には、天皇の飲料水を、この泉の清水を、朝な夕なに船で大阪湾を渡り朝廷の天皇のところまで運んでいたのです。

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しかも、しかも、なんと現代も、名水を味わえるとか!!!
えええっ~行ってみたい!!!
なんだか、浪漫ですよね。
古代の人達が、毎朝夕、清らかな水を汲んで、それを港に運び、船に乗せて、大阪湾を船で運ぶ人がいて、港に到着するや、また大和にまで運ぶ……そんな市井の人達の営みもイメージできますね。

神話は今も生きている! です!

そんな体験をできるって、すごいですよね。
地元の方は、お水を汲みにいかれたり、この清水で珈琲を出す喫茶店まであるそう。すごい!
この湧き水、淡路島の道の駅「福良」では、「御井の清水」ペットボトルでも販売されています!
なんて、ありがたいことでしょう!

清らかな湧き水
古から今もなお、清水、ご神水のでる所が、日本にはまだ沢山あります
これも、ありがたい神の、自然の恵みですよね。
本当にありがた、すぎる……(うるっ)
大切にしていきたい!! ですよね。
(下の写真は、この喫茶店ではありませんが、淡路島のカフェから大阪湾を見ながらの珈琲タイム)

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声に出して読みたい神の名

また、この清水と御井宮を守られていた、和知都美命(わちつみのみこと)には、二人の女(むすめ)がいました。
兄(いろね)上の娘の名は、蠅伊呂泥(はへいろね)、弟(いろと)下の娘は、蠅伊呂杼(はえいろど)と言いました。
上の娘蠅伊呂泥(はへいろね)は、またの名前を、意富夜麻登久邇阿禮比賣命(おほやまとくにあれひめのみこと)といいます。
声に出して読むと、おほやまとくにあれひめのひこと、と、「おほやまと」が入っていますよ!
字が表す如く、この媛(ひめ)は、のちのち登場する第7代孝霊天皇の妃になられます。

やっぱり神話って、“生きて”いて、おもしろいですよね。

ほとんど紹介されていない、知られていない神さまたちにも、思いをはせてみるって、楽しいです。

あ~淡路島、行きたい~!!
御井の清水、いただきた~い!!(笑)

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―次回へ

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