見出し画像

疫病鎮め「ゆりまつり」と天照大御神様優しいご託宣元 伊勢一四二 神話は今も生きている ことの葉綴り四七四

疫病鎮める「三枝祭・ゆりまつり」

おはようございます。
六月十七日は、奈良県「率川(いさかわ)神社」さんで、
古来から伝わる「三枝祭(さいくさのまつり)」がおこなわれます。
日本でいちばん古いお宮「大神(みわ)神社」の「鎮花祭」とともに、疫病を鎮めることを祈る由緒あるご神事です。
神事は十時半~です。
手を合わせて、今の“疫病”が早く鎮まることを祈ります
ご祭神は媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)さま)です。
こちらの神話では、比賣多々良伊須氣余理比賣(ひめたたらいすけよりひめ)してご紹介しています。初代神武天皇の皇后さまです。

この比賣多々良伊須氣余理比賣(ひめたたらいすけよりひめ)
三輪山の麓の狭井川(さいかわ)のほとりにお住みになられていたとき、その周りに美しい笹ゆりの花が咲き誇っていたのです。
そのことから、ご祭神の媛神さまに慶んでいただくために、酒樽に笹ゆりの花を飾りお祭りしたのがはじまりの古式ゆかしいご神事です。

神武天皇さまと比賣多々良伊須氣余理比賣(ひめたたらいすけよりひめ)さまの「出会い」の神話物語もおもしろいので、よかったらご覧くださいね。
マガジン「神話8 中つ巻 神武東生へ」の後半「ことの葉綴り」二一七~二二〇にあります。

そして、今日も倭姫命さまの物語に入ります。

画像2

<ことの葉綴り>ご案内

「真名鶴伝説が起源「磯部の御田植」神事は今も! 元伊勢一三七 神話は今も生きている ことの葉綴り四六九」が#おでかけ 記事まとめのマガジンに追加して頂きました。嬉しい。ありがとうございます。


これまでの、「ことの葉綴り」の神話の物語のご紹介です。
神さまも“失敗して成長した”と、“神話は今も生きている”を感じる魅力的な神様の物語と、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの物語「神話の物語」(『古事記』『元伊勢』の物語)。そして「エッセイ」と、マガジンを分けてあります。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

画像3


天照大御神さまのご託宣

今朝はショートバージョン!(すいません)
倭姫命さまは、佐々牟江の一基で八百の穂を実らせた稲を天照大御神さまに「懸税(かけちから)」として奉りました。
そして、それを知らせた真名鶴が住んでいたところに「八握穂(やつかほ)神社」をお造りしてお祭りしました。

この「懸税(かけちから)」は、今も、地元の「伊勢神宮カケチカラ会」の方により、手作りをされて、伊勢の神宮の十月の「神嘗祭(かんなめさい)」、十一月「新嘗祭(にいなめさい)」に奉られています。

又、「伊鈴の御河の水漑(ひ)く道の田には、苗草敷かずして、作食(つくりやしな)へ。」と詔りたまひき。
亦、「我朝の御饌夕べの御饌の御田作家田の堰(せき)水道(ひ)く田には、田蛭穢らはしければ、我が田には住まはせじ。」と宣りたまひき。

倭姫命さまは、また「五十鈴川の水を引いているその水路近くの田には、肥料としての刈り取り乾燥させて苗草を敷かずに、米を作り育てよ」と、垂仁天皇としての詔を述べられました。
ここには、農作業の手間はとらずに、天照大御神さまのご神徳による豊作を期待するのですよという意味があるそうです。

また天照大御神さまは、「五十鈴川を堰きとめて神田に水を引いた田は、私の、朝のお食事(御食)と、夕べのお食事(御食)の田を耕作するところです。この私の田には、穢れある不浄の田の蛭は住みつかせないようにしましょう」と、詔を述べられました。
清浄を尊び、不浄を忌み嫌われる天照大御神さまのご託宣。田の蛭は、農作業をする人たちの足の血も吸ってしまいます。
みなが安全に稲づくりができるように保障しましょうという、農作業をする人たちのことを思われの詔なのでした!!

天照大御神さまのご託宣、私たちに人に優しいですね!嬉しいですね
今日は、笹ゆりの美しい花を浮かべて、疫病鎮めを祈りましょう!
そして、初代天皇の皇后となられた、媛蹈鞴五十鈴媛さまの物語も、ご覧いただければ嬉しいです。

ではではまた次回! 皆さま今日もお元気で! いつも有難うございます。
共に「疫病鎮め」願いましょうね(^^)

画像1

―次回へ
#一度は行きたいあの場所
#私の作品紹介


この記事が参加している募集

私の作品紹介

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?