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「元伊勢」まとめ四 御杖代を受け継いで 倭姫命様ご巡幸の軌跡③神話は今も生きている ことの葉綴り五一一

「元伊勢」まとめ 最終回

おはようございます。今日も猛暑になりそうですね。
皆さま、お元気でしょうか? 熱中症に気をつけて、水分を取り過ごしたいですね。

今日も早速、天照大御神さまが伊勢の神宮にお鎮まりになられるまでの、倭姫命(やまとひめのみこと)さまご一行のご巡幸の軌跡、「元伊勢」のまとめを続けます。宜しくお願い致します。

<ことの葉綴り>ご案内
この「ことの葉綴り」全体の神話の物語のご紹介です。
神話は、「神さまも“失敗して成長した”」「“神話は今も生きている”」と、日本の魅力的な神様の物語編。
約、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの「元伊勢」編。
ときおり綴る「エッセイ」編。
それぞれに「マガジン」で分けています。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

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倭姫命さまのご巡幸地 伊勢神宮 別宮・神田・摂社

美し国、伊勢に居たいと欲(おも)ふ

天照大御神さまご神勅を受けられた倭姫命(やまとひめのみこと)さま)。美しき佳き宮処を求めて、伊勢の国を流れる宮川の川上へとご巡幸をされていきました。

伊勢国 瀧原宮(たきはらのみや)
【元伊勢】三重県度会郡大紀町の瀧原宮さま 伊勢の神宮 内宮、皇大(こうたい)神宮、別宮になります

宮川の支流の渓谷の美しいお宮です。

こちらにお宮をつくり天照大御神さまにご鎮座していただきましたが、「この地は私が留まりたいと欲(おも)ふ地にはあらず」と、お諭がありました。
そして、さらにご巡幸を続けられる倭姫命さま。
重臣の大若子命(おおわかごのみこと)より「五十鈴川の川上に吉き御宮処在り」と、告げられて、お悦びになられます。

また、倭姫命さまは、宮川、二見ヶ浦へも御船でご巡幸を続けられます。

伊勢国 矢田宮(やたのみや)
【元伊勢】三重県伊勢市の矢田宮跡

伊勢国 家田田上宮(いえたのたかみのみや)
【元伊勢】三重県伊勢市の神宮神田

倭姫命さまは、天照大御神さまにお供えするお米を作る御田をお定めになられます。それが今にも続く「神宮神田(じんぐうしんでん)」です。ほかにも、櫲樟尾(くすお)神社旧跡地など。

伊勢国 奈尾之根宮(なおしねのみや)
【元伊勢】三重県伊勢市の津長神社さん

ほかにも宇治山田神社さん

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伊勢の神宮 皇大神宮ご創建!

伊勢国 五十鈴宮
三重県伊勢市 伊勢の神宮 内宮 皇大神宮

そして、今から二千年前垂仁(すいにん)天皇二十六年、丁巳冬十月倭姫命さまは、天照大御神さまを、五十鈴川の川上にお遷しし奉られました。
さらに、倭姫命さまは、天照大御神さまをお祀りするための、さまざまなことをお定めになられていきます。

それから約五百年後丹波国にご鎮座なさっていた、お食事を司る御御饌神(みけつかみ)で、衣食住、産業の守神の豊受大御神(とようけのおおみかみ)さまを伊勢にと天照大御神さまのご神勅を賜り、伊勢にお遷しになられました。
それが、外宮、豊受大神宮(とようけだいじんぐう)さまです。

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今に受けつぐ倭姫命さまの祈り

第二十一代、雄略(ゆうりゃく)天皇の御代 二十三年、倭姫命さまは、神宮にお仕えになるものたちを集めて、天照大御神さまをお祀りするためのこころをとかれたのち、薨去されました。

遥かなるときをこえて、大正十二年(1923年)倭姫命さまをお祀りする、倭姫宮(やまとひめぐう)がご鎮座されました。


今にも続く、日本人の魂の故郷、伊勢の神宮、ご創建までのものがたり

神話は、今も生きている、のです

みなさま、「元伊勢」の物語に、おつきあい頂きまして、ほんとうにありがとうございました!!
まだ、倭姫命さま、豊鋤入姫命さまから、はなれがたいのですが……まとめも、一応、終わりとなります。
また、「あっこれも伝えたい!」と浮かんだら、更新しますね。

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参考文献 

最後に、この「元伊勢」物語を綴りにあたっての参考文献のご紹介をば。
倭姫命(やまとひめのみこと)さまの資料は多くはありません。
倭姫命世紀』は、なかなか入手困難で、私が参考にさせていただいているものを、今回は、記しておきますね。

「『倭姫命世紀』研究―付訓と読解―」(中村幸弘著 新典社)
『倭姫命の御巡幸』(監修岡田登 アイブレーン)
『伊勢の神宮 ヤマトヒメノミコトご巡幸のすべて』(大阪府神社庁編 和泉書院)
『倭姫の命さまの物語』(海部やをとめ 冨山書房インターナショナル)
『伊勢神宮に仕える皇女 斎宮跡』(駒田利治 新泉社)
『伊勢斎宮と斎王 祈りをささげた皇女たち』(榎村寛之 塙書房)
『神道事典』(弘文堂)
『図解 伊勢神宮』(神宮司庁・小学館)
『神宮教学学科資料集(第三版)』(神宮教学課)

皆さま、ほんとうに、ありがとうございます!! 感謝と共に!

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―次回へ
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