天使たちとの最終戦線(二章、大海)
俺は専門学校を卒業してから、普通に働き始めた。
そうして普通に働き始めると、俺はどんどん体力があふれ出るような感覚に襲われた。
物心ついた頃はまるで体中に重りでもつけたように、体が鉛のように重くなっていったのだが、社会に出て一人で出来る範囲が増えてから俺は、昔より格段に生き易いと感じるようになっていた。
小中学校の頃は子供ながらにこの思考はおかしい、ここまで分かっているのは周囲から見てヤバいというのを無意識に意識し、周囲の見えている世界の広さに合わせて自分を偽り続けてい