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天使たちの天外戦線(一章、仮初の天使長)
これは、天地開闢よりも前の物話・・・。
天使長「(・・・もう終わりが近い。まったく、この天使長という存在は何なんだ。感情は枯れ果て、心は朽ちていく。才有る存在をこうも使い捨てにするシステムなど、いっそない方が・・・そうだ、俺が無くしてしまえばいいんだ。どうせこのまま待っていても俺は消滅する。その前に少しでも未来に希望を・・・。)」
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ネニア「ねえ、私たちだけ天使長に呼ばれるなんて何
天使たちの天外戦線(二章、孤独な天使たち)
オッソ「ねえ、次の天使長ってビランチになったの?」
イプノ「そうらしいよ。」
グラント「でも、そうしたらチクエは・・・。」
イプノ「まだ、存在している。でもあと二日くらいで消えるらしいよ。」
グラント「そしたら、最後に——。」
イプノ「待ったグラント。彼は最後の時を一人で過ごしたいそうだ。」
グラント「・・・そうなの?」
イプノ「・・・ああ。」
ニエンテ「最後くらいは使命の為ではな
天使たちの天外戦線(三章、予め知る苦悩)
ビランチ「はぁ・・・。」
ドラーク「お疲れ様。ビランチ。」
ビランチ「ありがと。早速なんだけど、ここで少し休むわ。」
ネニア「分かったよ。」
シェンス「おつ~ビランチいる?」
ドラーク「いるけど、今丁度お休み中よ。」
シェンス「そっか。じゃ、邪魔しちゃ悪いわね。」
ネニア「私で良ければ聞こうか?」
シェンス「え?」
ネニア「何か聞きたいことがあるから来たんでしょ?」
シェンス「
天使たちの天外戦線(四章、世界の創造とその弊害)
リスパリオ「ネニア。」
ネニア「あれ、あんたは・・・。」
リスパリオ「俺を知っているのか?」
ネニア「ああ。リスパリオでしょ?」
リスパリオ「そうだ。だが、良く知っていたな。」
ネニア「だって天界で有名だもん。あんたの風変りっぷりは。」
リスパリオ「俺が変わってるんじゃない。他の奴らが普通過ぎるんだ。」
ネニア「その発言。変わってる奴の典型だね。」
リスパリオ「そうか?」
ネニア
天使たちの天外戦線(終章、合わせ鏡)
ビランチ「戻ったわ。」
ネニア「じゃあ早速だけど——。」
イプノ「ちょっと待ってくれ。」
ネニア「ん?何かな?」
グラント「話をする前にまず彼らを落ち着いたところまで移動させてあげたいの。」
ビランチ「・・・分かったわ。じゃあ、三人とも。お願い出来る?」
プロイビー「ええ。」
イプノ「じゃあ、外すね。ビランチ。」
ビランチ「・・・ええ。」
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天使1「・・・グラントさん
あとがき(天使たちの天外戦線)
初めに、この天外戦線を最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。
この天外戦線。天使の戦線シリーズ第五作となります。
今作では、チクエという、ビランチやネニア以上に力を持った天使やグラヴィーネの最愛の天使であったソレが登場します。
そしてこの作品は天界戦線、共同戦線、能力戦線、日常戦線に至るまでに作られた天使たちの関係性は何処から始まったのか?そういったものが表されています。
そしてこれ
天使たちの天外戦線(天使名簿一覧)
熾天使
・チクエ(天使長)「予知・時間支配・構築」
・ネニア「破壊」(杖)
・ビランチ「空間支配」
・セイ「幻・眷属召喚」(杖)
・イプノ「神力」
・ドラーク「神雷」
・ヌーラ「剣術」(一刀流)
・グラント「神力」
・フォルテ「神の鎖」
・オルゴ「剣技」(我流一刀)
・ノーヴェ「体術・暗器術・神風」
・オッソ「剣術」(長刀&短刀)
智天使
・ヴィーゴ「創造」
・シェン
天使たちの天外戦線(天使の初期関係性&後から身に着けた神力一覧)
天使の初期関係性
天使たちの関係性を人間に置き換えた時の表現になります。
・前天使長チクエ
→自身の予知神力を使わない未来を創るため、自ら消滅の道を選ぶ。
天界の双璧
・ネニア&ビランチ
幻師弟
・セイ&ラーナ
勝手姉弟
・グラント&イプノ
冷静兄妹
・イプノ&オッソ
剣術師弟1
・ヌーラ&アルジェント&ディストル&リスパリオ
剣術師弟2
・オルゴ&ピオージャ
犬猿1
・セイ&フ
天使たちの天界戦線(三章、創造への疑念)
フェア「ん~~・・・暇ですね。」
オルゴ「まあ、しばらくはやることがないからな。」
プロイビー「やれることと言えば、下界の人間観察くらいしかないしね~~。」
フォール「オルゴ。そろそろ交代だ。代われ。」
オルゴ「いや、俺はまだ・・・。」
フォール「いいから代われ。熾天使は開闢からずっと働きづめだ。だから休め。」
オルゴ「・・・なら休ませてもらうが、その前に一つ伝言だ。」
フォール「・
天使たちの天界戦線(四章、静かなる対立)
プロイビー「そういえば、グラントには伝えてなかったことを伝えるわ。」
グラント「何?改まって。」
ブッピラ「イプノの件で早めに戻ってきてくれたんだろ?それに関係することだ。」
プロイビー「グラント。イプノだけじゃなく、セイも気を付けて。私の主観だけど、伝えておく。」
グラント「・・・了解。そのことは、ビランチとフォルテは感じているから多分大丈夫。」
プロイビー「なら、いいんだけど・・・。
天使たちの天界戦線(五章、熾天使たちの大逆)
ラスポ「(・・・しばらく見ない間に、地上の人間たちもだいぶ増えたな・・・。にしても、このだだっ広い地上を片っ端から探すのは効率が悪過ぎるな・・・。ここはひとつ、ミスティオに探知をお願いしてみるか・・・。ミスティオ・・・‼聞こえるか・・・‼)」
ミスティオ「(・・・何だ?ラスポか?)」
ラスポ「(ああ。今どこにいる?)」
ミスティオ「(地上にいるけど?)」
ラスポ「(助かった‼一つ頼みがある
天使たちの天界戦線(六章、悪魔と天使の贈り物)
ビランチ「ふう、久々に全力を出したわねぇ。」
グラント「・・・でも、最後は逃がしたんでしょ?」
ビランチ「え?」
グラント「あたし、ビランチの戦い見てて思ったの。あの実力なら確実にイプノは消すことが出来るだろうって。でも、あいつは消されなかった。それって、あなたが見逃したからなんでしょ?」
ビランチ「・・・まあ、そうなるかねぇ。」
グラント「・・・何で見逃したの?」
ビランチ「・・・変