マガジンのカバー画像

詩、エッセイ

12
心の変化、日常の変化
運営しているクリエイター

#詩

「流れゆく季節」

「流れゆく季節」

濃くなった緑。

ウグイスのさえずりの声。

いつかの美しい夜桜。

季節は過ぎ行く時間の流れ。

ポツンと立ち尽くしても
時は止まらない。

愛おしい時間をまといながら、
季節を楽しむ。

「魅力の青色」

「魅力の青色」

「魅力の青色」

空の青色。

遥か遠く宇宙まで続く青色。

引き込まれていく青色。

冷静の青色。

知性の青色。

思考の青色。

自己表現は薄い青色。

直感は濃い青色。

涼しさを想像する青色。

様々な青色に想いを馳せてみる。

「グラデーションの影」

「グラデーションの影」

影の濃淡。

モノクロームのグラデーション。

現実か、はたまた夢なのか。

そっと、この中に入ってみたい。

揺れて揺られて、

溶け込んで消えてしまいそう。

★きゃらをさんの企画
「写真で魅せる世界」に参加します。

https://note.com/kyarawo/n/nffa57ca18b41

「アメンボの水たまり」

「アメンボの水たまり」

小さな窪みにできた水たまり。

水面を動く小さな小さな生き物。

アメンボはどこから
やって来たのだろうか。

水たまりには、
シオカラトンボも産卵していた。

日が照ると蒸発してしまう
小さな水たまり。

わずかな時間を惜しむように
生き物たちは次の世代に
バトンを渡す。

この水たまりが
永遠でありますように。

★きゃらをさんの企画
「写真で魅せる世界」に参加します。

https://no

もっとみる
「茜色」

「茜色」

ドラマチックな空模様

同じ日のわずかな時間差

刻々と変化する空

茜色がみるみる間に広がっていく

しばし佇んで

止まった時間を楽しむ

★夏至の前夜の空

★きゃらをさんの企画
「写真で魅せる世界」に参加します。

https://note.com/kyarawo/n/nffa57ca18b41

「過ぎし日よ、ありがとう」

「過ぎし日よ、ありがとう」

岐路に立たされた時に書いた詩。
自分に残ってるものは何かと考えた時に、
子どもの頃に感じた感性があると
気付いた。

「過ぎし日よ、ありがとう」

暖かな陽射しに包まれ

野原に横になる

日光を浴びた草の匂い

目を閉じるとよみがえる

湖面に映った青い空は

限りなく澄み渡っている

静かな風がさざ波を誘う

鳶が大きく何度も旋回する

時が止まり、あの日に帰る

道端の紫色のスミレはかすかに

もっとみる
「変わろうとするもの」

「変わろうとするもの」

岐路に立たされた頃に書いた詩。
変化を待っている自分がいます。

「変わろうとするもの」

変わろうとするもの、それは何。

芽生え出づるもの、それは何。

過去を引きずり、未来を追いかける。

唐突に現れる心の揺らぎ。

ゆがむ足跡に、切なくも歩調を合わせる。

着々と進む、着々と。

ある日の突然の出来事のために。

崩れ去るものはもろく、

手の中からスルスルと抜けて行った。

わずかな時間

もっとみる