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「セクシー田中さん」を見て、私のセクシー時代を振り返ってみた。

今年ね、
初コロナにかかり、持病+コロナって
かなりヘビーな状況で
後遺症もでちゃって
いまだに香り、わっからへん!な時もありまして、てんやわんやは続行中です。
夫→娘→私の順でみんな一緒に寝込んだんですよ。
病状(筋痛性脳脊髄炎)も悪化して握力0.5になりましたよ。
まいっちゃってます!

で、高熱の中
「オッチョ…オッチョ…」って
ずっと呟いていたんです。
「オッチョってさ、
おちあいちょうじ……だよね、
あ~~~!
20世紀少年だよー!小泉の役のさ、
木南晴夏さん、めちゃめちゃ漫画と同じだったよな~!」ってね
鼻声で家族に伝えたんです。
娘に映像まで観させたりして。
木南晴夏さん、大好きな女優さんです。
その木南さんが主演のドラマ
「セクシー田中さん」
を毎回ムフムフしながら見ています。
昼間は無口なOL
夜はレストランでセクシーなベリーダンスを踊るベリーダンサーの顔を持つアラフォーの田中さんのお話(説明ざっくりだよ!)
そんな田中さんのことが職場で気になっている若くてかわいい朱里。
田中さんが実はベリーダンサーと知った朱里はどんどん田中さんを好きになっていきながら、若さとか、年取ってるからとか、恋愛のこととか、田中さんや朱里を通していろいろ自分に置き換えながら楽しく拝見しております。
ベリーダンスが絡んでいるドラマ!
原作漫画ももちろん読んだし!
(私も初めて夫と二人で書いた小説がベリーダンスの話しだったしねー!)
毎回ベリーダンスのシーンがあり
ワクワクしながら見ております。
なぜならば、私もベリーダンスを習っていたからです。

そんな中
セクシーってなんだろね?って
家族で話し合いになりました。
娘がセクシーに感じるのは
ロバート秋山さん。←なんで?
夫がセクシーに感じるのは
ハリソン・フォードさん。←どうして?
「母ちゃんは誰よ?誰よ?」と言われ
んごーー!!って考えて考えた結果
「演技をしているマッツ・ミケルセンさんだよー!!」と吠えました。
(ハンニバルとかの演技が最高によい!)

そもそもセクシーとは?調べると
『魅力的で性的な魅力を感じさせる状態』らしいです。
家族みんなで「へーー!!」勉強になったねぇと大騒ぎになりました。
ベリーダンスを習っていた頃、衣装も踊りもセクシーよねってよく言われました。
セクシーとか、女性らしいね、には程遠い私がベリーダンスを習った理由は
健康維持でした。
産後の肥立ちが悪すぎて、こりゃ何かしなくちゃならん!と思っていたところ好きな作家さんが「ベリーダンスオススメ!」と言っていたので、さっそく調べて体験することにしました。三十代後半の出来事です。
いろんな教室の体験レッスンを受け
踊りって楽しいー!うひー!となったものの
スクールに通うってさ、娘も小さいし、難しいかも。と思いなかなか習う決心がつきませんでした。
しかし、何件か体験レッスンを受けた中で
めちゃめちゃ可愛い先生と出会い
はーーー!!なんか好き!この先生に習いたい!と、衝撃を受けまくりまして、その先生のもとでベリーダンスを習うことにしました。
その頃私は短髪、ジャージ姿で、周りにもそんな風体の方がちょっぴりいました。
しかし先生は
「お腹は出した方が体の動きがわかるよ」
「髪の毛もね、踊りの一部になるから伸ばすといいよ」と教えてくださり、仲良くなった方々と、次回からはお腹だす服を着ようね!なんて約束したりして、乙女じゃん!と思いながらキャッキャウフフしていました。
ストレッチ後に、聴いたことのないようなエキゾチックな音楽に合わせて丁寧にベリーダンスで使う動きをしていく。全然できなかった動きがだんだんできるようになっていく楽しさ。その後、曲に合わせて振り付けのレッスン。あっという間に時間が過ぎます。
最初の頃は踊るのが恥ずかしいとか、先生のお手本を見ても、えっ?どんな動き?と、ついていくことに精一杯でしたが、周りのみんなもすんごい真剣で、どんどん踊りが上達していくのを見ていて私も上手になりたい!と思うようになりました。
アンジュレーション、ヒップサークル、ショルダー、フィギアエイトなどなど、使ったことのない筋肉を動かす動きがてんこ盛り!
髪の毛を伸ばし、お腹を出すチョリというレッスン着を着て、少しずつ今までとはちょっと違う自分になっていきました。家でお料理をしながら、お掃除をしながら踊りをしていて、夫からもまた踊ってる!とよく言われるくらい、踊るって、ベリーダンスってむちゃくちゃ楽しい!と鼻息は荒かったです。
そして有り難いことに私の住む地域ではベリーダンスを踊る場所やイベントも多くあり、その中でもベリーダンスを習っている方の登竜門としてお店で行われていたオーディションがありました。
お店でベリーダンサーとして踊らさせていただけることがレッスンを受けている方、私の友達の中で目標みたいになっていて
私が習っていた教室以外の方も、沢山の方がオーディションを受けに来ておりました。
私も、え~!受けたい。やってみたいー!と
オーディションを受けたのですが
結果は不合格。
その場所にいたベリ友(ベリーダンス友達)も一緒に不合格。
「落ちちゃったね」
私たちはしょんぼりしつつ、どこかメラメラしていました。
その年の教室の忘年会、食べたり飲んだり踊ったりするのですが
「踊りたい人は何踊りたいか教えてねー!」と先生が言ったので
落ちたベリ友たちと
忘年会で四人で踊ります!と伝えました。
オーディション落ちたからね オチムシャじゃん。顔出しできんよね。って、ベリ友がお面?を購入し、衣装を作ってくださいました。(私以外みんな可愛い容姿です)
なので、
私はチーム名を書いたふんどしを作り
忘年会で「落恥舞者」(オチムシャ)として、踊り狂いました。
お面の穴?が小さく全く前が見えず
それでも精一杯踊りきりました。
会場は阿鼻叫喚。

オチムシャメンバーのお面


キレッキレで踊りきった!

セクシーから
とーーーーんと離れた瞬間でした。


でも先生は大喜びしてくださり
(可愛いのに面白いが大好きな先生)
「今度のショー、落恥舞者で出ちゃう?」と、声をかけてくださり
私たち四人はむちゃくちゃ練習して本番に出させていただきました。
その後も何度か落恥舞者として四人で踊りまくりました。

オチムシャな私と、
後ろの席で見守ってくださる夫と娘


調子に乗って写真集を作ったり
(先生にプレゼントしました)

ラストサムライのトム・クルーズと小雪さんを
真似してラストオチムシャ(夫友情出演)

気がつけば、セクシーより笑いにベクトルが進んでおりました。
笑ってくださる多くの方々に感謝しながらも
先生から
「次はお面を取ってオリエンタルダンサーになろうね!」といったメッセージをいただき気持ちを入れ替え
一生懸命練習して、以前落ちたオーディションを受けたのです。
そうして有り難いことに合格ができ
大好きな友達と一緒にショーにでることができました。
他の教室の方々もいる中
みんなで真剣にショーを作る難しさ!楽しさ!をひしひしと感じました。
私は娘も小さかったため、メンバーに甘えまくりで、独身の若い女性メンバーが多い中、奮闘しておりました。もちろん自分より歳を重ねた方々もおりましたが、とっても美しい方ばかりだったので毎回刺激をいただいていました。
私は背が小さいので
(声優の田中真弓さんと同じ身長です)
ショーの流れの中で
ちっさいおじさん。役になったりして
ノンセクシー担当だった気がします。

奥さんに秘密で女性にちょっかい出している
ちっさいおじさん役になった私。

娘もベリーダンスやりたい!と言いだし、
ちょうど大好きな友人がベリーダンスレッスンのキッズベリーをはじめたので
幼稚園に入り娘もベリーダンスを習いはじめました。
家で私と娘は毎日二人で踊ってばかり。
夫がさびしくならないように?夫にも踊りを覚えてもらい、夫もハフラ(発表会みたいなもの)に何度か一緒にでていただき
家族総出で踊りまくりでした。

ウキウキの娘、当時三歳


家族で踊る!


家族みんなで野外で踊る準備中


ちっさいおじさんの私とヒゲ家族。


シャイな夫にムチャ振りし、踊ってもらう

娘はベリーダンスのコンペにも参加したり、私と同じく踊ることが大好きになっていきました。

娘と二人で踊ったりした!


ショーに出た後
知らないお客様から
「素敵な踊りでした!」
と、声をかけていただいた時
うわー!!ってなったり
先生や、他の教室の先生から
「前よりよくなってる!」とか
言っていただけて
とっても嬉しかったです。
全然上手に踊れないけれど
踊ってる時は「無」になっていて
自分が音になっている感覚になりました。
音楽には物語があり
それを踊りで表現している、と
教えていただきました。
踊りも個性があり性格がでるんだなぁ~と
優しい人は優しい踊り
明るい人は明るさが滲み出てると
私は見ていて思いました。
私は背が低いので衣装を直すのに毎回苦労していましたが、それすら楽しい時間でした。
ぽっちゃりでもスレンダーでも
どんな体型でも
美しいなぁって思える踊りって
ベリーダンスだからかもしれません。
ドラマの「セクシー田中さん」も、ベリーダンスを習いショーに出ることで、自分に少しずつ自信を持てるようになっていたし。
歳を重ねても女性の美しさを引き出してくださる。そんな力をベリーダンスは持っている気がします。
ベリーダンスを通じて
年齢も、生きてる環境も全然違う
たくさんの可愛くて優しくて面白くて
真面目で素敵な方達と出会いました。
一生仲良くしていくんだい!って友人とも出会うことができました。
女子の世界だから
いろんなことを見たり聞いたりもしましたが、みんな一生懸命で愛くるしいなぁって
思いながら、さまざまなことを学ばせていただきました。

小さな頃
頻繁に体を触られたり
知らない人につれさられ
怖い経験をしているため
私は女性に生まれたけれど
女性でいることに嫌悪や恐怖があり
可愛くありたい、とか綺麗でいたい、みたいな女性を楽しむことに背を向けていました。
でもベリーダンスをはじめて
自分の身体を愛し、
お化粧たのしー!とか
キラキラした衣装が素敵ー!と
楽しむことを知りました。
歳を重ねても
女性は可愛く美しくいたいよねって
思うようになりました。

病気になって
ほぼ寝たきりになり
踊れなくなりましたが
身体の中には
踊りたいー!って
熱さはいまだにあります。
でも、ベリーダンスを踊っていたあの頃に戻りたいとか、あの頃はよかったってメソメソしていないのは、
一生懸命めいっぱいベリーダンスを楽しんだからだ!って思っています。
飽き性な私が飽きずに約7年ベリーダンスを続けられたのは、音楽や踊りも好きといった理由以外に出会ってくださった方々が、個性豊かで面白くて可愛かったからだと思います。
また娘が小さくて練習にいつも連れて行ってたのですが、みんな優しくて、ベリ友が一緒に娘を育ててくれたなぁ、有り難かったなぁと、今も感謝の気持ちいっぱいです。

今年は久しぶりに大好きな先生や
ベリーダンスで出会った友人と会うことができました。
(まだ会いたい方がいるのでワクワク中!)
私にとってベリーダンスは仲間と笑ったり、泣いたり、悔しかったり、喜んだり、
ものすごく濃い!青春でした。

ベリーダンスをはじめて
指先足先を気にするようになったり
姿勢も、意識するようになったから
ちょっとはセクシー時代があったかも?と思います。
……あったと思いたい!!

モテたいとか
綺麗になりたいとか
私みたいに健康のためとか
いろんな理由で
ベリーダンスを習うと思いますが
自分の身体を愛し
自分と向き合える
最高に素敵な踊りだと、私は思っています。
自分の中にある最大限の素敵を探して見ている方にもお届けしたい!
楽しんでもらいたい!
そう思うから一生懸命自分を磨きながら踊っていくのだと思います。
それから、レッスン着も衣装も小物も
めちゃめちゃ可愛くて心がキュンとなったり
音楽も異国を感じ、非日常的なところも
ベリーダンスの魅力です。

今回ベリーダンスの思い出の写真を探していたんですが、思いのほか落恥舞者(オチムシャ)の写真ばかり出てきて
セクシーっぽいのがほとんどなく、
私は一体ベリーダンスで何を目指していたんだろう?と家族で大笑いしました。
一緒に全力で落恥舞者を楽しんでくださったメンバーのことは、今も本当に大好きです。
またレッスンを通じて出会ってくださった個性豊かな方々に、
いつまでたっても出会った頃のまま、素敵で可愛い先生に、
心から感謝しております。
いつか体が思うように動けるようになったら
また、ゆっくりベリーダンスを楽しめたらいいなって、そんな風に思うと元気が出ます。
なんか、新しいこと始めたい!と思ったら
お子さんからマダム世代まで楽しめる
ベリーダンスおすすめですよ!
セクシー田中さんも、これからどんな展開になっていくのか
ドラマも漫画も楽しみです!

ベールを使う曲が好きだったー!



最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

心から感謝の気持ちを込めて。

横山小寿々



***

夫と二人で書いた小説
「恋愛偏差値迷走中
~恋のマッスルパンケーキ~」
が、電子コミックになっています!

LINEマンガ
『恋愛偏差値迷走中~恋のマッスルパンケーキ~【タテヨミ】』
https://app-manga.line.me/app/periodic/S126996?_appstore=0



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ほんわか?ラブ?コメディ?
成長ストーリーです。



病気について、家族について、
死にたくなってしまったとき、
いろんな思いを20年セラピストをしてきた経験をふまえて
執筆したエッセイ本
「奇跡を、生きている」
全国の書店さんで発売中です!
読んでくださると嬉しいです!

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