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石川真理子
2024年9月18日 08:39
めんどうな話だと想われるかも知れませんがやはりすべての基本は礼なのです。礼は言葉や態度のみならず表情や立居振舞にもあらわされるもの。礼を生活の基本とするなら人生はもっと快いものとなります。もしも今、人生に不足感を抱いているなら自分に対する思いやりと他者に対する思いやりとが欠けていないか省みてみましょう。他者から失礼な扱いを受けたとしてもその相手に礼を欠く態度をとればあなたに
2024年8月7日 08:31
無知は罪だという考え方があり実際、それは肯定するほかないといえます。一方で知は人を傲慢へと簡単に向かわせます。知を真に知る人はそれにより逆に謙虚になり果ては限りなく無心に近づいていくものでしょう。今、「美」は知識として語られていると感じます。どこぞのなにが、どんなふうに魅力的か。それは誰がつくったものであって、その誰かはどんな人物であって・・・ほんとうのところそんなことはどう
2024年8月6日 08:30
SNSの場合、もっぱら言葉だけが頼りです。オンラインでの対話であっても、やはり実際に会って話すのと同じようにはいきません。こしたことを踏まえれば、かなりの配慮が必要になってくるはずなのです。しかし、一般敵にはインターネットだと妙に気安くなったり、大胆になったりするようです。面と向かってなら決して言わないようなことだったとしても投稿やコメントなら書けてしまうのは、画面の向こうに人が
2024年8月5日 08:30
「話は全身で聞くものです」そう教えられたものですが、それは「間を大切にしなさい」ということをも意味していたのです。相手の話を聞く時には、寄り添う気持ちがありたいものです。もしも意見が食い違ったなら、歩み寄る努力が欲しいところです。どれくらい近づいていいか、どこまで歩み寄ればいいか、あくまで感覚的なものであり、しかも相手あってのことですから、「間」を心得るのは簡単ではありませ
2024年8月4日 08:30
私たちは一生のうちに、どれだけ挨拶をするのでしょうか。初対面でも、しょっちゅう顔を合わせる人とでも、とにかく始まりは挨拶です。初めて出逢った人と挨拶を交わすときは誰でも気をつけるものでしょう。その出逢いが発展するかどうかは、出逢いの瞬間にほぼ決まるからです。「人は見かけによらない」ともいわれますが、たぶん99%の人が無意識のうちに見た目で判断しているはずです。「見かけによらず
2024年8月3日 08:30
自分の格が上がると、出逢う人の格も上がる。あまり好ましい言葉ではありませんが、「ステージが上がる」とか「レベルが上がる」とも表現できます。なんだか傲慢な感じを受けるかも知れませんが、これが私の正直な実感なのです。ひとつ注意していただきたいのは、「出逢う人のレベル」とは、必ずしも社会的地位の高い人とか、大富豪と称される人というわけではありません。私が思う品格のある人とは、お話し
2024年6月27日 08:41
あらゆる現象はみずからの心が創り出している。お釈迦さまは、そう仰せになりました。けれどこの真理を受け入れるのはたやすいことではありません。現状に何らかの不満を抱き未来に不安を感じる人が少なくない今むしろ「そんなことあるわけない」と拒絶し憤慨さえするでしょう。まったく望まない現実をこの自分が創造するわけがない。そう感じるのも致し方ありません。そこで、「心」というもの「自分
2024年6月13日 08:37
日本女性の美しさとは深山の百合のようでありたい。そう教えたのは女子教育の先駆者、下田歌子先生でした。「みやまのゆり」響きまでもが美しい。草木が生い茂り影がいちだんと濃くなる夏暗い緑のなかで真っ白な百合の花が忽然と咲いている姿は静謐という言葉がぴったりです。深山で咲いていても芳香は否応なしに漂います。それに気づいた人が香りの主たる百合を求めておとずれる。「私を見て」と前
2024年6月10日 08:30
いつも前向きでいなければと思いすぎていませんか。前向きでない自分はダメだとどこかで思っていませんか。人はさまざまな信念を抱いていますがそれもそうしたものです。何度も何度も「前向きでなければダメ」と言い聞かせてきたのなら今日、終わりにしましょう。雨が降れば傘をさすように危険な場所を避けて歩くように時には逃げることも必要です。前を向けないときもあるのが人生です。元気がなければ
2024年6月8日 08:46
夏至へと向かう日の光が陽の気を極めようとしています。思い返したいのは冬至の日深い闇の中、陰が極まったあの日何を想い、何を決意したでしょうか。はじめるために終わらせたこと次の扉をひらくため涙をこぼしながら閉じた重い扉そして今、あなたはどこまで進み、どんな世界にいますか。わずか半年前の、星も凍る寒い夜がまるで遙かな昔のよう。セーターにオーバーコートを重ね手袋とマフラーをつけて
2024年6月7日 08:30
道がないなんて思い込みかもしれない。たとえなかったとしても歩き続ければそれが道になる。存在しないものは想像さえできないという。ならばもう想いはその先の世界へと続いている。「前例がない」なんて愚かな言い訳に過ぎないことを知っているのに気づかないふり。「出る杭は打たれる」なんて誰が言い出したのか知らないけれどだいたい人を杭にたとえるのが間違ってる。狭苦しいところでなんだってひ
2024年5月24日 08:30
「美しい決断と夢中が私を支配していた」中西悟堂の『槍ヶ岳』という詩の一節です。美しい決断と夢中この言葉が強く胸を貫いてくる。しかもそれに支配されていた。そこに幸福のひとつのかたちがあるように感じられます。美しい決断とは必ずしも安らかではないかもしれない。根底には挑戦していく静かな覚悟が流れている。いつの間にか私は「ほどほど」である方を選ぶのが癖になっていたのかも知れない。
2024年5月23日 08:30
「佇まい」とは単に立っている様子ではなくその人のあり方までもが表されています。佇まいにはその人が過ごしてきた「時」が見えているのです。どのような心持ちでいるかによって表情も、言葉も、姿勢も、立ち居振る舞いも変わってくるものです。不安を抱え憂鬱に過ごす時間が多かったのか不満が渦巻いて荒い言葉になりがちだったのかあるいはささやかなことにも感謝して小さな喜びを積み重ねていたのか
2024年5月21日 08:30
「ものを大事にしないのは神さまに感謝する心がないからですよ。それは自分を大事にしていないのも同然なんですよ」神社のお社には鏡が祀られています。鏡に向かえば、そこに自分の姿を見出します。このことは私達の中にも神さまがおわすこということ、また、この世のすべては我が鏡であるということを教えてはいないでしょうか。人はもちろんものも鏡なのです。相手に対して微笑めば微笑みがかえってくる