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#離婚問題 でお悩みの方向けの記事

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離婚問題についてご質問をいただくことをまとめました! 離婚でお悩みの方はご参照下さい!
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「会社を経営している人が離婚する場合に気をつけることは?②」

「会社を経営している人が離婚する場合に気をつけることは?②」

前回に引き続き、会社を経営されている方が離婚をする場合に気をつけないといけないことについて、財産分与の観点からお話します。

会社名義の資産は財産分与の対象外ご質問をいただくことが多いのが「会社名義の資産は財産分与の対象にならないのか」ということです。

まず財産分与はあくまで「夫婦名義の財産」が対象になります。
そのため会社(法人)名義の資産は、夫婦名義の財産ではないので、離婚時の財産分与の対象

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「会社を経営している人が離婚する場合に気をつけることは?①」

「会社を経営している人が離婚する場合に気をつけることは?①」

はじめに株式会社を経営している方が離婚をする場合、気をつけないといけない点がいくつかあります。
今回は特に財産分与の際に問題となりやすいところについて、お話をします。

財産分与とは?まず離婚をする際、相手方に対して財産分与を求めることができます(民法768条 参照)。

簡単に言えば夫婦で築き上げた財産を、離婚する際に分けることを求めることができます(財産分与には、いろいろな性質のものがあるとさ

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「相手のモラルハラスメントを理由に離婚できる?②」

「相手のモラルハラスメントを理由に離婚できる?②」


前回に続いて、モラルハラスメントを理由とした離婚について、お話をします。

対等な立場で話し合いができる?離婚の際には、相手と離婚について話し合うことが大切ですが、モラハラを理由とした離婚の場合、この話し合いが十分にできない場合があります。

そもそも相手が話し合い自体に応じようとしない、向き合わないということも考えられます。

また話し合うことができても、相手が一方的に有利な条件を押しつけられ

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「相手のモラルハラスメントを理由に離婚できる?①」

「相手のモラルハラスメントを理由に離婚できる?①」


はじめにご相談を受ける中で、「配偶者のモラハラ」を理由に離婚を希望される方もいらっしゃいます。
そこで、今回はモラルハラスメントを理由とした離婚ができるのか、という点についてお話をします。

モラルハラスメントを理由に離婚できる?モラルハラスメントとは?

まずモラルハラスメントについては、法律上の定義はありません。
一般的には「道徳や倫理に反した嫌がらせ」、「心ない発言、態度(無視)」などを指

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「養育費にはどのようなものが含まれるの??②」

「養育費にはどのようなものが含まれるの??②」

はじめに前回に引き続き、養育費についてお話しをします。
今回はⅠ8歳(成人年齢)に達した後の「養育費」、大学や専門学校などの学費についてお話します。

子どもが18歳に達した後の養育費
成人年齢は20歳から引き下げられ、現在で18歳で成人とされます(民法第4条参照)。

養育費は未成年者に対して支払われるものとされるので、養育費の支払い終期は18歳なのではないか、と考える方もいらっしゃいます。

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「養育費にはどのようなものが含まれるの??①」

「養育費にはどのようなものが含まれるの??①」



はじめに未成年者のお子さんがいる夫婦が離婚をする際に決めておくべきものの一つが「養育費」です。
この養育費の取り決めにおいては、いくつか重要なポイントが存在しますので、今回はその点をお話します。

養育費ってなに?養育費は、一般的には「未成熟子」の経済的・社会的に自立するまでに要する費用(衣食住に必要な経費,教育費,医療費など)とされています。

この養育費は、お互いに話し合いをして金額などを

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「再婚する時に気をつけることは??」

「再婚する時に気をつけることは??」


はじめに
人生は長く、再婚も選択肢の一つです。ただ法的な観点からみると再婚にはリスクも存在します。
特に未成年のお子さんや相続の関係では法律上、気をつけるべきことも多いので、今回はその点をお話します。

再婚と養育費養育費への影響

未成年のお子さんを育てており、前のパートナーとの間で養育費の取り決めをしている方も多くいます。

この場合、再婚によって直ちに養育費の金額に影響するということは原

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「離婚の話し合いの時に不利になるんじゃ…」

「離婚の話し合いの時に不利になるんじゃ…」


離婚の話し合いで不利な立場になりたくない!「自分から離婚を言い出すと不利になるのでは?」
「話し合いの時に言わない方が良いことはありますか?」

離婚に関するご相談をいただく中で、このようなご質問をいただくことが多いです。
離婚の話し合いで不利な立場になりたくない、と不安に思われる方が大変多いのではないかと思います。
今回はこの点についてお話をします。

こんなことは言わない方がいい?今までの経

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「離婚協議書を作る時に気をつけることは??」

「離婚協議書を作る時に気をつけることは??」


はじめにあるご夫婦が離婚をすることを決意し、その条件について話し合ったとします。
親権者をどうするのか、養育費はどうするのか、家はどうするのか・・・といった離婚に伴って多くの事項について決めたとしても、口約束だけでは不安ですよね。
そこで、その条件などを書面に残しておく場合、気をつけなければいけないことは何でしょうか?

離婚協議書を作るときに気をつけることは?離婚をするに当たって親権者、養育費

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「どのようなトラブルがあると、離婚裁判にまで行ってしまうの?②」

「どのようなトラブルがあると、離婚裁判にまで行ってしまうの?②」


前回に引き続き、当事務所で対応した案件の中で、裁判で解決に至ったケースについてお話をします。
離婚問題で悩まれている方のご参考になれば幸いです。

親権者について争いがある場合ご夫婦の間に未成年のお子さんがいる場合、離婚後の親権者を定める必要があります。

この親権について争いがある場合、具体的にはどちらが親権者となるかについて争いがある場合には裁判に至ってしまう可能性は高いと言えます。

財産

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「どのようなトラブルがあると、離婚裁判にまで行ってしまうの?①」

「どのようなトラブルがあると、離婚裁判にまで行ってしまうの?①」


離婚裁判まで行ってしまうのはどんなケース?離婚については夫婦間で話し合いをすることで解決できるケースもありますが、出来ない場合には家庭裁判所で調停手続を利用して解決を目指します。

ただ、それでも解決ができない場合には、離婚裁判(訴訟)を提起し、そこで解決を目指すことが考えられます。

よく質問いただくのは、どのようなことでトラブルになると裁判まで行ってしまうのか?ということです。
そこで、今回

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「離婚の条件はどうやって決めればいいの?③」

「離婚の条件はどうやって決めればいいの?③」

はじめに2回に渡って、冷静な判断ができる状態を作ること、前提となる情報をきちんと整えることの重要性についてお話をしてきました。

今回は、相手と具体的に離婚の条件について話し合うときに気をつけるポイントについて、お話をします。

話し合いの内容は書面に残すなどして一つ一つ確認していきましょうよくご相談をいただくのは「相手が今まで話してきた内容を急にひっくり返してきた」、ということです。
例えば、離

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「離婚の条件はどうやって決めればいいの?②」

「離婚の条件はどうやって決めればいいの?②」

はじめに前回に引き続き、今回も離婚の条件をどのように決めるかについて、お話をします。
特に離婚をする際に大きな問題になる「財産分与」についてお話をします。
財産分与って言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にはどういうものか分からない、という方にこそ読んでいただけると嬉しいです。

財産分与ってなに?離婚の条件を決める場合に、どんな方でも問題になりやすいのが夫婦が結婚生活中に作った財産の清算(財産分

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「離婚の条件はどうやって決めればいいの?①」

「離婚の条件はどうやって決めればいいの?①」


はじめに離婚を考え始めた時、例えば自宅はどうすればいいのか、預貯金はどうすればいいのか、養育費は?・・・などなど条件を考える必要があります。

では、この離婚の条件はどうやって決めればよいのでしょうか。
今回はこの点についてお話をします。

「冷静な判断」ができる状態を作りましょうまず、離婚の条件を相手と話し合う前に気をつけなくてはいけないのが、ご本人が「冷静な判断」ができる状態で条件を考えるこ

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