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茶室

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古民家再生のお客様にお茶を点てて頂いた経験からお茶を習い始め、お茶室を創るようになりました。お稽古のことやお茶室のことを綴っています。
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#愛媛県

暑くて溶けそう…

暑くて溶けそう…

今日はいくつかの用事を済ますために市内中心部へ…それにしても暑かったですね。車の温度計は昼過ぎには35°Cを超えてました。梅雨なのに一気に猛暑になりましたね。

県庁に行ったら菊貞さんのアマビエが飾っていました。

午前中と夕方帰ってからは見積り作業や、図面の修正などをしながらこの前の東京で見た小堀遠州の茶室「転合庵」について忘れないうちにとまとめ作業。

間取りはネットで調べたらこんな感じだそう

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コンセプト別提案ポストカードプレゼント

コンセプト別提案ポストカードプレゼント

このブログでもご紹介させていただいた建築家とリフォームシリーズ、コンセプト別提案ポストカードの印刷ができましたので、新築や古民家再生、お茶室などの施工事例を掲載した会社概要(B6サイズ)のセットを無料でお送りさせていただきます。

お送りさせていただく数量は先着順で30名とさせていただきます。

こちらに必要事項をご記入の上お申し込みください。一週間程度でお手元に届きます。ご応募お待ちしております

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リビングにお茶室 人生に侘び寂びを…「お茶室のある家」

リビングにお茶室 人生に侘び寂びを…「お茶室のある家」

建築士と創るリフォームのご提案。

本格的なお稽古場までは必要無いけど、生活が豊かになるちょっとしたお茶を点てる場所が欲しい…そんなご要望をお聞きすることも多いです。今あるリビングに椅子に座って準備ができる水屋と、小間や4.5畳のお茶室をリフォームで造ってみませんか。

小上がりに炉がある住まい

リビングに小上がりの畳みコーナーはあるけど炉が無い。あるいは畳の間を新たに設けて炉を切ることもできま

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躙口(にじりぐち)

躙口(にじりぐち)

茶室に入る小さな入り口を躙口、あるいは潜(くぐ)りと呼ぶ。高さ二尺二寸(約66cm)×幅二尺一寸(約63cm)の余りの小さな口から躙り入るので躙り上りとも称される。寸法には規準が無く、待庵(たいあん)の躙口は大きく高さ二尺六寸(98cm)、幅二尺三寸六分(89cm)で早い時期のチャレンジでの試みだったようです。

松屋久重の松屋日記で、千利休が「大坂枚方の舟付にくぐりにて出を侘(わび)て面白」とし

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外腰掛け

外腰掛け

お茶事において露地に出て外腰掛けで待つことには意味がある。
外腰掛けを作らせていただきました。

基礎が出来たら土場で小間と同じように材料を選んで仮組みの作業

仮組みが完成したら解体し現場に持ち込みます。足元は柱と束石を貫通させたボルトで基礎のコンクリート緊結します。

仕事納め

仕事納め

2021年もありがたいことにいい仕事をさせて頂きました。大きなものでは古民家再生2軒、新築工事2軒をさせていただきました。無論それ以外にも皆様よりお仕事を頂き感謝しております。ありがとうございました。

晃々庵 下屋工事

砥部の家 古民家再生

スキップフロアのある古民家再生

一休庵 お茶室のある新築工事

古材のある家 新築工事

今年一年ありがとうございました。本日仕事納めとなります。来年

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水屋について

水屋について

表千家、裏千家、お点前が少しづつ違いますが建物の方で言うと一番は水屋の違いが大きいようです。小さなことではヒル釘などの形も違うし、裏千家には表千家にはない大炉などもあったりします。幸いなことに私は表千家、裏千家両方のお茶室を手掛けることができたのでかなり勉強になりました。

表千家の水屋

裏千家の水屋

普通各流派ごとにお茶室を作られる設計の方が多いかと思うのですが、両方経験できたのは、これかな

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三帖台目の小間新築

三帖台目の小間新築

お茶室を建てる際には作業場(土場)で木材を加工しながら仮組みをします。この小間で材料を確認してから3ヶ月ぐらいでしょうか…材料も丸太の場合末口と元口の大きさが極端に違うほど加工も難しいですし、見た目もあるので出来るだけ同じ太さのものを選びます。無論真っ直ぐで見た目も綺麗なものを選び出します。

初めに小屋組の加工から…材料が細くて垂木なども角材ではなく丸太が見えてくるので、見えない部分でどう強度を

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杉皮葺き

杉皮葺き

昨日は今年最後のお稽古でした。

主菓子は福岡の鶏卵素麺で有名な松屋さんの径山(きんざん)というお菓子、羊羹の中に栗が入っていてしつこくない甘さで美味しかったです。お茶も美味しいですが、珍しい美味しいお菓子がいただけるのも楽しみです。

今日は杉皮という素材について

杉皮…文字通り杉の樹皮です。これすごく長持ちします。使い方として茶室の腰に貼ったり、ブロック塀の上にブロックを隠すために貼ったり。

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晃々庵見学…

晃々庵見学…

昨日松山市南斉院にある裏千家茶道教室「晃々庵」さんに庭屋さんの篠原さんとお伺いしてきました。去年の12月にお引き渡しさせていただいたお茶室です。三井ホームさんのツーバイフォー工法のお家をリノベーション、京間畳割りの8帖の広間と4.5帖の又院の写しの小間があります。

この前佐藤先生の一休庵を見学してもらいましたが、次に計画されているお茶室が裏千家さんとのことで、それなら裏千家さんのお茶室の施工事例

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三和土

三和土

三和土とは「たたき」と読みます。元々は敲き土という字が当てられていたようですが、赤土に消石灰と苦汁(にがり)の3つを混ぜることから三和土になったようです。苦汁は塩化マグネシウムです。ベースは赤土、地元の土を使います。土は掘り返すと空気を含んで体積が三倍になると言われます。土を運ぶのは効率も悪いので地元のものを使います。今回は伊予市の土を使っています。土を締め固めてもそのままでは固まらないので硬化作

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腰紙

腰紙

お茶室の壁には腰紙を貼ります。お茶室は土壁なので土壁で着物が擦れて汚れないようにするためだそうです。

お客様が通る所は昔、堺の湊の近くで漉かれたのが名前の由来とされる薄墨色か濃墨色の湊紙や、古い暦などが書かれた反古紙を用います。通常9寸の二段貼りで、上座を起点にして、右手に3分重ねながら貼り、二段貼りの場合は、千鳥にします。

亭主側の点前座は、清浄な気品を表わす純白の西ノ内紙を使います。越前奉

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茶室「一休庵」のある新築工事が完成。その四 小間

茶室「一休庵」のある新築工事が完成。その四 小間

茶室「一休庵」のある新築工事が完成しました。今日は小間をご紹介…
写真は友人である建築写真家の田岡信樹氏に撮影してもらいましたので田岡氏の撮影した写真でご紹介します。

道路からはあまり大きなお家には見えませんが低く構えた数寄屋造り、数寄屋問の屋根は銅板噴きです。玄関を通り一度待合にお入りいただきます。

畳廊下を通り外へ…

踏み石の上を歩いて…

裏には露地があります。お客様は母家から外腰掛け

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茶室「一休庵」のある新築工事が完成。その三 玄関から広間

茶室「一休庵」のある新築工事が完成。その三 玄関から広間

茶室「一休庵」のある新築工事が完成しました。今日は完成した姿をご紹介…
写真は友人である建築写真家の田岡信樹氏に撮影してもらいましたので田岡氏の撮影した写真でご紹介します。

玄関はお茶室用の玄関と、プライベートの玄関二つがあります。

お茶室用の玄関を入ると、寄付きがあります。

靴のままで入れる立礼室兼応接室

寄り付きから畳の廊下を歩いて袴付けに行けます。途中に客用のお手洗いがあります。

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