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Q、カウンセリングについて詳しく教えて

「心のストレッチルーム」前田泰章です。

今回は、ご相談者さんからよくお受けするご質問「カウンセリングとは?」について回答いたします。

カウンセリングとは、対話による療法です。

カウンセラーとクライエントが1対1で行うものもあれば、グループで行うものもあります。

いずれにしろ、おもに言葉を使い、話し合いによってクライエントの問題や悩みを解決していきます。

ただし、「対話」とはいっても、そのメインは「聞く」ことです。

日本で一般的に行われているカウンセリングのほとんどは、傾聴(相手の話を積極的に聴くこと)と共感を重視します。

カウンセラーは少し質問をしたり、相づちをうつくらいで、ほとんど言葉を発しません。

このカウンセリングの技法は、1940年代に、アメリカの心理学者カール・ランサム・ロジャーズが提唱した「来談者(クライエント)中心療法」が元になっています。

この療法では、「人間は誰でも潜在的に、自己成長・自己実現を達成する力を持っている」ものとし、心理的な療法を行う者はあくまでも脇役として、積極的なアドバイスや指示はせず、「聞き役」に徹することが大切だとしています。

このロジャーズの考えは、現在も、カウンセラーが示すべき態度・姿勢の基本とされています。

こう説明すると、当然、「話を聞いてもらうだけなのに、効果があるのはなぜ?」と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。

けれども、みなさんにもこんな経験はありませんか?

「仕事のことや人間関係のことでもんもんと悩んでいたけれど、家族に話を打ち明けたらすっきりした」
「仕事で失敗して落ち込んでいたけれど、友達に愚痴をきいてもらったら、元気が出てきた」
きっと、思い当たることがあるはずです。

人は、心のうちにある感情や思いを言葉にして吐き出すことで、気持ちが楽になったり、癒やされたりします。

これを心理学用語で「カタルシス効果」または「自浄作用」と言います。

カウンセリングにも、このカタルシス効果が期待できるのです。

加えて、カウンセリングの場は、クライエントの心の内を話すためだけに用意された特別な空間・時間です。

普段の生活では、なかなか自分の話だけをする時間はないでしょうし、聞き手はあなたの言動をすべて受け入れてくれるわけではありません。

「あなたが間違っているんじゃない?」
「自分はそうは思わない」
などと、否定されることもあるでしょう。

一方、カウンセリングの場合、時間の許す限り、あなたが話したいことだけを話せばいいですし、カウンセラーはそれをすべて受け入れ、肯定し、共感してくれます。

これは日常にはない、非日常の空間と言えます。

だからこそ、「人には言えない悩み」や「漠然としたつらさ」を思う存分吐き出すことができます。

誰にも言えないと心にしまっていたことを聞いてもらえるので、より大きなカタルシス効果が得られるのです。

また、カウンセリングを繰り返すなかで、自分の心の中の問題を言語化していくと、心の中が徐々に整理されていきます。

客観的に自分を見られるようになっていくのです。

その結果、クライエントは今まで見えていなかった本当の気持ちや問題の原因に気づいていきます。

最終的には、これからどうすればよいか、解決策を見つけていくこともできます。
(前田泰章)


心のストレッチルームでは、話を聴くだけではない「問題解決型カウンセリング」をおこなっています。
▼ご関心のある方は以下サイトをご覧くださいませ。

心のストレッチルームHPより

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