愚かであろうが、それが人間~Foolish as it may be, it is human~現代詩modern poem

何度も中心に


寄せるようになること


果してそれが


正しいかなんて


もう問わなくなる





当たり前のように


存在して


当たり前のように


そこにいる


不思議と嫌ではなく


それは


風景画のようになる


つぅーんのした


表情の中



はっとした



感動とともに



たぶんそれが


自分1人では


発見できない


喜びと感動なんだろう






生きるということに


疲れる原因が


人だって


はっきりわかりきってるのに




それでも


人は


人を求める



単純で難解な問いの


答えは


なんだろう。





寂しいからかな…



甘えたいからかな…




共有したいからかな…




喜怒哀楽を。








添い遂げたいと


そんなふうに


わかりきった答えを


求めてるわけではない




ただなんとなく


仕事と家の往復では


味気ないばかりだと


わかってた




9月から10月に移動する移動線


何本もの答えを編みながら


ただそれを


当たり前のように傍観しながら


ただ


虚ろげな毎日を


過ごす日々



傷つかないかわりに



愛されない



やはり


矛盾のど真ん中


私は生きてるだけなのか



私は生きようとするのか



矛盾で矛盾を


かき混ぜる


グルグル


グルグル


かき混ぜる


答えはでてるけれども


出したくないんだよ



そう


それが


人間なんだね



何度も中心に


寄せるようになること


果してそれが


正しいかなんて


もう問わなくなる



何度も中心に


寄せるようになること


果してそれが


正しいかなんて


もう問わなくなる



それが人間なんだね。



愚かだろうが。


なんであろが。




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