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満たされない あなたが 穴の中で 呟く 限定現代詩

満たされない


あなたが


穴の中で


呟く。


潰れそうな感覚は


感想を表記できない。


当たり前にあることに


感謝しながら


ただ


なんとなく


聞こえないふりをする。


わたしという


感覚には


まだ


到らないようだ。


渇望する想いに


悟られないように


余裕のある鼓動は


脈打つ想いを


引き留める


やはり


根底にあるのは


必要として欲しいと言う


感情なのだろう。


満たされない


あなたが


穴の中で


呟く。


また


聞いてるのに



なにも述べず


ただ


月明かりの中


意識を飛ばす。


憧れに近づきたくないから。


あこがれに


さわりたくないから。



もしくわ。


気づきたくないから。



なるほど。



それだけの


人間なのでしょう。



尻切れ蜻蛉を


眺めながら


ただ


達観する


寡黙は


言葉以上の


価値がまだら模様に


そこに


見せつける。


満たされない


あなたが


穴の中で


呟く。


その言葉に


意味を


もたせないように


今日も


ただ


道化のように


佇む今も


瞬きの度


自己投影を


何度も繰り返す。



それが


わたしの生きると言うことだから


そう


想い


そこに


居座る。



満たされない


あなたが


穴の中で


呟く。





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