人恋しい季節になった 現代詩
なんかさあ
甘えたくなって
手を伸ばすけれども
まぁ
そこには
誰もいない
そんなことは
わかってる
大人になって
何年目だろう
大人になったと
気づいて
何年目だろう
きづかなかったら
大人にならなくて
よかったのかな
それは
どうかなって
自分でもわかってる
なんか
子供の頃は
甘えてよかったような
そんな
優しい夕暮れのような
思い出があって
そんな
気持ちで
手を伸ばす
けれども
されども
まぁ
そこには
誰もいないよね
いて欲しいと
思う気持ちは
人恋しいと
思うのは
恋なの
愛なの
まぁ
今の
感情は
そのどちらでもないんだろう
人恋しくなって
伸ばす手の先に
誰がいて欲しいのかな
どっかで
わかりきった答えの先
まぁ
もう、いい大人だからと
割りきろうとする
自分がいる
子離れ
親離れ
まぁ
人恋しい季節ですねと
照れながら
独り言を
言う
自分を
愛おしくなる
そんな
季節になった
そんな
季節が
かなしいようで
うれしいようで
そんな季節に
想いを馳せる
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