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メルセデスW124のこと

僕の愛車はメルセデスW124、濃紺の320Eです。と言ってお分かりになる方は相当詳しい人だと思いますが、1992年式のミディアムクラスのDOHC左ハンドル、4ドアセダンです。ベンツ(という言い方は好きではありませんが)の中でも、もうあまり中古車でも見なくなった古い車ですが、僕は一生乗り続けることにしていてとても大事にしています。

この頃のメルセデスは「最善か無か」というコンセプトで最高品質の車を、コストを惜しまずに作っていました。製造から30年近く経った今でも毎年ちゃんと点検して部品交換しておくと、新車とは言いませんが2~3万キロ走行時くらいの状態をずっと保ってくれます。そのくらいボディ、シャーシが頑丈に作ってあり、50万キロくらいは余裕で走れる設計になっているのです。

「走って、曲がって、止まる」ことに関する性能は超一流ですが、それ以外の面は本当にシンプルです。新車時に900万円近くした車とは思えないほどダッシュボードはシンプルで高級感は全くありません。左右のドアミラーは畳むことが出来ず、ハンドル位置も調整出来ません。車が人に合わせるのではなく、人が車に合わせるという発想で作られており、最近の車に良く見られるドライバーに媚びた姿勢は微塵も感じません(最近の車に乗っている人、ゴメンナサイ)。

自慢じゃないですが(自慢ですが)僕の車はオリジナルの状態を良く保っているということでメルセデス専門誌に何度も登場しており、表紙を飾ったこともあります。決して華やかでもカッコよくもなく、知らない人が見たらただの古い車ですし毎年下手すると中古車一台くらい買えるほどのメンテナンス代がかかりますが、、僕にとっては絶対に手放すことの出来ない相棒なのです。

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