Koji Sakao

ベリタス・コンサルティング(株)代表取締役。東京生まれ広島育ち。東京大学法学部卒業後、(株)リクルート入社。’00年にベリタス・コンサルティング(株)設立。大学ラグビー部でのポジションはフロントロー。座右の銘は「鶏口牛後」。www.veritas-consulting.co.jp

Koji Sakao

ベリタス・コンサルティング(株)代表取締役。東京生まれ広島育ち。東京大学法学部卒業後、(株)リクルート入社。’00年にベリタス・コンサルティング(株)設立。大学ラグビー部でのポジションはフロントロー。座右の銘は「鶏口牛後」。www.veritas-consulting.co.jp

最近の記事

子供の科学を知っていますか?

みなさんは子供の科学という雑誌をご存じでしょうか。誠文堂新光社という出版社が出している、子供向けの科学雑誌です。大きな書店に行くと置いてありますし、図書館などで目にしたことがある方も多いかもしれないですね。派手な宣伝や広告活動をあまりしていないので一般には知る人ぞ知る雑誌なのですが、実は日本が世界に誇る本当にすごい雑誌です。 子供の科学は大正13年(1924年)関東大震災の翌年創刊されており、今から3年後には100周年を迎える歴史のある雑誌です。震災で東京だけでなく日本経済

    • モチベーションとテンション

      今日で今年度も終わり、明日からは新年度を迎えます。明日から新しく学校に入学したり、就職する方も多いことでしょう。私も32年前の4月1日、桜満開の日本武道館でリクルートの入社式に臨みました。入社後の仕事内容どころか、リクルートの事業内容もろくに知らないまま入社したので不安と希望が交錯し不思議な気持ちだったことを思い出します。 思い起こすとリクルート、特に私の配属された事業部は非常にエネルギーレベルの高い人が多い部署でした。いわゆるテンションが高い会社だったと思います。毎朝の朝

      • かつての愛車、ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム

        今の愛車320Eに乗る前、1988年式・ブラックのファイヤーバード・トランザムGTAに乗っていました。40代以上の人なら、ナイトライダーというテレビドラマを覚えておられるかもしれませんね。さすがに私の車はしゃべりませんでしたが、色々と癖のある可愛い「トラちゃん」でした。今となっては若気の至りですが、車の楽しみと苦労をとことん味わった楽しい車でした。ファイヤーパターンこそありませんでしたが黒く光る車体は迫力十分、もちろん左ハンドルで本当にカッコいい車だったのです。 8,000

        • 鳥取県とロシアIT企業のマッチングイベントを開催しました。

          先週木曜日、鳥取県のIT企業とロシアで最も影響力のあるIT業界団体(RUSSOFT)との合同ウエブマッチングイベントがZOOM上で開催されました。鳥取県商工労働部が主催で当社が運営を受託し、鳥取県側7社、ロシア側10社と参加企業数こそさほど多くありませんでしたが、在モスクワ日本大使館の参事官やRUSSOFT会長の挨拶もあったり、熱のこもった交流がなされ、イベントは大成功に終わりました。 以前、「ロシア人材について」という記事でも書きましたが、ロシアは基本的に親日の人が多く、

          ワシントンの桜祭りを知っていますか?

          今年も桜の季節になりました。毎年春になると会社の窓からすぐ隣の桜の花が見え、季節を肌で感じます。言うまでもなく日本人は桜が大好きですし、満開を心待ちにしている方も多いと思います。花の命は短く、散り際が最も美しいなど、桜は日本人の琴線に触れる要素がたくさんあるのだと思います。 コロナで難しくなってしまってはいますが、近年は世界中に日本の桜の美しさが知れ渡り、この季節になると毎年大勢の観光客が世界中から桜の名所に押し寄せていました。写真は一昨年訪れた弘前城公園の桜です。桜の花び

          ワシントンの桜祭りを知っていますか?

          地下鉄サリン事件

          この週末、ずいぶん報道されていたので改めて地下鉄サリン事件を思い出した方も多かったのではないでしょうか。26年前の3月20日、オウム真理教の信者たちが起こした事件の詳細は何度も報道されていますので省きますが、この事件は私にとっては全く他人事ではありませんでした。被害者・加害者双方に、近しい人が関わってしまっていたのです。 私が初めてオウム真理教に触れたのは大学一年生の時、当時確か五反田にあった「オウム神仙の会」の車内広告を東急池上線の車内で見た時です。「麻原尊師の空中浮遊術

          地下鉄サリン事件

          カフェ経営の思い出

          僕が経営していた「ハイヌーンカフェ」を閉店してもうすぐちょうど10年になります。一戸建ての本社の庭を利用してテラスを造り、8年にわたって経営していました。20席ほどの小さな店でしたが、綱町の三井倶楽部でフレンチを作っていたシェフに来てもらい、洋食中心のメニュー構成、樽生のギネスやワイン、カクテルなどアルコールも充実していて、手前みそですが地域一番店として繁盛していました。酔っぱらって来ると、近くを通る新幹線の騒音すら潮騒の音に聞こえたりして(嘘ですが)、南の島の波打ち際のカフ

          カフェ経営の思い出

          シリーズ: 学校の勉強は世の中で役に立つのか?その①「シートベルトかピカチュウか。」

          よく言われることの一つに、「学校で習ったことは世の中では役に立たない」という話があります。このことはとても深い問題を抱えているので簡単に片づけられる話ではないのですが、僕は全然そんなことはなく、むしろ役に立てようとしていないに過ぎない、と思っています。あらゆる側面から証拠をあげることは出来るのですが、例えば分かりやすい例で「交通事故に逢った際、シートベルトをしていなかった人の死亡率は、ベルトをしていた人の●●倍であった」といった話があります。 短絡的に考えてしまうと「だから

          シリーズ: 学校の勉強は世の中で役に立つのか?その①「シートベルトかピカチュウか。」

          トモダチ作戦を覚えていますか?

          東日本大震災から明日で10年になります。日本はもちろん世界中を震撼させた悲惨な地震からもう10年経つのかと思うと、時の経過の速さを感じざるを得ません。地震発生時私は六本木での打ち合わせを終え、地下鉄日比谷線で当時自由が丘にあったオフィスに戻る途中でした。広尾駅を出てすぐ、電車が縦横に大きく揺れて急停車しました。「まさか脱線?」と思ったのもつかの間、「地震が発生したようです」とアナウンスが流れ、「このあと恵比寿まで移動して運行を停止します」となりました。 恵比寿駅で地上にあが

          トモダチ作戦を覚えていますか?

          プロジェクト契約について

          先日、「プロジェクトマネジメント5つの呪い」という記事を書きました。実は5つの呪いは、それぞれ別個のものではなく互いにからみあっているケースがほとんどです。呪いを解くための方法はいくつもあるのですが、その中で私が最も重要と考えているのはプロジェクトの「契約」です。呪いは、契約がいい加減なために発生してしまうことが実に多いのです。 とかく日本人は「契約」についての認識が甘く、いい加減にやってしまいがちです。日本企業の風土と一緒で発注側と受注側双方が「阿吽の呼吸」を重視し、なあ

          プロジェクト契約について

          プロジェクトマネジメント五つの呪い

          皆さんの中には仕事でプロジェクトを回す立場になられている方も多いことと思います。当社でも人事制度設計プロジェクトを始め、常に多数のプロジェクトが同時進行しており、プロジェクトをいかに効果的・効率的に進めるかは極めて重要な経営課題です。コンサルティングという仕事柄、これまで数百件のプロジェクトに関わって来ましたが、プロジェクトの種類、規模やスコープの大小、期間の長短に関わらずプロジェクトマネジメントにおいて生じがちな落とし穴があることが経験上分かってきました。ここでは「プロジェ

          プロジェクトマネジメント五つの呪い

          創業21周年を迎えました。

          おかげさまで本日、当社は創業21周年を迎えました。2000年2月29日が創業日ですので、正確には今日ではなく昨日と今日の間が創業日だったのですが。このロイヤルサルートは英国のエリザベス二世女王陛下が1953年に戴冠されたことを記念して作られたスコッチウィスキーです。ロイヤルサルートとは英国海軍が王室の特別行事の際に打つ「王礼砲」を意味し、戴冠式の際21発打たれたことから21年熟成の原酒を使用し、シーバス・リーガルで有名なシーバス・ブラザーズ社から発売されました。スコッチの21

          創業21周年を迎えました。

          メルセデスW124のこと

          僕の愛車はメルセデスW124、濃紺の320Eです。と言ってお分かりになる方は相当詳しい人だと思いますが、1992年式のミディアムクラスのDOHC左ハンドル、4ドアセダンです。ベンツ(という言い方は好きではありませんが)の中でも、もうあまり中古車でも見なくなった古い車ですが、僕は一生乗り続けることにしていてとても大事にしています。 この頃のメルセデスは「最善か無か」というコンセプトで最高品質の車を、コストを惜しまずに作っていました。製造から30年近く経った今でも毎年ちゃんと点

          メルセデスW124のこと

          アメリカ海兵隊のこと①

          アメリカ海兵隊のことは、一度は聞かれたことがあると思います。日本国内にも沖縄や岩国などに駐留していますが、辺野古移転問題やオスプレイ配備などの時にやり玉にあがりニュースになっていますので、ネガティブな印象をお持ちの方も少なくないかもしれません。しかしもうすぐ10年経つ東日本大震災の時は、海兵隊を始めアメリカ軍のみなさんがトモダチ作戦と名付けられた活動で八面六臂の大活躍、被災者の救助や生活支援に当たってくれたことを覚えておられる方も多いと思います。 私がアメリカ海兵隊の存在を

          アメリカ海兵隊のこと①

          職務と職能のダブル等級制度

          最近よく「ジョブ型人事制度」が話題になっています。日経新聞などでも頻繁に記事になっており、日本企業の特長だった「メンバーシップ型」から「ジョブ型」へ移行するのが人事の世界ではトレンドになりつつあるように見えます。 当社でもジョブ型人事制度への移行をお手伝いするケースが増えて来ており、以前から「職務ベース」の人事制度設計・導入のサポートを数多く手掛けてきた立場としては、ノウハウもありますし積極的に御手伝いしたい分野ではあります。 しかしながら、日本企業の実際のあり様、社員の

          職務と職能のダブル等級制度

          大好きなボストン

          いつ行っても魅力的な街、ボストン。当社のパートナー会社がボストン近郊にあり何度も訪れましたが、行くたびに新しい発見があり多様な魅力にあふれています。人口わずか70万人しかいないのに世界第9位の金融センターであり、またすぐ近くにハーバードやMITといった世界最高レベルの大学などもあり、風情があり文化と教養の香り高い素敵な街です。 美術館や劇場に教会、アメリカ建国時代の史跡や素敵なレストランなどたくさん見どころのあるボストンですが、僕はNewbury StreetとCharle

          大好きなボストン