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子供の科学を知っていますか?

みなさんは子供の科学という雑誌をご存じでしょうか。誠文堂新光社という出版社が出している、子供向けの科学雑誌です。大きな書店に行くと置いてありますし、図書館などで目にしたことがある方も多いかもしれないですね。派手な宣伝や広告活動をあまりしていないので一般には知る人ぞ知る雑誌なのですが、実は日本が世界に誇る本当にすごい雑誌です。

子供の科学は大正13年(1924年)関東大震災の翌年創刊されており、今から3年後には100周年を迎える歴史のある雑誌です。震災で東京だけでなく日本経済は壊滅的な打撃を被ったわけですが、復興に必要な科学や技術を子供たちに伝えるという志をもって創刊され、以来97年にわたり科学技術を日本の子供たちに分かりやすく伝えて来ました。子供向けに書かれてはいますがその記事内容、執筆者とも極めて質が高く、日本人ノーベル賞受賞者(理工系)のほとんどが子供の頃、愛読者だったと言われるほどの雑誌なのです。

大人が読んでも読みごたえがあり勉強になる記事ばかりですし、楽しい付録も充実しており、科学好きな子供に育てたいならぜひお勧めの雑誌です。

今でこそ技術立国などという言葉をあまり聞かなくなりましたが、かつて日本はその技術力で世界中に名を轟かせていました。SONYや松下電器(現PANASONIC)、トヨタ、HONDAといったブランドは世界中の人達の憧れの的だったのです。こういった世界的メーカーの技術者たちの中にも、幼少期に子供の科学を読んで理工系の道に進むことを志した人がたくさんいたと思います。当社の海外パートナーで日本語の分かる人にこの雑誌を見せると本当に驚きます。こういう雑誌が自国にもあればいいのに、と羨ましがられるのです。

資源の無い日本は技術力などの知識やノウハウ、知恵で国際社会に貢献していくしか生きる道がありません。プログラミング教育に力を入れていくという政府の方針は、そのことを端的に表しています。しかしプログラミングひとつをとっても、無機質な記号の羅列と思うのか、これまで出来なかったことを実現し、文明の発達に貢献する技術の一環と思うのかで取り組む姿勢は全く変わってくると思います。その意味で本質的に重要なのは、子供たちに科学技術のテクニックを教えることではなく、技術や科学そのものに興味を持たせることだと思います。

お子さんのいらっしゃる方は、ぜひ一度子供の科学を手に取ってみて頂きたいと思います。もしお子さんが興味を持つようなら、いずれノーベル賞を取るような科学者に育つかもしれませんから(もちろん保証は出来ませんが。。。)。

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ベリタス・コンサルティング(株)代表取締役。東京生まれ広島育ち。東京大学法学部卒業後、(株)リクルート入社。’00年にベリタス・コンサルティング(株)設立。大学ラグビー部でのポジションはフロントロー。座右の銘は「鶏口牛後」。www.veritas-consulting.co.jp