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加藤広大へのお仕事依頼について【グラフィックデザイン編 / 通常版】
この度はご覧いただきありがとうございます。私、加藤広大は東京都在住のフリーランスグラフィックデザイナー・ライターです。
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koudaikato@gmail.com
Twitter、InstagramのDMも開放しておりますので、そちらでも構いません。
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追悼:アディバ・ノール
僕が初めて紙媒体に寄稿した文章は狩撫麻礼の追悼文で、立て続けにヤスミン・アフマドの追悼文を依頼された。「もう、居なくなってしまった人」について何か書けとオーダーが入るのは、誤解を恐れずに言えばそれほど悪い気分ではない。少なくとも「そいつについて書いたら、そいつが死ぬ」なんて死神よりも随分気楽だ。何より死人に口なしである。
今日、アディバ・ノールの訃報を聞いた。彼女はマレーシアでは有名な歌手で、ヤ
【1】コロナが明けたらこの店に行け!いや!行くな!混むと嫌だから〜祐天寺「margo」の「退行」しないミートボール〜
【注】本文章は一発目の緊急事態宣言中に書かれた。よって、やや現在とは状況が異なる旨記しておく。
暫く外食をしていない。酒が飲めないからである。フレンチやイタリアンを食いながらワインが飲めないのは辛い。中華料理を食いながら紹興酒を飲めないのは寂しい。和食を食いながら日本酒が飲めないのは侘しい。焼き肉を食いながらビールが飲めないのは悔しい。全ての料理をシャンパン、そしてハイボールと合わせられないのが
暇なので、似非バーテンダーが家で美味しく酒を作るコツを書いておく
私は現役のバーテンダーである。つっても週2日店を任されているだけで、似非みたいなものだ。残りはフリーのグラフィックデザイナーとライターとして活動している。つまり「どの仕事でも食えてない」のだが、涙を拭いてばかりはいられない。世の中コロナコロナで仕事もない。つまり暇である。うちの店は恵比寿にあるので、営業自粛の要請を受けて閉めた。つまりつまりいってつまらねぇマクラだが、つまり、普段は書かないような文
もっとみる『JOKER』短評〜傑作なのだが、たったひとつ気に入らないことがある〜
駅のホームで「今、目の前にいる奴を突き飛ばしたら」料理をしているときに「この包丁で手首を切り裂いたら」横で寝ている彼女や彼氏の「首を締めたら」ビルの屋上で「飛び降りたら」のように「想像したことはあるけれども、越えられない一線」の境界線上に立ったことは、誰しもあるのではないだろうか。
人は通常「一線」を越えないが、ときに「あちら側」へ足を踏み込んでしまう者もいる。オーロラ銃乱射事件のジェームズ・イ
『読みたいことを、書けばいい。』〜「文字がここへ連れてきた」は本当〜
田中泰延さんの著書『読みたいことを、書けばいい。』を読んだ。
もう多くの人が本書の面白さ/素晴らしさについて語っている。Twitterで「袋とじ」「ヌードグラビア」「自己啓発ダイエット本」など、高度な情報戦もとい大喜利が繰り広げられている状況は、見ているだけで楽しい。
本書はめちゃくちゃ読みやすい。空きっ腹で酒を飲んだら喉から胃にすーっとアルコールが落ちていく心地よさのように、文字がすーっと、
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ネタバレ防止として知能低め・ときどき記憶喪失レビュー
とにかくマジでアレだった皆、『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』の後に、今回はどうなるのかなっつって「ぼくのかんがえたさいきょうのあべんじゃーずえんどげーむ」を想像したんじゃないかな。
俺もしたんだけど、エンドゲームは自分が考えた1兆億倍は超ウルトラスーパー展開ヤバいから失神・放心・放尿しないように心の準備をして行ったほうがいい。それでも尿は漏れそうになる。3時間だからね。
映画はもう
『バーフバリ 王の凱旋』の感想を外国人の食レポ風に書く
■日本:34歳男性
評価:★★★★★
僕はインド映画にあんまり興味がなかった。『バーフバリ 王の凱旋』を観るまではね。
この映画がはじまってから最初の五分で、ああ、僕の人生はここから変わってしまうんだということを、即座に悟った。そのくらい素晴らしい映画だった。
映画が終わってしまったとき、僕が何をしたか? 立て続けに『バーフバリ 伝説誕生』も観て、気付けば腕立てと腹筋を繰り返し、都内でまだか
「迷走王ボーダー」以前と以後、境界線上に挟み込まれた栞
狩撫麻礼先生が逝去されたという一報をTwitterで目にし、驚きとともに「氏が一番文句を言いそうなシチュエーションで知ってしまったな」と、ちょっぴり苦笑いしてしまいました。
虚を突かれたと言いますか、体調が悪いとは聞いていたのですが、狩撫麻礼以降、次々と筆名を変え、(しかし狩撫節でバレてしまうという魅力は今はさておき)ほとんど謎に満ちた素性からなのか、未だ実感がわきません。この非現実感は、まるで