棘雲

そして貴方は雷雲に覆われた海へと漕ぎ出す。櫂の音は虚ろに消え、置き去った思い出もやがて…

棘雲

そして貴方は雷雲に覆われた海へと漕ぎ出す。櫂の音は虚ろに消え、置き去った思い出もやがてすべてが薄れゆく。

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  • 化学期末の感想

    筑波大学附属駒場高等学校で実施された化学の期末考査に関する分析と解説をまとめています

最近の記事

また五月祭に行ったよ

一浪して東大落ちたから五月祭に行く気にならないという意見もあるが、俺はそう思わない。 (中略) という考えで一年ぶりに本郷を訪れたのだが、現地で会った高校の後輩(しかし、彼は現役で大学に入っているのでもはや同輩である)に「二浪ですか?」と言われた。別に東大志望の浪人じゃなくても五月祭行っていいだろ!! まあそんなことはともかく、今年の五月祭は昨年と比べてやたらと暑い日だった。天気予報を見たら最高気温28度とのことだ。あれ俺が学外の人間だから知らないだけで実は今年から八月祭

    • 学園偶像名人をやる

      5/16にアイドルマスターの新作「学園アイドルマスター」がリリースされたということで、とりあえずやってみようと思う。俺はあの283プロダクションで多くのアイドルを導いてきた伝説のプロデューサーであるため、その経験を活かせばたとえ舞台がアイドル養成学校に変わろうともアイドルを夢の舞台に導くことなど造作もないことであろう。まあ283プロダクションは約3年ほど休業してるんですけど。 オープニングが終わり、まさかの大塚明夫の声帯を持つ理事長に挨拶すると早速最初にプロデュースするアイ

      • JUST STOP 拉麺

        俺も明日から晴れて大学生である。なんか一年遅い気もするけど多分気のせいだと思う。で、それは要するに自分が行動するテリトリーが変化するということであり、こういう時に大切になるのは昼飯で食べに行く先の目星をつけておくことだ。思い返すと、御茶ノ水ではやたらうどんを食っていた気がする。しかし、これは俺が悪いのではなく、近くの牛丼屋が松屋ではなく吉野家で、その上神保町に食べに行くほどの余裕を昼に与えてくれない変な予備校が悪い。こういう状況下では呑気に昼飯に何を食べるか迷っている暇がない

        • 節分総括

          国際情勢:難化 節分を取り巻く国際情勢は一昨年のロシアによるウクライナ侵攻以来難化傾向であるが、今年度はさらにイスラエルのガザ地区におけるジェノサイドをはじめとする憂慮すべき事態が発生し、前年より難化となった。 豆まき:やや易化 ここ数年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から人同士の接触が制限されたため難化傾向にあったが、今年度はこのような制限が緩和され鬼役との濃厚接触も容易になったため全体的には易化となった。一方で、在宅勤務からオフィスワークへの復帰が親子間のコミュニ

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        • 化学期末の感想
          4本

        記事

          メイク・ジャパン・グレート・アゲイン

          ⚠️おことわり 本稿にはセンシティブな内容が含まれます。閲覧は自己責任でお願いします。 先日、国民的指名手配犯である桐島聡の身柄がついに確保された。と言っても、公安警察が情報を頼りに執念の逮捕を果たしたとかそういう話ではない。末期癌を患い死にかけの状態だった桐島本人が素性を明かしてようやく身柄が確保されたのだ。 さて、この衝撃的な出来事を通じて明らかになったものが桐島の行方の他にもう一つある。それは、全国指名手配犯について50年もの間生死すら掴むことができず、終ぞ自力で逮捕

          メイク・ジャパン・グレート・アゲイン

          政治批判

          何か独特の景色があるわけでもない典型的な日本の山道、傍には「国道425号」の看板が54°ほど倒れかかった状態で植物と絡み合っている。当然ここを通る車など滅多にお目にかかれるものではないが、しかし今日はラッキーデーだった。ボディのメッキがあちこち剥がれ、赤錆に覆われたオンボロの車が耳障りな駆動音を鳴らしながら走る姿がある。男にとってそれは亡き両親が遺した唯一の形見の品であったが、やはり「唯一」と言うにしてはどうにも寂しい。 「畜生、ジジイの言う通り海沿いを迂回してくるんだった!

          政治批判

          流石にそろそろ知らないと恥ずかしい激アチチミーム「アチチ魔人」を解説

          お久しぶりです、IRAです。 本日は東大を中心に空前の大ブームを起こし、来年の広辞苑に掲載されることが確定した激アチチミーム「アチチ魔人」を解説します。というのも、これを知らないともはや日常会話に支障をきたすレベルで既に人口に膾炙しており、かと言って知らないことが他人にバレると社会的に迫害されてしまうため今更他人に訊くこともできないため、そんな弱者を救済する必要があるからです。 元ネタ このミームの元ネタとなったゲームがあります。それはカイロソフト社がスマートフォン向けに

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          駿台生の一日を紹介

          午前7時。 タブレットに設定しておいたアラームの音で目を覚ます。寝覚めは良くないが、そんなことにはとうに慣れた。こういった生活をしていると、良い朝を迎えられる日の方が珍しい。 ダイニングの方に行くと、銀色のオートマトンがキッチンで料理をしていた。こちらに背を向けてはいるが、彼の高機能センサーは半径5m以内の動くものを正確に捉えることができる。 「ああ、旦那様、お目覚めですね。今日の朝食は鶏卵味の栄養ブロックとトウモロコシエキスを使ったエナジースープでございます」 彼の名はワー

          駿台生の一日を紹介

          嘘旅行記:アルゼンチン編

          火山灰降り注ぐヨーロッパを脱出し、僕が次に目的地としたのはアルゼンチンである。猛暑の夏はまだ終わっていない。北欧の避暑が不可能となれば、南半球に向かうことは必然であろう。そう思ってブエノス・アイレスに到着したはいいが、僕の期待はいとも容易く裏切られた。暑いのである。信じ難いことが起きている。アルゼンチンは真冬のはずだ、それなのに、気温を見るとブエノス・アイレスは30℃!半袖半ズボンで波止場で釣りをしていた中年の男性は、何故だか今年は異様に暑いとこぼしていたし、今年が異常という

          嘘旅行記:アルゼンチン編

          夜行バスの欺瞞を白日の下に晒してやる

          夜行バスの欺瞞を白日の下に晒してやる。 欺瞞その①「安い」 夜行バスは安価な移動手段として広く知られ、持て囃されている。だが、本当にそうだろうか?大学に入っていない俺にとっては少々高度な概念だが、どうやらこういうレポートには根拠(ソース)が必要らしいので、まずはソースを提示する。 Googleで検索すればこの通り、すぐ出てきた。便利〜。 新幹線に乗る人間は実在しないので比較対象から外すと、夜行バスは在来線の半分未満のカネで乗ることができるらしい。なるほど、これだけ見れば

          夜行バスの欺瞞を白日の下に晒してやる

          嘘旅行記:アイスランド編

          日本のみならず世界的に猛暑が続く最悪の夏、生きるために日本を飛び出すしかなかった。所謂避暑というやつである。南半球の国に行くか迷ったが、結局緯度を上げることで暑さから逃れることに決めた。これは北極圏の境にある極北の島国、アイスランドを僕が訪れた時の記録だ。 アイスランドに行くのは簡単なことではない。アイスランドには空港がないため海路で行くしかないので、僕はまず羽田からストックホルムに飛び、さらに乗り換えてノルウェーのベルゲンに降り立った。このような長時間のフライトは飛行機が

          嘘旅行記:アイスランド編

          東京スカイツリーが高すぎる

          東京スカイツリーが高すぎる。 怒っている。なぜなら、あまりにも高すぎるからだ。 なぜこんなに高いのだろう。高すぎて、人を舐めてるとしか思えない。 どれくらい高いのかというと、まず東京タワーより高い。まあ、しかしこれは理解できる。 しかし、ギザのピラミッドより高い。一般的な感性の持ち主なら、当然ここで疑問を覚えるはずだ。ピラミッドより高いのは妥当なのか?と。 さらに、上海タワーより高い。ほんの2m高さが違うだけで、調子に乗りすぎではないか? より悪いことに、ペトロナス・ツインタ

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          五月祭に行ったよ

           浪人だから五月祭に行く気にならないという意見もあるが、俺はそう思わない。考えてみてほしい、今自分は東大落ちの浪人なので東大生と比べて明確に劣る立場であるが、五月祭は俺が客となるので東大生は俺を尊重せねばならない。こんな素晴らしい機会を逃す手はないではないか。  まあそういうわけで、東京大学の学園祭である五月祭に行ってきた。五月にやるから五月祭というのは何とも安直なネーミングで、日本最高峰の大学でござい、と威張ってみても所詮その程度のセンスしかない奴の巣窟なんだろうなという

          五月祭に行ったよ

          東京大学不合格体験記

          東京大学に落ちた。それはとても、とても悲しいことだ。僕は反省をせねばならない。僕の何がよくて、何がダメで落ちたのか、それを反省しなくてはならない。だから、僕は僕の受験勉強の軌跡を振り返ろうと思う。 思えば、僕が東京大学を志したのは高校2年生の時だった。それまでは高校を卒業した後で和歌山に草庵でもこしらえて世を救う意志を持った英雄が訪れてくるのを待とうと思っていた。そういう諸葛亮みたいな生き方に憧れた。なぜ和歌山なのかというと、和歌山は交通の便が終焉を迎えているクソ田舎なので

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          2023年共通テスト体験記

          東の果ての島国には妙な風習がある。儀式といってもいい。いい塩梅の年頃まで成長した島民を選別し、現世に君臨する「社会」という巨獣に、その血肉となりうる従順なマニュアル人間を捧げるための儀式だ。 さすがマニュアル人間を選別する儀式というべきか、それには幾つものルールがあった。執行中に「社会」が指定した道具以外一切机に出してはいけないと言われ、電子機器の電源をオフにするよう強制され、挙句トイレに行くことさえ「社会」の手下である試験官というやつに許可を取らないといけないらしかった。

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          カレイライスの廛(みせ)

          懇意にして居る社長との会合を終え淺草の街に出てみると、通は人でごった返して居た。群衆の頭上には、彼の有名な凌雲閣が見える。人々はやれ淺草十二階だのと持て囃すが、あのビルヂングに恒に見下されているような気持がして、此処に来る度、おれはどうにも落ち着かぬ心地になるのであった。 しかし腹が減った。あの社長の噺が余にも長いもので、昼飯時はとうに過ぎて居ると云うのにおれは何も口にして居なかった。今直ぐに何かを口にしたかった。そこに、"猫寅亭"と記された矢鱈と豪奢な看板が眼に止った。社

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