『第一話』世界一美しい寺院と国境パレード@アムリトサル インド〜ウズベキスタン陸路旅①
※2分くらいで読めます。
ときは2019年10月。コロナのコの字もなかった頃。
インドからパキスタンに陸路で行った話。きままな無計画旅。
サンタナゲストハウス(日本人宿)で出会った二人の女の子とひとりの男の子とパキスタンに行こうという話になった。計四人のパキスタントリップのはじまり。
このときの所持金15000円ぽっきり。クレジットカードはICチップがいかれてたから使えず。
《1日目》
まずはデリーから国境に近い街アムリトサルを目指す。
20:00くらい出発のバス。四人のうち二人は、なんでか忘れたけど、次の日の便で合流することになり、二人でデリーのバス乗り場へ。
チケットは日本人宿サンタナゲストハウスで手配してもらった。1600円くらい。
フルフラットでベットのようなところに、寝転ぶ。二人用なはずだがとても狭い。知らない人とこのベットで寝るのはなかなかすごい。僕らは二人なので窮屈くらいで済んだが。
スリーピングバスで、約8時間。
これから向かうアムリトサルは、パキスタン国境近く。シーク教というインドの比較的お金持ちの宗教の総本山?があるところ。ゴールデンテンプルという黄金の寺院がある。
シーク教という宗教をご存知だろうか?シーク教の人々は頭にカラフルなターバンを巻いており、ヒゲも長いのですぐに気がつく。なにやら、宗教的に髪やヒゲに刃物を当てては行けないらしい。またお金持ちの人が比較的多く、ほとんどの人がヴィーガンでお酒も飲まないという。
《2日目》
朝4時頃、アムリトサルに到着。眠たい目をこすりながらバスを降りた。まだ真っ暗。
朝早すぎてやることもないので、バスが到着したところから、リキシャー(インドのトゥクトゥク)でその寺院にいく。150円くらいだったかな。
リキシャーが寺院に近づいていき、止まる。街とは少し離れていて、空気が違う。リキシャーの運転手にありがとうと伝えて、参道の方に歩いていく。
参道は、トルコやアラブ系の雰囲気がある。とてもインドとは思えない空間。ゴミは落ちていないし、綺麗な石畳。
電灯にはBOSEのスピーカーがついていて、まだ暗いにも関わらず、お経のような音が高音質で流れていた。
おとぎ話の中に入ってしまったような感覚になった。
ずっと参道を進んでいくと、寺院の入り口があり、荷物検査の列ができていた。
その横には靴を預ける場所があり、自分たちも裸足になった。一帯は大理石のようになっているので、ひんやりしてとても気持ちがいい。
入り口に並んで2,3分ほどで自分たちの順番になり、係の人に従って持っていた大きなかばんを開けた。ここで少しの誤算があり、かばんの中に入っていた靴も預けてこいとのこと。ええええ、それ関係ある?と文句をいいつつもしょうがなく、もう一度靴を預けに戻って、また入り口に並んで中に入った。
入った瞬間、黄金に輝く寺院が目に入る。
天国に来たと本気で思った。それは暗かったからかも、眠たかったからかもしれないが、夢の続きを見ているようだった。
その寺院は、囲まれた池にライトアップが反射し神々しい雰囲気を放っていた。
そこからまた美しかったのが、日の出の時間だった。池に反射する日差し、真っ赤な太陽。間違いなく人生でいちばん綺麗な日の出だった。
この風景が心に残りすぎて、朝日を見たあとの1日の記憶がほとんど残っていない。
宿にチェックインしたのも、そのあとどこにいったのかも。
あ、サブウェイでサンドイッチ食べたのだけいま思い出した。
宿はairbで取ったところ。一泊4000円くらいのアパートの1室だったのだが、ベットルームが2つとキッチン、シャワー、ベランダ、バーカウンターなど全部で4,5部屋あった気がする。
久しぶりに綺麗な良い部屋。日本っぽい部屋に泊まったので、uber eatsでピザとポテトとかを頼んで食べた。全部で500円くらい。
テンションが上がって、ベットにダイブして二日目が終わった。
《三日目》
夜行バスで来たあとの二人が朝5時くらい宿に来て、合流できた。
今日も同じところに泊まるので、みんな荷物を置いてお出かけ。
ようやく揃った四人でまたまた寺院に。
昼に来てみたら、ひとひとひと。ひとだらけ。
昨日は寺院を外から見るだけだったので、入ってみることに。
2時間くらい?待って、やっと寺院の中に。外から見ても金一色だけど、中もすべてが金色。しかもあとから聞いた話によると、下の方はメッキらしいが、上の方は純金でできているとか!ただ、あんま写真撮る雰囲気じゃなくて、撮れてない、。
また、この寺院は入場料、シャワー、宿泊、ごはんが24時間無料という話。それは体験してみないともったいない!ってことで、ごはんを食べてみることに。体育館並に大きな建物にズラーッとよこに座ったら、皿が配られて、そこにチャパティーとカレー2種類がすごいは早さで注がれていく。
すべてがボランティアで運営されていて、経費はすべて寄付によって成り立っているとのこと。シーク教すげぇ。
ここに居たらずっと生きていける。
ご飯を食べてまたゆっくりまわっていると、四人のうちの一人が、人混みに圧倒されたのか、暑すぎたのか、熱中症のような症状に。
病院がないかと周りの人に尋ねると、寺院の中に診療所があるとのこと。すぐ診てくれて、血圧とか測ったりして、薬くれた。しかも無料。インドは民間の病院以外は基本的にお金がかからない。
薬で症状を抑えつつ、宿へ帰り、少し休憩した。
午後にはパキスタンの国境近くで行われるパレードを観に行った。アムリトサルからタクシーで1時間くらい。往復で1500円くらいだったかな。四人なのでちょうどいい。
そのパレードがとにかくすごい。球場みたいな場所で国境を隔てて、インド軍とパキスタン軍がいかに自分たちが優れているかのアピール合戦をする。そのあたりにフェイスペイントをする人などがおり、観光客はお祭りのように楽しむ。
インド側は女性活躍のアピールなのか女性がみんなで踊るというようなパフォーマンスをしていた。これを毎日してるというのだから驚き。
宿に帰って、ひとりが日本のカレールーを持っていたので、みんなでつくることに。じゃがいもやにんじんなどの野菜をあたりの屋台で物色する。米も買って、全部で500円もしなかった気がする。和気あいあいとキッチンで料理した。久しぶりに食べる日本のカレーはとても美味しく、染みた。
翌日はパキスタンへ国境超え。
遅くなりすぎないように思い思いの場所で眠った。
ゴールデンテンプルと国境のパレードはインドの思い出の中でもトップクラスに印象深い。ぜひ行ってみてほしい。
翌日の国境もおもろいことがたくさんある。次へ続く。
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