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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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#感覚

土地の匂い

土地の匂い

今日は出張で出かけていました。 いつもと違う地の風景は刺激になります。ただ、都会だったので自分の視界が遮られてなんだか窮屈でした。

いつも慣れない土地に行くと、違和感を覚えます。 その違和感がなんなのだろう? と思っていました。それはもちろん人や風景が違うというのはもちろんなのですけど、その地に降り立った瞬間から感覚が訴えかけるのです。 その理由に今日気づきました。

匂い、なんですね。

夜に

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感じることに正直に

感じることに正直に

リフレーミングに代表されるような、言動の捉え方を変えるって人間関係を円滑にする上ではとても役立ちます。
けれど、それを生の感情に対してやってしまうと、自分の感覚が狂ってしまうかもしれません。

ある集まりの会合があって、3ヶ月前からその段取りを任せている子がいました。メンバーに対しての進捗の報告もほとんどなく、前々日になって慌てたように連絡をしていました。
わりと内輪な会だったので、これも経験だ

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括弧の中

括弧の中

「つまらない」と感じる時、本当にそれはつまらないのでしょうか?

なんだかおかしなことを言っている気がしますが、結構本気で思っています。

3回同じものを観る経験をしました。1回目の率直な感想は「つまらない」でした。3回目の感想は「面白い!」でした。

なぜ真逆の感想になったかといえば、全体像が掴めて、個々の理解できなかった事象が自分の中で繋がったからでした。

1回目の僕の感想は「(わからないか

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まだ見ぬ風景に辿り着くために

まだ見ぬ風景に辿り着くために

 体系的になにかを学ぶってことが僕は苦手だ。

 だから、いつも理論を説明されてもピンとこない。今、微分の勉強をしているのだが、なんじゃそらってずっと思っている。自分で調べたり、本を読んだり、説明を聞いたりするのだが、ハテナマークが頭から離れない。

 でも、それが悪い状態だとも思っていないのだ。いつか繋がる瞬間がくるから、この「わからない」に留まっている。

 積み上げていく。
 それが自分に合

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ざわざわ

ざわざわ

 今日はなんだかnoteが全然書けない。
 いくつか書き始めて、手が止まってしまう。
 思考がいつにもまして、形になっていかない。

 すごく内心がざわざわしている。

 町を行き交う人々の顔が、どことなく険しい気がする。
 だれかなんとかしてくれ。
 そんな声がそこかしこから聞こえてくる。

 自分の中からも聞こえてくる。
 けれど、お互いの顔を伺っているうちはだれも動き始めない。

 待ってい

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感覚の差異と交差点

 石油ストーブを買った。ストーブが動かすために、合わせて単一電池を買ったのだがやけに小さく感じた。掌に簡単に収まる。
 そもそも単一の電池を使う機会が久しくない。おぼろげな小さい頃記憶では「大きいな」と思っていた。自分の手に収まらないこれを一体なにに使うのかと疑問に思っていた。

 単一電池の大きさは変わっていないはずなので、僕の身体が大きくなったのだ。  こういう感覚の差異はよくある。

 人

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気持ち悪さの源泉

気持ち悪さの源泉

「気持ち悪い」
 ニュースから流れてきた言葉を聞いて、僕は反射的に口走っていた。

 その言葉について詳しくは触れないけれど、普段出会わないなかなか新鮮な感覚だった。嫌悪感とは違う、まさに受け入れられず反射的に吐き出してしまうような拒絶反応だった。

 気持ち悪さは自分の中にあるものだ。たとえば、食べ過ぎ飲み過ぎで気持ち悪い。なにか地雷があって、それに刺激が加わることで生まれてくる感覚。だから、中

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本を読んだら地に足ついた

本を読んだら地に足ついた

 2時間くらいぶっ通しで1冊の本を読み切った。

 1つの本にこれだけ集中できたのは久々だったかもしれない。読書自体はやっていたけれど、ちょっと読み進めて別の本をつまんでといった具合に散発的だった。

 そもそも1つ行為に数時間単位で没頭したのも久々かもしれない。考えること、決断すること、行動すること。それがあまりにも多くて、完全に浮き足立っていた。

 落ち着けるタイミングを見計らいながらも、ど

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危機察知

危機察知

 10月なのに、汗だくな一日だった。
 日が落ちて随分経つのに、まだ暑さが尾を引いている。

 この不快感を覚える感覚は、重要なのかもしれない。僕達が普段なにも引っ掛かりを感じない時、それはそれで心地良いのだ。ただ、それが当たり前すぎて意識されない。しかし、なにか異変が起こると、途端に嫌な気分になる。

 つまり、違和感を敏感に察知して、それを避けていけば、少なくとも自分にとって悪くない環境に身を

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見えているのに見えない光

見えているのに見えない光

 目の前の風景は一緒でも、そこから受け取れる情報の量と質は、全く異なる。同じものを見て、同じだけ吸収していると思ったら大間違いだ。だから、僕達は受け取る力を高めるために体験し、学ぶ必要があるのだ。

「知る」だけでは、絶対に辿り着けない次元がある。

 この写真と記事を見ても、僕は「痛そうだな」としか思えない。
 そこから一体なにをどうしたらこんな状態になるのか、理解も想像もできない。しかし、同じ

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行為と思いを一致させる

行為と思いを一致させる

 人の心が動き、揺さぶられる時には五感や身体性がとても重要だ。子どもを見ているとよくわかる。

 嬉しい時は飛び上がって喜び、気に入らない時は手足を振り乱して泣き叫ぶ。感情を身体全体で表している。ただ、年齢と経験を重ね、抽象的な思考と社会性を身につけると、身体をコントロールして抑えつけるようになる。

 ショッピングモールの床に寝転がって駄々をこねる大人はまずいない。

 ただ、そうやって自分を制

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とじたの、ひらいた

とじたの、ひらいた

 わかりづらいつながりをどう増やし、深めていけばいいんだろうか。

 理由をつけて会わなければいけない状況に、胸が張り裂けるほどではないが、雪が積もりように寂しさを感じる日々が続いていて、それは繋がりが薄まっているからだと感じていた。

 けれど、それは全ての人が感じているわけではない。以前よりもイキイキとしている人もいる。

 その違いはなんだろうと考えていて、おぼろげながら浮かんできたのが、「

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とりあえず踏み外してはいない

とりあえず踏み外してはいない

 自分が考えてきたこと、やってきたことが色んな道筋から少しずつ繋がってきている。そんな感覚がある。知らぬ間に乖離していたものが、統一されつつある。

 ただ、統一されたところで、別になにかが起こるわけじゃないみたいだ。

 電撃に打たれたように使命と出会い、目の前が開けて、見えた道筋に邁進する人もいるが、そんな兆候は僕には一切ない。

 ただただ、「こっちがいいんじゃないか」「そっちは嫌な感じがす

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不快を尊ぶ

不快を尊ぶ

 雨上がりに蝉時雨がした。肌は張りつくような湿気をまとっている。

 そうそう、夏はこんな感じだった。
 生物がやかましく、外気は肺に入ってもベタベタする。なによりも不快な暑さ。

 正直、僕は暑いのよりも寒いの方が得意だ。寒いのは着込めばいいが、素肌なそれ以上脱ぐことはできない。

 けれど、この「不快」って感覚は、とっても大事な感覚だと思うのだ。
「快」は僕達を熱中させ、のめり込ませるアクセル

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