感覚の差異と交差点

 石油ストーブを買った。ストーブが動かすために、合わせて単一電池を買ったのだがやけに小さく感じた。掌に簡単に収まる。
 そもそも単一の電池を使う機会が久しくない。おぼろげな小さい頃記憶では「大きいな」と思っていた。自分の手に収まらないこれを一体なにに使うのかと疑問に思っていた。

 単一電池の大きさは変わっていないはずなので、僕の身体が大きくなったのだ。  こういう感覚の差異はよくある。

 人やものが自分の感覚にそぐわなくて、「変わってしまった」と思う。生き物の場合は相手が変わっているケースもあるのだが、だとしても同じ期間の分、自分も変化しているのだ。

 だから、そういう時の対処として、まず自分の感覚を見直して、修正するのがいい。それができ無くなるのが、老いることなのかもしれない。自分が固着して、修正できなくなって、外に変化を要求する。
 そういう意味で、老いたくないなと思う。時代に合わせるかはさておき、年齢を重ねても自分を見つめる視点を持ち続けていたい。

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